LIVE REPORT

【FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-】CrowsAlive

「唯一無二」。その言葉は彼らのためにある。「俺たちは勝ちたくてオーディションに出たわけではなく、このステージに立ちたくて出演権を勝ち取っただけ。一緒に高めあってきた仲間の気持ちも一緒に、唯一無二のステージを見せたい。名古屋にはヤベえバンドが居るんだって証明する」いよいよR.A.D STAGEを締めくくる最後のバンドとなり、会場の雰囲気も緊迫感に包まれる。細かく丁寧に完璧なリハーサルを終えた彼らは、「CrowsAlive」という舞台を作り上げる役者のような顔になっていた。緊張が、こちらまで伝わってくるのがわかる。今まで以上に大きなステージ、今日はどんなCrowsAliveを見せてくれるか楽しみだ。

1曲目はロックナンバー「AGAIN」。圧倒的だった。緊迫感が蔓延するフロアを一瞬で溶かしたのはkenta(vo)の「準備はいいか?FREEDOM!」の一声。フロアに飛ぶ選択を与え、ジャンプの掛け声とともに一気に会場が揺れる!その間たった20秒。気がつけばそこはCrowsAliveのワンマンライブだ。他の者を寄せ付けない、まさに唯一無二のバンドのライブが始まった。2曲目は6月5日に発売したばかりのEPからリードトラックから「Face Me」。新曲初披露の場をこのFREEDOMに選んだ彼ら。kentaの軽快な身のこなしに、Bassの重圧感、繊細かつ正確なドラム、世界観を引き出すギターが合わさった瞬間、本物の「Face Me」が見える。新曲にも関わらずフロアのほとんどがいわゆる”予習”をしており、完璧に音楽で楽しんでいる。これが現在の名古屋を引っ張るバンドの力。客までがクオリティの高さなのだ。3曲目「(Don`t let me)Drown × Remix」彼ら自身の一作に最高級のRemixを加えたものだ。このRemixで棒立ちなんてできない。身体が言うことをきかないのだ、いつの間にか、kentaが手を挙げれば全員あがる。kentaが踊れば全員が踊る。そんな支配的空間になっていた。

「こうやって勝ち進んでフェスのステージに出れたのはいつも応援してくれるみんながいたから。本当に感謝しています。でも俺たちはもっと上に行く。そして、もっとデカいステージに出るためには此処からだと思ってる。次は一番大きなステージでライブがしたいよ。だからまだまだ応援よろしくおねがいします。これからも、俺たちと同じ船に乗ってこれからも進んでいきましょう」最後に選んだのは「Smoke Signal」。日本語にすると狼煙。何かを焼いて煙を上げ、自分の意思を伝える手段だ。冒頭にも触れているが彼らCrowsAliveが唯一無二なのは偶然などではない。自分たちの世界観を作り上げるために色んなものを犠牲にし、この一本の狼煙をあげている、必然なのだ。誰もがこのライブを見たときにそう感じる。最後まで最高級のパフォーマンスでR.A.D STAGEを、いや、FREEDOMを締めくくった。

「Smoke Signal」は同じ名前の映画があるのだが、その作品はかなりの注目を浴び、批評的に高い評価をうけていた。CrowsAliveのステージがまさにそれだ。この会心の一曲で、歩いていた多くの人が足を止めていた。そしてライブ後のSNSでの感想は誰よりも多く、その文字の中には「かっこいい」「最高」が溢れている。

最後、いつもより多めに余韻を残し、音は消え、ライブは終わりを告げた瞬間、彼らがあげた狼煙は、見ていた多くの人の心に火を灯していた。止めどない拍手が、何よりの証拠だった。著者はこう思った。「名古屋にはヤベえバンドが居る。」

FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
R.A.D STAGE
SET LIST
1.AGAIN
2.Face Me
3.(Don`t let me)Drown × Remix
4.Smoke Signal

text by DJつづきともみ
photo by Kota Takezawa

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