ライブレポート

【FREEDOM NAGOYA 2021-EXPO-】Hump Back

FREEDOM NAGOYA2021、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)AホールをHEY-SMITHが躍らせ、イベントもいよいよ終盤というタイミングで続くのはHump Back。リハーサルでは「オレンジ」で力強い歌声を響かせ、大先輩のアーティストが続いた後のステージのバトンをしっかりと繋ぐ逞しさをみせた。林萌々子(Vo./Gt.)が「本番までまだ5分あるらしいけど、もう1回やる?はやくはじめちゃう?」との問いにフロアからはやく見たいと拍手が起こり、「このままはじめちゃいまーーーす!」と勢いを保ったままライブがスタート。「ごめん!今からめっちゃええ歌を歌うから!ええ歌を聴いたら歌いたくなるかもしれへん。でも、今日は一切歌わんといてほしい。一緒にFREEDOMを守って欲しい!5千人か、1万人か、何人おるんか知らんけど、皆がそれを守ってくれたら、うちらが皆の青春を守る!全員分歌いに来ました!」と、林が頼もしいメッセージをホール全体へ叫び、いきなりステージ中央に背中をそらせて寝そべった姿勢でギターを掻き鳴らし、はじまった1曲目「拝啓、少年よ」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、この日のFREEDOMをはじめ、通常通りにイベントが行えなくなってしまった世の中を嘆きつつ、出来ることをやっていくんだと今の音楽シーンを象徴するかのようだ。林ののびやかな歌声がホールに響き渡る。

「お前の青春はここにあるんよーーー!」と続く2曲目は、「ティーンエイジサンセット」。ぴか(Ba./Cho.)がぴょんぴょんと跳ね、美咲(Dr./Cho.)の安定感のあるビートを響かせステージを盛り上げる。オーディエンスは頷いたり、手を叩いたり、思い思いに聞き入っている。大サビでは伸びていた腕がさらにピンと伸び、林は一人一人に返すようフロアを見渡しながら歌っていく。「めっちゃ楽しいー!ありがとー!!」とここでMCタイム。「今日色んなライブ見たけど、後ろの方(反響で)何言っとるか何も聞こえんのやろー?下品なこととか言っても分からんとちゃうかな?え?ちゃうかー?(笑) んー、うんちとか(笑)」と笑いを誘う。続けて、「喋ってもしゃーない!歌いますかー!」と高らかに宣言し、「やりたくないことをやっている暇はないし、嫌いなやつに構ってる暇なんてない。それだったら私は大好きな歌を歌って、大好きなライブハウスの延長線上にあるこのフェスで、ここにいる全員をライブハウスに連れて帰りたい!」「どうせ今テンション上がっちゃってばぁーーと喋っても何言ってるか分からんと思うから、それは今度ライブハウスに聞きに来てください!今日はしっかり歌います、よろしくお願いします。」「その代わり、めっちゃくちゃ一生懸命歌う。いっちばんいい歌うたってやるわ。」と開催前のインタビューでも語っていたように、自身の歌を聞かせることへの強い決意を改めて表明した。

そのまま3曲目「閃光」のイントロをしっとりと丁寧に、しっかりと届けるように歌っていく。「YouTubeなんかじゃ足らん!サブスクでも足らん!CDでも足らんわ!だから今日歌いに来た!」と語り、「足りないから、歌いに来たんだぜ~~!」とメロディーに乗せる。「うちらの歌を聞いてくれ!」と叫び、響き渡る拍手の中を歌っていく。曲のラストで「FREEDOM~~」と呼びかけ、曲のメロディに合わせて「最高ソングをライブハウスで歌ってきたんだ!最高ソングを歌って生きてきたんだ!最高ソングを歌って生きていくんだーー!!」と繰り返し、続けた4曲目「生きていく」。サビの直前で、林が「ああ、歌うって最高だなぁ!」と歓声を噛みしめ、ぴかも体を2つ折るように激しく動かし、厳しい世の中だろうが歌うことを、バンドを決して辞めないという強い意志を歌った。間髪入れずに5曲目「クジラ」を高らかに歌い、「名古屋!いつもありがとうな!おかげでライブが出来ています。」と感謝を伝え、拍手や腕を上げ応えるフロアに「そうそう!これこれ!これがずっと見たかった!」と返し、」再びMCへ。「今日はちっちゃい子をいっぱい見かけた。日頃お父さんお母さんを頑張ってる人が、今日はご褒美に来たんやろうし、皆もいっぱい嫌なこと我慢して、今日くらいは行かせてくれってここに来たんやろ?毎日ほんまおつかれさん。会えたことが嬉しい。」と林が優しく語りかけると大きな拍手が起こり、中には涙を拭う仕草をする人もいた。

「FREEDOMって言葉の意味を私は、勝手にワガママだって思っている。今日、皆ワガママでこの場所を選んだ。これからワガママをもう1つ言うなら、私はずっとこのHump Backっていうバンドでやっていきたい。これが私のワガママ。」と続ける。「ずっとやっていくためにはライブが必要で、こういうイベントが必要で皆が必要だ。今日みたいな日が、バンドの命を長くしてくれます、今日はFREEDOM、本当にありがとうございました。」と集まったオーディエンスに改めて感謝を伝え、「100年先に残るいい歌を歌って帰るわ、次はライブハウスで会おうぜ、気を付けて。」と最後の曲へ。3人で向かい合い頷き合って鳴らし始めたラスト「星丘公園」。力強く優しいメロディを響かせ、何度もありがとうと叫び、「必ず次はライブハウスで会おう!」と約束しステージを後にした。

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
az.on STAGE
SET LIST
1.拝啓、少年よ
2.ティーンエイジサンセット
3.閃光
4.生きて行く
5.クジラ
6.星丘公園

text by ちゃんゆり
photo by toya

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