インタビュー

WILL-O’【インタビュー】

前身グループAlloyの活動を経て、2018年6月10日よりWILL-O’としての活動開始から約2年半。メンバーチェンジを乗り越え、コンスタントに音源をリリースし、順調にライブ活動を重ねてきたWILL-O’から2021年1月を持って榎本りょう、小森うずら、桐乃みゆ、佐伯つみきの全員がグループを卒業する。グループとして、メンバー個々として、その在り方や人生を見つめ直すきっかけとしてあまりにも大きすぎたコロナという存在。様々な要因はあると思うが、結果的にグループ卒業を決断させたのはコロナだ。だが決してコロナに負けたわけではない。10月より開始された全国7都市のワンマンツアー、そして12月より開始のラストツアーで、WILL-O’がWILL-O’として築きあげてきたものを証明することで、卒業の意味が変わってくると確信している。きっかけはコロナだったかもしれない。でもコロナなんかに殺される4人ではない。現体制最後のツアーでこの4人が作り上げてきたWILL-O’から自ら卒業するのだ。この4人がWILL-O’であったことの記録として、現体制2YOUラストインタビューを行った。

 

2YOU:卒業の話はいつ頃からしていたのですか?

小森うずら:7月とか8月とか、本当にまだ最近の話です。

 

2YOU:じゃあ中止になった6月のツアーのタイミングでは決まっていなかったんですね。

榎本りょう:その時点では決定はしてなかったです。

桐乃みゆ:そういう話はなんとなくあって。

榎本りょう:それで全員で話し合った結果、メンバー全員の卒業が決まったんです。

 

2YOU:卒業を決めた理由を聞いてもいいですか?

小森うずら:はっきり言うとコロナですね。

桐乃みゆ:今までやってきたことや出来ていたことがコロナで全部出来なくなって。やっぱり先のことを考えて不安になったりするじゃないですか。それで、この状況の中でどうやって活動していくべきかを全員で話し合ったんですけど、その中で全員が卒業する結論に至ったんです。

榎本りょう:それが夏の話なんですけど、そもそもメンバー個々で色々考えていた部分もあって。

 

2YOU:それもコロナが原因ですか?

榎本りょう:根源にあるのはコロナですね。

桐乃みゆ:一番大きいよね。やっぱりどうなっていくかの不安もあったし、どうしたらいいのかも分からなくて。

 

2YOU:WILL-O’に改名してから1年強くらいだと思うのですが、紆余曲折ありながらも「HANABI」「I Will Hope」そして8月発売の「Baby’s Breath」と、コンスタントにリリースも重ねてきていた印象もあったので驚きました。

小森うずら:ありがたいことに音源はリリースさせてもらってきたんですけど、個人的には4人になってからのWILL-O’は伸び悩んでいたイメージがあって。去年の7月にマイナビBLITZ赤坂のライブで5人になったんですけど、あの日のライブが本当に良かったんですよ。でもその直後に4人になっちゃって。ここからだと思っていただけにショックもあって。

桐乃みゆ:新しいWILL-O‘の始まりだと思っていたけど…。

榎本りょう:それでも4人で頑張ってきたんですけど、そんな中でコロナがきてライブが出来なくなって。余計に落ち込んでしまったんです。

 

2YOU:前身グループ時代からずっとライブをやり続けてきましたからね。まさかライブが出来なくなるなんて思っていなかったと思いますし。

榎本りょう:だからライブが出来なくなって、途端に何をしたらいいか分からなくなったんです。それくらいライブをずっとやってきたし、それがWILL-O’だったので。コロナ以降、会社の人達が色んなことを考えてくれて色んなアイデアを頂いたんですけど、私達がやりたいのはライブだから、どうしたらいいんだろうって。

桐乃みゆ:こんなにもライブが好きなんだって改めて気付かされました。配信もやらせて頂いたんですけど、お客さんの反応がない中でどう歌ったらいいのかも分からなくて。どうしてもいつものライブとは違うし、寂しさはあって。とにかく普通にライブがやりたかったです。

