ライブレポート

【FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-】LEODRAT

「恩を返す」。それを思い切り体現したライブを見せてくれたのはLEODRATだ。音楽活動の中でもらってきたものを、このフェスで「存在証明」として返す。そんなライブだった。もちろんそれだけではない。100点、いや120点、いや150点を目指す彼らの目はライブ前からギラギラしていた。

メンバーが舞台にあがると会場の目線は一気にステージへ。まだ音は鳴っていないがフロアは待ちきれない様子だ。1曲目「ポラリス!!」のコールとともにフロアが飛び跳ねる。そのジャンプはライブパフォーマンスの一部である飛び跳ねではなく、「それが聞きたかった!」「それが1曲目は最高だ!」の感情が抑えられなかった時の「飛び」だ。フロアは、彼らが登場したたった10秒後に、飛んだ。たった1分30秒の世界でメンバーは吠える。ずらっと3本並んだマイクスタンドが圧倒的なのに、そんなことどうだっていい、今見てるあなたに本気を伝えたい、そう言わんばかりにマイクより前に出ていくメンバーたち。

ポラリス演奏後、メンバーは叩き大きく腕を広げる。そして何かを叫ぶ。だがマイクスタンドより前だから何も聞こえないのだ。これはまさに魂のライブ。声なんか、叫んでいる内容なんかどうでもいい、それより俺たちの音を聞け!!LEODRATのライブが始まったことがどの会場にも響き渡っていたのだろう、次第に人が増え、足を止めた人もそれ以上足を進めなくなった。「ずいぶん待たせたな~みんな来てくれてありがとう。さっきね、会場をうろうろしてたんだけど、みんなちゃんとガイドライン守って楽しんでいて素晴らしいね、大変だと思うけど、守ってくれて本当にありがとうございます。嬉しいです!このR.A.D STAGEで、今までもらったもの、今まで出会った人、ここから出会う人、全員に恩返しがしたい!そして何より、俺たちはFREEDOMに感謝してる!!」

そうして始まった4曲目「コバルトマーチ」。先ほどとは打って変わって叫びはなく、まるで会話するかのように語り掛けて、全員に感謝を丁寧に伝えていた。大切な言葉を伝える彼らもまた、静かに熱くなるのだ。

5曲目「レインメーカー」では、声が出せないフロアのためにメンバーが力の限りのシンガロングを披露。メンバーはすっかり汗まみれだ。その姿が、まるでどんな土砂降りでも前へ進んでいくヒーローのようで、次世代のシーンを背負うバンドのステージを表すには十分すぎる景色だった。きっとこれからも彼らは恩返しを続けていく。フロアはもらった恩を、またこうしてライブで彼らに返す。LEODRATのライブは終わらない。彼らが音楽を奏でる限り、いつか晴れる日がくるだろう。

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
R.A.D STAGE
SET LIST
1.ポラリス
2.ACTORS
3.52
4.コバルトマーチ
5.レインメイカー

text by DJつづきともみ
photo by Kota Takezawa

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