ライブレポート

ADAM at (IMAIKE GO NOW)【ライブレポート】

誰が呼んだか「今池に今、行け」を合言葉に、名古屋のディープタウン「今池」で開催されたサーキットイベント「IMAIKE GO NOW 2022」BOTTOM LINEでのADAM atのライブをレポートする。

text by 柴山順次
photo by ニイミココロ

ともすれば難しく捉われてしまいがちなジャズを身近なものにしてくれて、更に一回思いっきり遠くにぶん投げて全く違う形にして投げつけてきて「ほら、ジャズって自由でしょ!」って笑いかけてくるのが僕の中でのADAM at。もう本当に毎回IMAIKE GO NOWでADAM atを観るのが楽しみで仕方ないのだけれど、今年もばっちりBOTTOM LINEで決めてくれました。ジャズのライブで拳を上げて頭を振って大爆笑出来るなんて、僕のイメージしていたジャズじゃなかった。やっぱりジャズは自由だった。というか、ADAM atが自由過ぎるのか。DJ ADAM atも含め、IMAIKE GO NOWに欠かせない存在であるADAM atのライブ、これでもかってほどに堪能出来た50分だった。

IMAIKE GO NOWの会場最大キャパであるBOTTOM LINEのステージが何故か小さく見えてしまうくらいサポートメンバー含めADAM atの存在感は大きい。「がってん」「うちとれ」と書かれたのぼり旗も何ががってんで何をうちとるのか分からないけれど、そこに在るだけで元気が出るから不思議だ。ライブはその元気をさらに何倍も倍増させる「五右衛門」からスタート。もう無条件で好き。「てやんでい!」なゴエモンメロディ(なにそれ)とSKAビートで心も身体もウキウキしちゃう。この曲、ライブでも見どころだらけで「御用だ!御用だ!」的なギターソロも、「悪代官登場!」みたいなベースソロも、ザ・スペシャルズの「Little Bitch」的な「ワン・ツー!」も飛び込んできて全部が全部いちいち楽しい。

ADAM atがジャズバンドながら他と一線を画しているのは隠しきれないメタル、ラウドロックの影響が色濃く出ているからなことは周知の事実。「Echo Night」も印象的なピアノと4つ打ちの疾走感を気持ちよく浴びていたらベースソロからピアノソロの流れ辺りから様子が変わってきて気付いたらいつの間にか2ビートに突入。最後のドラムのタム回しなんてX JAPANの「DAHLIA」でしょ。その後演奏された「Syoi syoi」なんて僕に言わせたら「Silent Jealousy」ですから。「ショイショイ!」ってなんだよって思いながらXジャンプならぬSジャンプしたかったけどSを手で作るのは難しいから気持ちだけ飛ばしておいたけど、ブレイクしてピアノソロが入って2ビートに流れる感じとか、耳に残るリフとか、これ、途中でハッとしたけど何処がジャズなんだろう(笑)。そしてこの曲がADAM atの10周年アニバーサリーソングなのも滅茶苦茶面白い。なんかもうライブを観ながらずっと笑ってるな。

「Install」や「六三四」をライブで観れたことも実は少し感動していた。テレビから流れてくることが多いADAM atの楽曲。生活に馴染んだ楽曲がライブで実際に目の前で演奏されたときに感じる「おお!!」って気持ち、ありませんか。例えばCDで、例えばテレビから、音楽は色んな手法で聴けるけど、それを生で体感することが体験になるんだなって、ライブハウスで音楽を聴く度に思う。そしてライブハウスで浴びるには持ってこいの「零」の破壊力にも圧倒された。破壊的なピアノの猛攻、極悪なリフ、とんでもないエフェクトでグワングワンしたギターとベース、SKAのリズムとピアノの狂騒、タイトかつワイルドなドラムソロといった狂気の連打。なにこれ、ラスボス出てくる?休む間もなく「カルラテン」でもリンボー&マンボーなラテンのリズムと邪悪な音色がクロスオーバーしたなんでも有り感で殺しにくる。なのに「Daylight」で一気に癒しにくる。感情が追いつきません。「Silent Hill」を聴きながら故郷を思ったり(今も故郷にいます)1本のライブでこれだけ気持ちが行ったり来たりするんだからライブってやめられない。ラストは全部ひっくるめて「MONOLITH」でBOTTOM LINEが多幸感で覆われてライブが終了。お腹いっぱいたっぷり堪能したけれど、翌日またDJ ADAM atとしてのステージがTOKUZOで観れるなんて、やっぱりIMAIKE GO NOWはどうかしてる(いい意味で)。

ADAM at 「INST-ALL FESTIVAL TOUR 2022」

2022年4月24日(日)服部緑地野外音楽堂
2022年6月19日(日)上野恩賜水上音楽堂
2022年7月2日(土)浜名湖ガーデンパーク 屋外ステージ
2022年7月3日(日)浜名湖ガーデンパーク 屋外ステージ

https://www.jailhouse.jp/adam-at-inst-all-festival-tour-2022/

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