佐伯つみき:ライブがないと人にも会わなくなるじゃないですか。だからモチベーションを保つのも難しくて。久し振りにライブをしたときは自分にとってライブがどれだけ大切なのかを痛感しましたね。

小森うずら:私達だけじゃなくて、来てくれるお客さんもライブは勿論だけどメンバーと会えることを楽しみにしてくれているから、ライブが出来ないと意味がないんですよ。それにライブが出来ない期間でお客さんが離れていってしまうことも感じていて。

 

2YOU:「Baby’s Breath」のレコーディングタイミングではまだ卒業は決まってなかった時期ですよね?

佐伯つみき:そうですね。「Baby’s Breath」は5月にレコーディングしたので、みんな色々と考えていた時期ではあったと思いますけど。

桐乃みゆ:自粛期間真っ最中だったんですけど、本当に何をしたらいいのか分からない時期でした。まだ配信の設備も整っていなかったし、どうしたらいいのか誰も分からない状態で。

 

2YOU:そんな中でレコーディングされた楽曲がどれもキラキラしていることは救いだなと思いました。全員の卒業は本当に悲しいですけど、こうやって音源を残してくれたことや最後のツアーが開催されることで4人がWILL-O’として最後までWILL-O’を全う出来る訳で。

桐乃みゆ:コロナのこともあって、卒業が決まったときはお客さんに会えないまま終わっちゃうんじゃないかって不安もあったんですよ。でも全国ツアーが決まってみんなに最後ちゃんと会えることに私達も救われています。この状況の中でツアーが出来るのは本当に良かったです。これでちゃんとWILL-O’を卒業出来るなって。

小森うずら:卒業までの期間をやり切って終われるように今やれることは全部やりたいですね。

榎本りょう:この4年間、メンバーが変わったり名前が変わったり、本当に色々あったけど、そんな私達をずっと支えてきてくれた人にしっかり感謝を届けられるように最後の瞬間までWILL-O’を全うしたいです。

佐伯つみき:やれなかったツアーのリベンジを最後にやれるのは嬉しいです。お客さんに会えるのも楽しみですね。

桐乃みゆ:とにかく今は卒業までの期間をWILL-O’としてやり切ることに専念したいですね。その先はまだ考えられないです。今をやり切りたいです。

2YOU:ワンマンツアーの後にはラストツアーの開催も発表されていますよね。

榎本りょう:本当に最後なので、後悔しないように全力でやりたいです。

桐乃みゆ:この4ヵ月間は自分の人生の中で最も濃い4ヵ月になると思います。1本1本のライブを大切に、各地で会える人と一緒に駆け抜けたいです。

佐伯つみき:まずはライブを楽しみたいです。卒業だからって悲しい感じではなく、思いっきり楽しい4ヵ月にしたいです。

小森うずら:私達が楽しまないとお客さんも楽しめないと思うので、あまり深く考えすぎないでとにかく楽しいツアーにしたいです。

 

2YOU:いつも通りのWILL-O’を見せて欲しいです。勿論、寂しいですよ。だけどみんなが好きなWILL-O’を最後の最後まで見せつけて欲しいし、最後だからこそ楽しみたいなと。寂しいですけど。

榎本りょう:やっぱり寂しいですよね。

 

2YOU:寂しいですよ。だから本当に…コロナこの野郎って気持ちです。

榎本りょう:コロナがなかったらと考えると…。やっぱりコロナで予定が全部なくなったことが大きいので。

 

2YOU:WILL-O’に限らずですが、コロナ禍で毎日のようにライブの中止を目にすることになって、それが逆に日常になっていましたけど、その1本1本に色んな人の思いが詰め込まれていることは忘れちゃいけなくて。ライブ1本の重み、ライブ1本がなくなる重み。それが結果的にはWILL-O’の卒業に繋がっていくわけですし。

