ライブレポート

【FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-】HEY-SMITH

今年は愛知国際展示場で開催となったFREEDOM NAGOYA。例年大高緑地公園で開催されていたが、少しずつこの雰囲気にも慣れてきた。だか、不思議なもので物事は終わりが近付く頃に慣れていくもので、1年ぶりのFREEDOMも終わりが近づいてきた。そんなNSM STAGEの6番手として登場したのがHEY-SMITHだ。1年で100をゆうに越えるライブを重ねる彼等。大阪を代表するスカ/メロコアバンドであり、そこにホーン隊を加えることで層の厚いメロディを届けている。昨年に関してはライブ自体が自重される世の中となり、少しずつ私たちの日常にライブが戻ってきた2021年。前回HEY-SMITHがFREEDOMに出演したのが2018年。3年ぶりにHEY-SMITHがFREEDOMを踊らせる時がやって来た。まずは挨拶代わりにと「2nd Youth」からスタート。波打つように踊らせるビート、ボーカル、コーラスの掛け合い、ホーン隊が加わることで厚みを増すサウンド。これがHEY-SMITHのサウンドだと会場の色を一気に染めていく。今回はさまざまな制限がある中でも、ステップを踏み、踊り出すオーディエンスは沸き始める。「Living In My Skin」はバンドとしての熱い想いをのせたナンバー。バンドの覚悟や音楽に対する想いが詰め込められており、その溢れるエネルギーがライブで放出される。まるでエナジードリンクのような1曲だ。その勢いのままに「California」で攻め立てる。自分の好きを思いっきりナンバー。本来であればオーディエンスそれぞれの楽しみ方、叫びでその高揚感を感じたいもの。それでも猪狩秀平(Vo/Gt)の「California」と言う叫びがオーディエンスの分までその想いを昇華させる。「こんな世の中で無料のフェスやるなんてどうかしてるよな」と冗談交じりにFREEDOMへの称賛を贈り「お前らどんな音楽が好き?頭おかしくなるやつだろー!」と雄叫びを上げる。

ホーン隊が魅力を存分に発揮する「Fog And Clouds」、ライブの定番曲である「Dandadan」を立て続けに披露。HEY-SMITHのスカサウンドを盛り込んだ特出したメロコアサウンドは休むことなく、オーディションをその世界観に取り込んでいく。会場のステップとダンスは止まない。ここで趣向を変えてと「Jump!!」で会場の空気を少し変える。ボーカル、コーラス、リズム隊、ホーン隊のバランスの良さ。これだけの規模で行われる無料フェスは数少ない。初めてのフェス、ライブというオーディションも多い中で新しい音楽、アーティストとの出会いがある中でJump!!」はHEY-SMITHの入門編としてきっと胸を掴んだだろう。

ラストスパートに向けて「カッコつけないでいいから、カッコつけろよ!お前ら自信持ってカッコつけて生きろよ!」という猪狩の息を切らしながらの魂の叫びとともに、ライブは一気にラストへと加速。外の梅雨空をパッと明るくするような「Summer Breeze」で一足お先にサマーサウンドを届け、爽やかな風のようなサウンドが会場を駆け抜けていく。ライブも大詰め。「Goodbye To Say Hello」の突き抜けたハッピーなサウンドとグルーヴにオーディエンスはこれでもかとステージに手を伸ばし、反芻するように応える。「Goodbye To Say Hello」は彼等のライブの締めのお決まり。だが、HEY-SMITHはまだこれで終わらない。「あと1分あるな…⁉️」ラストソングは「Come back my dog」ステージ、会場ともに最後はそれぞれが好きなように叫び、飛び、踊り、騒ぐ。全てを吹き飛ばすような興奮と熱狂、これがHEY-SMITHだ。

オーディエンスとともに全力疾走でFREEDOMを駆け抜けたHEY-SMITH。今夏には彼等が主催するOSAKA HAZIKETEMAZARE FESTIVALの開催が決定している。メンバーと会場のオーディエンスがそのサウンドのもとで激しくぶつかり合い、呼応し、その音楽を体感するような彼等のライブ。今回のFREEDOMでは1メートル区画で1人1人が距離を取るよう設定されたフロアだった。声を出して叫ぶ、激しく踊り、時にはぶつかり合うことでそれを表現する…それだけではない。HEY-SMITHは1人に設けられた半径1メートルをそれぞれのライブはハウスに変える圧巻のライブを見せてくれた。

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
NSM STAGE
SET LIST
1.2nd Youth
2.Living In My Skin
3.California
4.Fog And Clouds
5.Dandadan
6.Jump!!
7.Summer Breeze
8.Goodbye To Say Hello
9.Come back my dog

text by にしむー
photo by Daiki Miura

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