ライブレポート

【FREEDOM NAGOYA 2021-EXPO-】Maki

FREEDOM NAGOYA2021、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)Aホールを締めくくる大トリはMaki。初出場で大トリの抜擢はFREEDOM史上初の大抜擢。大きな期待のかかるリハーサルでは、7月21日にリリースが予定されている「Soon」。疾走感のあるリズムとエッジの効いたリフを繰り出し、オーディエンスは全力で飛んだり、拳を振り上げて、既に興奮状態。続けて、「斜陽」、「愛」と2ビート畳み掛けるように続け、既に気合十分だ。SEが流れ、ホールいっぱいに鳴り響く大きな拍手がメンバーを出迎える。「残ってくれてありがとうー!」と山本響(Vo./Ba)が後ろまで満員のフロアに呼びかけ、それぞれの楽器を手に取り、楽しんでいくぞと3人で拳を突き合わせ気合を入れ、「ワン、ツー、スリー!」と掛け声を合わせて始まった1曲目「こころ」。まっち(Dr./Cho.)の空気を割くような力強いドラムとともに始まるシンガロング。「本日の最後の音を、そしてこれからの為の音を鳴らして帰ります。from Party’s Makiです、どうぞよろしく。」と響が挨拶を告げるや否や2ビートが炸裂させる。「終わっちまうぜー!楽しむぞ!」と呼びかけ、『ワンツー!』の掛け声とともに繋いだ2曲目「シモツキ」。ツアーの延期や思うようにライブの出来ない状況が続く中でも『ここで待ってる、君を待ってる、1人じゃないんだと ここで待ってよう、君を待ってよう、どれだけ季節巡ろうと』と、いつ普通の世の中に戻るか分からないとしても、自分たちはロックを鳴らし続けることを約束し、今はライブへ来ることができないファンにもいつでも待っていると言っているようで、結成当初から歌い続けるこの曲は当時とは違う意味を持つようになり、今後もバンドと共に成長していく曲なのだろう。

なにが変わったってやることは同じと訴えつつも、続く3曲目は当たり前だった日常を歌った「秋、香る」。憧れたFREEDOMのステージ、本当は夢見た大高緑地公園の野外で歌いたかったという気持ちがひしひしと伝わる。どんどんいこうぜと止まらない2ビートで畳み掛ける4曲目「ストレンジ」でオーディエンスをさらに沸かせ、一旦MCへ。「Makiです、残ってくれてありがとう。FREEDOM出るの初めてです、コロナだったりとか、色々あって声が出せなかったり、やりたいこと思うようにやれない状況が続いていると思うけど、音楽というのは目と耳と心で聞いて・感じられるものだと俺は思ってます。声が出せないなら、心で歌ってください、俺たちの歌を。今日という日を最後まで楽しんでください。」と言い終わるや否や、叫ぶようにはじめた「五月雨」。最後は丁寧に歌い上げ、しっとりとした空気のまま再びMCへ。

「今日、ここに来る前に間違えたわけじゃないけど、大高緑地公園へ行ってから来た。」、絞り出すように「何もなかった。」と振り返り、FREEDOMへの気持ちを語る。「今までならあの場所でFREEDOMが行われていて、俺たちはボランティアスタッフとかしながら過ごしていたのになぁと考えていました。」と「でも、今日ここにきて気が付いたことがある、根本はなにも変わっちゃいないんだと。時代が流れて、音楽がやりにくい時代だけど、その中でも歌い続けているバンドはいるし、歌い継がれる曲はあるし、根本は何も変わっちゃいないんだと思いました。」「またいつあの場所でできるとか、そういうことじゃなくて、どんな場所でもなんにも変わっちゃいないんだ!必ず音楽とバンドを愛し続けてください!」と、手段が変わっても音楽を鳴らし続ける自分たちと今日集まったオーディエンスの気持ちは何も変わらないでいると力強く訴えた。

『どうかまたー!』と繰り返し誓うように6曲目「平凡の愛し方」を歌いあげ、オーディエンスも声を上げる代わりに、両腕を突き上げ応える。曲中、なんども激しく「何も変わっていない!ここにある!ここにある!」と響は咆哮し、佳大(Gt.)は何度もステージ全面へ乗り出す。「たくさんのボランティアさんとかスタッフさんのおかげで今がある。俺たちは何をして何をする?歌い続ける!」と決意を改めて叫び、「どうかまた、お前達に会えますように」と締め、続けて『また君に会えたら』と歌いはじめる7曲目「憧憬へ」で何度も何度も約束をし、聞こえないはずの大シンガロングで駆け抜けクライマックスへ。響が「今日1日色んなバンドを見て、色んな人の顔を見て、本当にフェスっていいものなんだなって思いました。どんなに暗い世の中でも、音楽をやっているやつがいて、楽しんでいるやつがいて、そういう日がなくならずに今日まで続いていることを嬉しく思います。FREEDOMとお前たち、本当にありがとうございます。」「ほんとうにすごく嬉しいよ。どれだけ夢見たか。」と込み上げる思いを吐き出すように話始め、中学生の頃に始めて遊びに行ってから、ボランティアなどで毎年足を運び、まだかまだかと思い続けていた念願の出場への気持ちを語る。「今日歌って、皆が楽しそうで、やっててよかったと思えた!またライブハウスで会いましょう。」と話し、これまで目まぐるしく駆け抜けたステージを「落日」で一言一言語りかけるようにじっくりと聞かせた。憧れた思い描いたステージとは違う形だったかもしれない。それでもしっかりと大トリを勤め上げ、また来年会いましょうとステージを去った。

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
az.on STAGE
SET LIST
1.こころ
2.シモツキ
3.秋、香る
4.ストレンジ
5.五月雨
6.平凡の愛し方
7.憧憬へ
8.落日

text by ちゃんゆり
photo by toya

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