榎本りょう:6月のツアーが8月に延期になって、それもまた延期になって、正直もう駄目だって思っちゃったんです。でも最後にこうやってツアーが出来ることになったから、全部出し尽くして、まだ発表前ですけど最後の最後で大きな挑戦もするし、最後まで付いてきて欲しいです。コロナがあって、活動が出来なくなって、私達は終わらせる決断をしたけど、それもWILL-O’が決めたことなので、私達は最後まで駆け抜けたいと思っています。

 

2YOU:たらればになってしまいますけど、コロナがなかったらってどうしても思ってしまう自分がいて。でも結果だったり事実だったり、受け止めないといけないこともあって。その上で今思うのは、卒業後のみなさんの活動が幸せなものであって欲しいと心から思っています。

榎本りょう:めっちゃいいこと言ってくれる。

小森うずら:嬉しい。お父さんみたい。

 

2YOU:ずっと戦ってきた姿を見てきましたから。それこそAlloyの頃から。

榎本りょう:周りのアイドルを見ても同期がほとんどいなくなりましたからね。uijinとか。

 

2YOU:他に同期だとどの辺りですか?

小森うずら:WILL-O’としてはそこまでいないんですよ。りょうはいると思うんですけど。

榎本りょう:そう思うと、私ずっといますね(笑)。WILL-O’ってちょうど狭間にいるんですよ。Alloyとしてはuijinがいたけど、raymayはWILL-O’よりちょっと後だし、我儘ラキアはちょっと前で、あとはNEO JAPONISMが近いかもしれないけど、WILL-O’はちょっと時期が周りとズレているんです。

小森うずら:そのどの時代にもりょうがいるっていう(笑)。

榎本りょう:あははは。苦労人みたい(笑)。

 

2YOU:でもやっぱり他のアイドルさんと話をすると憧れの存在としてりょうさんの名前はよく出ますよ。

桐乃みゆ:それ、よく聞きますよね。

榎本りょう:知名度だけはあるんですよ。ずっといるから(笑)。

 

2YOU:WILL-O’として打ち出してきたものも今のアイドルシーンにあまりいないアプローチの仕方じゃないですか。そこも影響力の強さに繋がるのかなって。

榎本りょう:逆に私達は「浮いてないかな」って心配だったんですよ。

小森うずら:キラキラしてるわけじゃないし、熱い感じでもないじゃないですか。

 

2YOU:そのどちらでもないクールな感じやアーティスティックな感じがWILL-O’の武器だと思いますけどね。例えば10組くらいの対バンのイベントの日とか、WILL-O’が始まった瞬間に空気感が変わりますから。

小森うずら:逆にそれが不安だったんですよ。

桐乃みゆ:馴染めてないのかなって。

小森うずら:だから合わせようとしてた時期もあって。

桐乃みゆ:煽らなきゃいけないかなとか。

榎本りょう:オラオラ系の感じとかやってみたり。

桐乃みゆ:でもいつもと違うことをやろうとしても全然出来なくて。

 

2YOU:いや、完全にクールな部分はWILL-O’の武器ですよ。

榎本りょう:本当ですか?じゃあこのまま最後までクールにいきます(笑)。

 

2YOU:最後の最後でいきなりオラオラ系になられても(笑)。

榎本りょう:フロアとか降りちゃって(笑)。

 

2YOU:あははは。いやもう最後までWILL-O’らしく圧倒的なプリティッシュガールズロックを見せつけて下さい。卒業が決まっているのに変な言い方になるかもしれないですけど、最後のツアー、楽しみにしています。

榎本りょう:ありがとうございます。WILL-O’、やり切ります。

 

interview by 柴山順次


WILL-O’
タイトル:Baby’s Breath
NOW ON SALE
PMFL-0023
2000円

「WILL-O’ FULL BLOOM TOUR」
12月1日(火)東京・恵比寿LIQUIDROOM
12月13日(日)神奈川・横浜Bay Hall
12月19日(土)北海道・札幌SOUND CRUE
12月25日(金)大阪・なんばHatch
12月26日(土)愛知・名古屋ReNY limited
https://will-o.info/

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