LIVE REPORT

【FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-】King of Roar

出演前、かなり緊張をしている彼らを見かけた。結成4ヶ月の彼らは今、少し前まで自分たちがずっとお客としてきていたFREEDOMに出演するのだ、そう考えれば緊張するも当然だろう。しかし彼らの瞳の奥にある緊張を超えた燃えたぎるギラギラ輝くものを筆者は見逃さなかった。オーディションを勝ち抜いた若き勝者が奏でる1曲目「Shout Out」。オーディションからずっと応援してくれているファンは喜びの顔へ!そして初めてKing of Roarを見る通りすがりの客は一同足を止めた。実は著者もその瞬間、レポートを書くキーボードを叩く指が止まり、PCを閉じ、気付いたらフロアで魅入っていた。一瞬の事だった。


結成4ヶ月なこともあり活動記録が少なく情報がなかったという部分が、まさかのトリガーになった。まるで正体不明のバンドだっただけにかなりの衝撃。まだまだ粗削りな部分は確かにある。でもそれも魅力に変えてしまうようなモンスターバンドが、今R.A.D STAGEに立っている。攻撃的なメロディーと攻める楽器隊と柔らかく波に乗るような歌を歌うボーカルのギャップ。聴き心地のいいロックサウンドが一気に会場の緊張感をほぐしていく。彼らの顔にも、もう緊張という文字は一切なかった。2曲目「Theory」が始まるころには会場にどんどん人が増えていく。kingを全く知らない人こそkingの魅力に敏感に反応してしまうのだ。まるで気持ちが楽器を弾いてるような、楽器が人間になったような演奏だ。

演奏だけではない。3曲目「Eternal Faith」では深い歌詞を歌い上げる。そして歌詞以上の自分たちの気持ちも伝えたい。そんなパフォーマンスだ。若さという最強の武器を巧みに操り畳み掛ける心地いい歌声。会場の雰囲気はまさに「エモい」という言葉が合う。そんなエモさの中には、感情を抑えきれない激しい演奏。このギャップがKing of Roarのライブなのだろう。

4曲を完全にやりきりステージを降りたメンバーたちの顔は満足そうだ。最初の緊張した顔などもう忘れてしまったかのように。楽しかったと口を揃えてなんども喜び合いながら「いつかメインステージでやりたいな。やろう、目指そう」「あと2ヶ月で結成半年だから、あと2ヶ月でもっといい作品を作って大きくなろう!」とこれからのことを話していた。ステージ袖で見に来ていた先輩バンドも、それを微笑ましく見ていた。なんて輝きを放つ最高のバンドを見つけてしまったんだろう。この時R.A.D STAGEに居ただれもが確信していたに違いない。これからのKing of Roarに目が離せない。

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
R.A.D STAGESET LIST
SET LIST
1.Shout Out
2.Theory
3.Eternal Faith
4.One Light

text by DJつづきともみ
photo by Kota Takezawa

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