ライブレポート

【FREEDOM NAGOYA 2021-EXPO-】POT

ポップでキャッチーな人懐っこいサウンドを武器にした楽曲に、3人のフロントマンが交互にメインヴォーカルを務めるのが特徴的で魅力的なロックバンドのPOT。サウンドチェックでステージに登場し、初っ端から小学生並みの下ネタを突っ込んで笑いを誘うよっぴー(Vo.Ba)。曲が始まりオーディエンスたちもツーステップやスカダンスをして準備運動をする。「昨日からここ(会場)に来ているんですけど、黒いTシャツを着ているNSMって書いてある学校の子らがめっちゃ頑張ってくれている」と名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校の学生を賞賛。すれ違ったら「お疲れっす!」と言ってほしい、全員がFREEDOMの関係者みたいな感じでいいと思うと話した。ステージに立つバンドマンたちからそういう声かけがあると「挨拶していいんだ」という気づきがあるし、行動に移しやすくなるからとても有難いなと思う。

SEが流れ、オーディエンスは自然と身体が揺れ動く。彼らの音楽が大好きで待ち焦がれていたのだと伝わった。メンバーが定位置につき、「Choral」のイントロが流れてスタートすると思いきや曲調が急変した。と同時に、よっぴーが「俺のシールド、ちょっと抜けたぜ!今日一日楽しんで帰ってな!」といきなりラップを始める。予定にはないハプニングだが、メンバーはちゃんとラップ調にメロディーを合わせてきた。何事もなかったように曲に入ろうとしたが、まこと(Dr.Cho)が「ちょっと待って」とさえぎる。「10年やってこんなん初めてやったけど、めっちゃ良かったな!?」と驚きながら嬉しそうに話した。よっぴーのラップを1曲目としてカウントし、「2曲目いきまーす!」という声かけで改めて演奏をスタートさせる。自由に動き回るメンバーや踊るオーディエンスは、今この瞬間が楽しいんだと教えてくれる。その後もキラーチューンを連投し、会場を盛り上げる。

6月16日に発売されたばかりの3rdミニアルバム「Journey」と友達に作ってもらったというグッズの宣伝をし、「さっきいっぱい時間を使っちゃったのでバンバン行きます!ついてきて!」と言い放ち、「Sunrise」を披露。声が出ていないのに、コール&レスポンスが聞こえた気がした。

よしくん(Vo.Gt)がギターを置いてオーディエンスとともにスカダンスやツーステップをしだした「 I scream fuck’n day」。好き勝手に楽しそうに踊るオーディエンスたちを見ていると、自然と笑みがこぼれてくる。途中で曲が一旦ストップし、「よしくんもその四角の中だけでやってもらっていいですか?」とよっぴーが言うと、すみませんと言わんばかりの困り顔。

「皆さんもそのマス目(立ち位置マス)の中で最大限に楽しんでくださいね」
「四角の中だったら天井までいってもいいですか?」
「上も大丈夫です。下もオッケーです。横だけいかないでくださいね」
「下はブラジル行ってまうやん」
「下の話はもうええわ」
と、よしくんとよっぴーの掛け合いがオーディエンスを笑顔にさせる。声を出して笑えないことが悔しいところである。「いけますか、FREEDOM!」と呼びかけ、ドラムのカウントに合わせて曲を再開する。今までのように密集していない。だから、どれだけ踊っても涼しいはずなのに汗をかいてしまう。

MCでは主催者であり彼らのレーベルの社長である綿谷剛、FREEDOMのスタッフへリスペクトと感謝の気持ちを伝えた。「ライブハウスから始まっていることを忘れないで下さい!今日来た人、おっきいちっちゃい関係なくまたライブハウスへ帰ってきてください。ライブハウスで待っています!」と次にまた会えることを願いつつ、「Supra」と「YOLO」の2連打でステージを締めた。リハーサル2曲、本編9曲の全11曲をオーディエンスへ全力投球。彼らのライブを目撃した全員が超ハッピーになれたステージだった。

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
Napup STAGE
SET LIST
1.Choral
2.YELL
3.EPIC
4.Damm it
5.Sunrise
6.I scream fuck’n day
7.Hustle Night
8.Supra
9.YOLO

text byコウシミユウ
photo by Akira”TERU”Sugihara

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