INTERVIEW

umitachi

いつの間にかそこにあってずっと傍にいるような、そんなバンド。2020年12月11日、初ライブを行ったばかりのumitachi。大学のサークルで結成された彼女達のその日より無料配布した音源「海たち」が話題となりCDは即日予定枚数の配布終了。早耳のリスナーや音楽関係者の間で合言葉のように交わされた「umitachi知ってる?」という会話。初めて彼女たちの音楽に触れたときの暖かさや優しさは、そう、まるで海のよう。初ライブから僅か3ヵ月。一瞬で過ぎてしまうその時間で3人が何を感じてきたか。このタイミングでエンドウハルナの脱退が発表され、始まったばかりの物語が大きく動いた訳だが、その短くも濃い、いうなればumitachiのエピソードゼロを3人の軌跡として残す。初インタビューにして3人でのラストインタビュー。

 

 

2YOU:umitachi、初めて聴いたその瞬間からずっと頭の中で鳴っています。

マキノアンジュ:嬉しいです。

 

2YOU:正直驚きました。まだ初ライブから数ヶ月ですよね?

マキノアンジュ:初ライブが去年の12月11日なので本当にちょっと前です。えんちゃん(エンドウ)が入ったのが去年の9月11日なのでこの3人が揃ってからは半年くらいなんですけど、初ライブからはまだ3ヵ月なんですよ。ハルナとはROKIとシャンプーズを観に行ったRAD SEVENで知り合って、その後大学で一緒にバンドをやることになって。

エンドウハルナ:私はそれまでクラシック1本だったのが大学でアンジュと出会って04 Limited Sazabysやハルカミライを知り「こういう音楽も心にくるんだな」って興味を持つようになって大学のサークルでドラムを始めて加入しました。それまでピアノしかやったことがなかったんですけど。

 

2YOU:みなさんのルーツはどんな音楽なんですか?

サカイハルナ:私はハヌマーンとMakiですね。思っていても言葉に出来ない感情をハヌマーンは堂々と歌うのがかっこいいなって。Makiは高校生の頃から私の日常に寄り添ってくれるので大好きです。

マキノアンジュ:私は高校生の頃は西野カナさんが好きだったんですけど兄に連れられて行ったMy Hair is Badのライブに衝撃を受けて。それからハルカミライやROKIに出会ってライブハウスに通うようになりました。

 

2YOU:アンジュさんはいつ頃から歌っているのですか?

マキノアンジュ:歌自体はずっと好きでカラオケとかもよく行っていたんですけど、ギターを持って歌うようになったのは大学生になってからです。ギターを持ったのは手持ち無沙汰だからです(笑)。

2YOU:この3人ではどんな音楽をやろうと思っていました?

マキノアンジュ:ジャンルに縛られず、やりたい音楽を自由にやれるバンドを目指しています。

エンドウハルナ:私はアンジュが作る曲が好きなので、アンジュの声や歌を届けられる音楽がしたかったですね。

サカイハルナ:アンジュの歌、本当に最高なんです。

エンドウハルナ:いつもふたりで感動してるもんね(笑)。

 

2YOU:分かります。配布音源「海たち」を聴いてまずやっぱり声に魅了されましたから。その声を最大限に活かすアレンジにも唸りました。

マキノアンジュ:嬉しい。ありがたいことにCDもすぐ無くなっちゃって。

 

2YOU:CDは12月の初ライブから配布だったんですよね。しかし凄いスピード感ですね。

マキノアンジュ:本当に。あの日が人生初のライブハウスでのライブだったので。

 

2YOU:初めてライブハウスで演奏してどうでした?

マキノアンジュ:リハから凄く緊張しました。リハのやり方がわからなくて(笑)。

サカイハルナ:でも音を鳴らした瞬間に今まで生きてきた中で感じたことのない高揚感を感じたんですよ。今でも鮮明に思い出せるくらい。

 

2YOU:あの初ライブ以降、名古屋のライブハウスシーンで着実に名前が広がっていますよね。反響もかなりあるのでは?

マキノアンジュ:正直…勢いはあるのかな(笑)。嘘です!まだ10回もライブしてないので全然です(笑)。

2YOU:1st DEMO「海たち」はどんな作品になりました?

サカイハルナ:バンドセットとアコースティックセットの曲があるんですけど、その両方の雰囲気を楽しんでもらえるんじゃないかなって。

マキノアンジュ:ライブとはアレンジも違ったり、鍵盤ハーモニカやタンバリンを使っていたり、音源として楽しんでもらえる作品になったと思います。

 

2YOU:バンドの雰囲気と楽曲が互いに作用しているなと。umitachiという名前も本当にしっくりくるというか。

マキノアンジュ:私の住んでいる岐阜には海がないんですよ。だから海を見るとテンションが上がるんです。潮風だったり、波の音だったり、とにかく海が好きなんです。海がないからこその憧れもあるんだと思います。

 

2YOU:umitachiは「海に憧れてる人たち」なんですね。

マキノアンジュ:そうなんです。季節外れの海にギターを持っていって歌うのが好きなんですけど、それが最高に気持ち良いし気持ちをリフレッシュ出来るんです。そうやって自然に触れ合うことで感性が磨かれる気がして。本当に海って偉大なんですよね。私も音楽を通してそうなりたいなって思っています。

 

2YOU:そしてこのタイミングでエンドウさんの脱退が発表されました。

エンドウハルナ:突然脱退を発表してしまい申し訳ありません。沢山の方と出会えたこの3ヶ月間は私の人生において大切な宝物です。2人には伝えきれないくらいの感謝でいっぱいです。2人とバンドが出来た時間を忘れないで、自分の夢に向かって突き進みます。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。これからもumitachiを応援しています。

サカイハルナ:この3人でバンドを始めていなかったらこんなにも真剣に人と向き合うこともなかったと思うほどに本当に密度の濃い3ヶ月間でした。えんちゃんのこと、大好きな友達として全力で応援しています!umitachiも負けじと成長していきます!

マキノアンジュ:3ヶ月というと短いように思いますが、この3ヶ月は私の人生の中で1番濃くて、本当に楽しい時間でした。人と向き合うことの大切さ、ただ生きているだけでは分からないこと、沢山分かりました。えんちゃんとバンドができた時間は一生宝物です。2人になったからといって止まるわけではありません。進み続けます。

 

umitachi
1st DEMO「海たち」
600円

https://umitachi.tumblr.com/

interview by 柴山順次

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