ライブレポート

LEVEL4-man【ライブレポート】

目黒駅を出て緩やかな坂を下りながら胸の鼓動が早くなった。いきなり個人的な話になるが目黒鹿鳴館に足を運んだのは実に28年振り。ロッキンfの広告を見て新聞配達のバイトで貯めたお金を握りしめ訪れた鹿鳴館の隣のビルにあったレコード屋「Third Stage」で買った貴重なデモテープやCDは今も持っている。当時中学生だった自分にとって鹿鳴館とThird Stageは、ロッキンfやSHOXXといった雑誌の中にあった世界に、親に内緒で行った東京で初めて触れる出来事だった。目黒駅からの道のりだけでドキドキするのも無理ない話だ。

目黒鹿鳴館

COMRIZEDが毎週火曜日に鹿鳴館で企画ライブ「LEVEL4-man」をしているのはSNSを通して知っていた。80年代にはクリスタルキング、米米CLUB、Charなどが出演し、その後、X、LUNA SEA、東京ヤンキース、ZI:KILL、GLAY、SHAZNAなどを輩出したことでロックバンドの登竜門として知られる鹿鳴館。昨今は鹿鳴館に出演していたBABYMETALのブレイクもありアイドルの公演も多く、鹿鳴館に新たなムーブメントが生まれているという。そんな鹿鳴館で毎週火曜日にライブをしているのがCOMRIZED所属のAIBECKとLEIWANだ。

LEVEL4-manというイベントタイトルになってから40回、その以前から数えるともう何回行ったか分からないほど鹿鳴館でライブをしてきたAIBECKとLEIWAN。名古屋に住む筆者は彼女達のライブを名古屋で観ることが多く、そのライブというのはAIBECKやLEIWANにとっては所謂「遠征」であり、名古屋の僕は遠征先で迎える形でのライブを数ヶ月に1回観るというのが通例だ(もうちょっと頻繁に観てるかも)。その度に感じるのは「この数ヶ月で何があったんだ」ということ。名古屋で観るライブから次また名古屋で観るライブの間に精神と時の部屋に入ったんじゃないかってくらいレベルアップして毎回帰ってくる彼女達。だからこそ、物凄いスピードで成長するAIBECKとLEIWANを追うのが楽しくて仕方ないのだ。でも勝手に強くなっていく訳じゃないことが鹿鳴館でのAIBECK、LEIWANのライブを観てよく分かった。思いっきり実感した。彼女達は毎週鹿鳴館でとんでもない修行を積んでいたのだ。名古屋で数ヶ月に1回観るライブとは何もかもが違う。選曲も違えば表情も違う。毎週やってくる戦いに果敢に挑む姿がそこにあったし、この戦いを経験しているからこその地方での圧倒的なパフォーマンスがあるし、その結果が生んだレベルアップなのだ。今後、AIBECKやLEIWANを追っていく上で鹿鳴館でのライブを観れたことは凄く大きかった。ライブアイドルとしてこれ以上ない場所、鹿鳴館。XやLUNA SEAやBABYMETALが立っていたステージで毎週このライブをやっているんだ。そりゃAIBECKもLEIWANもとんでもないライブをする訳だ。

LEIWAN
AIBECK

鹿鳴館での圧倒的なライブを観終わった後、緊張と興奮を必死に堪えつつ鹿鳴館の事務所を訪ねPEPE氏に話を訊いた。

鹿鳴館 PEPE氏

2YOU:AIBECK、LEIWANが毎週火曜日に鹿鳴館でライブをするようになってどれくらいですか?

PEPE:月に4回だとして今日で40回目だから1年くらいはやってると思います。その前からやってくれてたんだけど「LEVEL4-man」というイベントになってからはそれくらいだと思いますね。AIBECKは前のメンバーの頃から出てくれてたけどその頃はそこまで話したりはしてなくて。ちゃそ(塩藤さやの)と星乃(星乃さゆみ)が2人になった時期によく話すようになったんですよ。凄い時期をやり抜いたじゃないですか、あの2人は。それを経て今のメンバーになってこれからってときにコロナに突入しちゃって。

2YOU:緊急事態宣言は鹿鳴館にも影響は大きかったですよね。

PEPE:そうですね。だけどやっぱりライブハウスを止めたくなくて。鹿鳴館も営業が出来ない時期はありましたけど、緊急事態宣言が明けてからは宮田くん(COMRIZED)がずっと継続してイベントを毎週やってくれているから本当に感謝してます。毎週見てるから成長もスランプも分かりますよ。いちいち言いませんけど(笑)。

2YOU:出演するアーティストとの関係性は当時も今も変わりませんか?

PEPE:何も変わらないですね。ここ6、7年くらいはうちもアイドルの勢いが凄いんですけど、それまでのジャパメタやヴィジュアル系一色だった頃と何も変わってないです。アイドルのプロデューサーやアイドル自身の行動力も熱かった時代のヴィジュアル系の勢いと似てるし、実際に元バンドマンが運営しているアイドルも多いから何も変わらないですよ。それに鹿鳴館に出てるアイドルは所謂キラキラ系じゃなくてロック系なので。いや、ロック系というか、ロックですね。

2YOU:当時のXやLUNA SEAと同じような付き合い方をしていると。

PEPE:はい。LUNA SEAのRYUICHIが「PEPEさん、今日どうでした?」って楽屋に聞きに来るのもLEIWANの澪モンスターが「PEPEさ~ん、今日どうだった~?」って聞きにくるのも一緒(笑)。僕は自分からはしゃしゃって話したり楽屋に呼び出して説教とかは昔も今もしないけど、聞きに来てくれたらちゃんと向き合って話します。スタッフ不足なのでオーナーでありながら照明もやっているのでライブも大体観てますしね。

2YOU:現場に居続けるPEPEさんから見たAIBECKやLEIWANはどうですか?

PEPE:かっこいいですよ。本当に。だから「鹿鳴館は最近アイドルばかりでしょ?」って思っている人がいたら観に来て下さい。毎週火曜日、鹿鳴館で彼女達がライブしているので。

text by 柴山順次

2022年2月1日(火)
LEIWAN HAPPY 3rd ANNIVERSARY @目黒鹿鳴館
を皮切りに初となる全国ツアー始動、連続リリース発動‼️

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