ライブレポート

【FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-】プッシュプルポット

R.A.DSTAGEのトリ前に登場したのは、リハーサルから超全力なプッシュプルポット。どのくらい全力かというと、来た人が「これもうライブ(本番)はじまっているの?」と言うぐらいだ。多分、最初からその場にいないとわからないから勘違いしてもしょうがないと思う。正直、熱量がちょっと異常だと感じた。

リハーサルをギリギリまでを行い、最後に山口大貴(Gt.Vo)、桑原拓也(Gt.Cho)、堀内一憲(Ba.Cho)、明神竜太郎(Dr.Cho)の4人が拳をつきあわせて、そのまま本番へと進む。「金沢のプッシュプルポットです!!!よろしくお願いします!!!はじめましてFREEDOM!!!」と山口が絶叫のような挨拶をし、「こんな日々を終わらせて」で口火を切った。初っ端からオーディエンスを興奮の渦へ叩き込む。がむしゃらに爆走する彼らに向けて拳が上がるフロアは、今にもシンガロングが起こりそうな勢いの盛り上がりだ。バンドから発せられる凄まじいエネルギー量に驚かされる。2曲目の「街」では、もっと来いよと言わんばかりにフロントマンたちが煽り、さらにフロアの熱を上げていく。そんな激情のパフォーマンスに足を止め、フロアに人がどんどん集まってくる。

「改めましてよろしくお願いします!金沢のプッシュプルポットです!来てくれてありがとうございます!20分しか時間がないので手短に話します!」と挨拶を済ませ、超早口で話し出す。「ギリギリまで誰を見るか、とか迷ったと思います。今日は同じ時間にHump BackとreGretGirlがいると思うんですけど、俺ら選んでくれてありがとうございます!!!大正解でえええす!!!!」と叫んだ。オーディエンスは「大正解だよ、当たり前じゃん」と答えるように頷いたり、拳を掲げたりしていた。

「10年後も20年後もずっとずっと自分の歌を歌えていますように!!」とこれからもバンドを続けていきたいという意思を必死に伝える。もっともっとライブを見たいと思わせてくれる。

メンバーたちの熱が身体の内側に閉じ込められて、フロアが静寂に包まれる。「突然すべて失ったこと あなたはありますか?」とぽつりと呟き、「13歳の夜」へ。「2011311、14時46分」。何のことかすぐに分かった。「ずっと笑ってほしい人 あなたはいますか?」という言葉の重さに泣きそうになる。一言一言をオーディエンスに訴えるように歌い上げる姿や焼けつくような激しく情緒的なサウンドに魂が揺さぶられる。

フロアに手拍子が鳴り響いた「笑って」。オーディエンスの一人一人の顔をしっかり見つめ、一人ひとりと対話をするように向き合う姿は、誰構わず困っている人を救ってくれるヒーローのようだ。彼らの熱唱ぶり、全身全霊でオーディエンスにぶつかっていく姿に胸を射抜かれた。

そして間髪を置かずに、「愛していけるように」をプレイ。山口が「ふおおおおおおおお!!!!」と叫ぶ姿を見ていると、本当に楽しいんだなと伝わってこっちまで叫びそうになる。この叫びが狂騒を生み出し、4人がさらにぶつかりあうような熱演を繰り広げていく。山口が感極まった表情を見せながら「マジでありがとう!FREEDOM最高ですわ!!!」と最後に言った。こちらこそありがとう、最高だよ。

ラストに1曲目の「最後までこんな日々を終わらせて」をもう一度ぶち込む。超高速な演奏に振り落とされそうになる。疾風怒濤とはまさにこのことだと思い知らされる。ステージを去った後も、彼らが残した熱は残り続けていた。最初から最後まで熱量MAXで爆速で駆けていく彼らはとても眩しかった。20分でこの激熱なライブは異常。異常で良かった。

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
R.A.D STAGE
SET LIST
1.こんな日々を終わらせて
2.街
3.13歳の夜
4.笑って
5.愛していけるように
6.こんな日々を終わらせて

text byコウシミユウ
photo by Kota Takezawa

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