ライブレポート

【FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-】コールスロー

「夏フェスの4番手か‥4…し、し、しあわせのし!とにかくハッピーになれるようにやろう!」ステージ裏から何やら賑やかな会話が聞こえてくる。その声の主は、出番前とは思えないラフなコールスローのメンバーだった。そのラフさはリハーサルでも。「早く集まってくれたみんなに特別に一曲やるよ」。まさかの展開に立ち上がるフロア。さあどんな曲が…と思っていたら、なんとその曲は10秒で終わってしまった(笑)短い一曲を披露。まさにエンターテイナーとはこのことだろう。

1曲目「ハートのかけら」が始まると、集まった多くの客がすぐに笑顔になった。マスク越しでもわかる満面の笑み!フロアはやる気満々だ。メンバーはというと…暑苦しいというのを誉め言葉で使うのならばコールスローが適任だろう、そう感じるステージ。暑くて暑くて灼熱の歌…というか叫びだ。それで、ドラムは上半身裸だし、ギターは誰よりも高く飛んでいるし、ベースはこれでもかってくらい胸を叩いているではないか。誰も止めることなんかできない彼らの青春パンクは走り始めてしまった。あっという間にまるでワンマンライブかのような独占状態になったのは言うまでもない。

心の奥に直接ズドンと鳴り響くドラムが先導していく3曲目「17歳」。この歌詞にはもう戻れないあの日の青春のドラマがある。心から青春が零れ落ちていくような、暑くも爽やかなナンバーだ。もしもこれを青空の下ビール片手に聞いてたら17歳を思い出してボロ泣きしていたことであろう。

「みなさん、あっちで大物バンドがライブやってるのにここに来るなんて物好きですね?!そんな物好きなみなさんがこんなにも来てくれて僕は嬉しいです!!バンドを組む前は、バンドって恋とか夢とかの曲を書いてるものなのかなって思ってたけど、いざ曲を作ってみたら僕はいつも友達のことを歌っていました。だから今日もみんなに向かって歌うよ。」そう言って始まったのは「ぐっどばいぶれいしよん」!ギターが身体ごとひっくり返ったかと思いきやボーカルも叫ぶ!ベースも飛ぶ!ドラム見たらやっぱり上半身裸!!!情報量が多くて会場の笑顔は止まらない!暑苦しくてがむしゃらで。決してカッコつけてるわけじゃない、だけどめちゃくちゃカッコいい。音と言葉を使って誰かの背中を押すためにバンドをしているよなバンドだ。大丈夫!みんなでしあわせになろう!と説得力のある演奏をしてくれる。

「俺たち、いつもはライブハウスって場所でやってるんだけど、来た事ない人はきてよ!俺たちも行くからさ!そこでまた会おうぜ!!!」今日彼らを見た人はきっとまた彼らを見るだろう。だって、また会おうと約束したのだから。その後ボーカルはべたーって寝転がり、仲間と語り合う。「よかった?」「よかったよ最高だった」「そうかよかったかあ、まあいいや、これがたのしい」と語る。最高だ。これがフェスだ。

 FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-
R.A.D STAGE
SET LIST
1.ハートのかけら
2.HAPPY HELL
3.17歳
4,ぐっどばいぶれいしよん
5.春一番Ⅱ

text by DJつづきともみ
photo by Kota Takezawa

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