ライブレポート

【FREEDOM NAGOYA 2021-EXPO-】ねぐせ。

ボウリングSTAGEの2組目として登場したのは名古屋発の3ピースバンドのねぐせ。2020年に結成し、本格的にバンドとして動き始めたのは2020年の10月からとバンドとしてわずか8か月ほど。FREEDOM NAGOYAへの出場をかけたオーディションを勝ち抜き、見事その座を確保した令和に誕生した超新星のバンドと呼んでいいだろう。今回のオーディションを勝ち抜いた実力は折り紙付きで、結成してわずか1か月で音楽配信サイトのインディーズ部門の週間ランキングで1位を獲得している。若くしてその実力が伺うことができるこれから名古屋の音楽業界を盛り上げていくだろう彼等のライブ。バンドとして初めてのフェスがFREEDOMという大舞台で幕を開けることとなる。

「愛の歌を歌います!」そう高らかに宣言したりょうた(Vo/G)がその宣言通りに「最愛」からライブはスタートした。ねぐせ。の特徴の1つは甘くも伸びやかでどこか耳に残るようなボーカルにある。いなくなってしまった最愛の相手への想いを歌ったこの「最愛」もそのボーカル力でダイレクトにオーディエンスのハートへと訴えかけていく。会場の奥にいたオーディエンスがステージに向かっていく姿も見られた。ねぐせ。の愛の歌は「スーパー愛したい」へと続いていく。力強さとかわいらしさを兼ね備えた愛の歌にオーディエンスからは自然とクラップが沸き、会場に熱が帯びていく。

ここで彼等が注目を浴びるきっかけとなった楽曲である「彩り」をしっとりと奏で始める。SNSを中心に広がり、この楽曲のMVの再生回数は17万回再生を越えた。会場全体がその空気に呑まれていくように感じたのは特徴的なりょうたの歌声と淡く、パステルカラーのようなメロディーが絶妙にマッチしている。〈君と僕のバカみたいなやり取りと 夜中にコンビニで買うアイス〉というようなさりげなくも微笑ましい日常、そんな恋愛体験が詰め込まれた純愛と呼べるラブソング。「彩り」に関して言うならば、歌うというよりも言葉を紡いでいると表現したくなるほどに歌詞の一言がセンス秀逸で、ボウリングSTAGEも思わずその彩りにうっとりと見とれてしまうほどだった。

「こんな大きなステージでやれて本当に嬉しいです。今日はありがとうございました」ねぐせ。からの感謝を込めて届けられたラストナンバーは「恋夜」。失恋の切なさと長く暗い夜、それらが少しずつ夜明けへと向かっていく様を重ねた1曲。甘いラブソングではなく、男性らしくない失恋後の女々しい一面をリアリティに歌っており、失恋という弱弱しい姿をあえてロックで表現していった。

愛を持って初めてのFREEDOMを駆け抜けたねぐせ。ライブが進んでいくにつれてオーディエンスとの距離感が近づいていくようなハートフルな空間を演出してくれたねぐせ。一癖も、二癖もありそうで真っ直ぐにメッセージを届ける彼等のライブに強く感銘を受けた。

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
ボウリング STAGE
SET LIST
1.最愛
2.スーパー愛したい
3.彩り
4.恋夜

text by にしむー
photo by タカギユウスケ

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