インタビュー

TRASH BOXXX【インタビュー】

CLUB SAKENOMITAI、ENTH、NAOTO TAKAHAといった名古屋で活躍する3者がMAD BOXXXにて共同催事「TRASH BOXXX」を行っている。コロナ禍で急激に接近した彼らの日々を具現化した企画展に名付けられたのは「ゴミ箱」を意味する「TRASH BOXXX」。退屈な日々に共鳴した彼らから発せられたアイデア、酌み交わした酒から生まれた「空間」を体験しにMAD BOXXXに足を運んで欲しい。また、12月24日(金)に栄・PARTY’Zにて開催されるENTH主催イベント「VISITORS EXCLUSIVE LIVE and PARTY!!」のチケットもMAD BOXXX限定で販売されている。「TRASH BOXXX」開催中のCLUB SAKENOMITAIのディレクターである木下リョータ、デザイナーのKazuto Hisato、ENTHよりdaipon、Naoki、RELAX ORIGINALⓇのNAOTO TAKAHAに話を訊く。

2YOU:現在MAD BOXXXでTRASH BOXXX開催中ですが、ENTH、CLIB SAKENOMITAI、NAOTOさんのこの2年くらいの日常をそのままMAD BOXXXに持ってきたような催事だなと。

リョータ:本当に毎日遊んでましたからね(笑)。

Naoki:最近になってさすがにペース落ちてますけど(笑)。

リョータ:それまでがエグいくらい暇だったんで。でもコロナが明けてきて暇じゃなくなったんですよ。

2YOU:コロナ以前はどんな関係性だったのですか?

daipon:お互い知ってたけどこんなに仲良くなったのはコロナ以降ですね。

リョータ:コロナで加速したよね。勿論ずっと知ってましたけど。

daipon:いつの間にかリョータの家が溜り場になってみんなそこで繋がるみたいな。

Naoki:Kazutoくんには「WHATEVER」のMVにも出てもらったよね。

Kazuto:あのMVね(笑)。

リョータ:あのMVを撮ったヤオさん(ヤオタケシ)がそもそもCLUB SAKENOMITAIにKazutoさんを紹介してくれたんですよ。

daipon:NAOTOくんとは何がきっかけだったっけ?

NAOTO:最初はYOSHIAKI(ALL FOUND BRIGHT LIGHTS)繋がりじゃないかな。ENTHがRELAXを着てくれてるのは知ってて、まだお金がない時期だったから俺の家に服を取りにきたりして。

リョータ:それが何年前くらいですか?

NAOTO:7、8年前?

Naoki:当時、マジでENTHに興味なかったみたいで(笑)。

NAOTO:いや、まあ、興味は…なかったね(笑)。

リョータ:CLUB SAKENOMITAIも全然でしたよ。なんなら「うぜー」みたいな。

daipon:「ポッと出の奴がよー」みたいなのはあったよね。NAOTOくん、どう思ってたんですか?

NAOTO:早く潰れればいいのにって思ってた。(一同笑)

リョータ:こっちからしたらRELAXはかっこいいことをやってる大先輩みたいに思ってたのに(笑)。

daipon:でも俺らもちょっとずつですよね。少しずつ顔を出すようになって、それが積み重なって飲みにいくようになって、それがリョータの家で集まるようになったみたいな。

NAOTO:そこから急激に仲良くなったよね。

Naoki:あんなに嫌いだったのに俺らがライブで名古屋にいないとNAOTOくんとリョータが2人で飲んでたり(笑)。

リョータ:結局飲み相手がいないんですよ。もっと欲しいんですけどね。でも何も気を遣わないで飲めるのがこの面子っていう。

NAOTO:いや、気を遣えよ。(一同笑)

2YOU:皆さんが日々遊んでいる姿はSNSや実際の現場で見てましたけど、その遊びが遊びのままクリエイティブな事に繋がっているのが素晴らしいなと。小学生の頃誰かの家に集まってゲームをするみたいな、その感覚のまま仕事の関係性が成り立っているのも最高ですよね。

Naoki:ENTHのマーチを頼むときも「じゃあ一旦飲みにいこう」みたいな。それでその日に起こった出来事がそのままデザインになっていくっていう。

daipon:それが名古屋でやれちゃうのもいいよね。

リョータ:みんな名古屋にいますからね。俺らでやれるし、やるしかないし。

2YOU:Kazutoさんは東京からどう見てますか?

Kazuto:さっきの話で言うと僕は隣の小学校にいる友達みたいな感覚ですね。

リョータ:あははは。確かに。

Kazuto:たまに遊びにくるみたいな(笑)。

リョータ:そういう意味ではヤオさんも東京に転校していきましたよね。

Naoki:GENくん(04 Limited Sazabys)もだよね。

daipon:転校しちゃったけどヤオタケはしょっちゅう帰ってくるみたいな(笑)。

NAOTO:こっちはこっちでやっとくからたまに顔出せよみたいな。

リョータ:名古屋、いいもんね。

2YOU:ちなみにお互いの最初の印象はどうでした?

NAOTO:言葉悪いですけど「ガキの連中がおるなあ」みたいな。「勢いあるらしいけど俺は知らんし」って舐めた感じで見てましたね。

Naoki:音源を渡しても聴かなかったらしくて(笑)。

NAOTO:いや聴いたよ。でも「そっかー」みたいな感じだった(笑)。CLUB SAKENOMITAIに関してはさっきも言ったけど「潰れたらいいのになあ」くらいだったし(笑)。

リョータ:僕はとにかく仲間に入れてもらいたかったですね。FREEDOM NAGOYAの打ち上げでdaiponに「着てください!」って服を渡したり。

daipon:リョータのことはLUCCIのスタッフとして認識はしてたんですよ。でもそのときの印象と全然違って。

Naoki:takumiが入る直前くらいのTOYSであった打ち上げで突然リョータが全裸になったんだよね(笑)。

リョータ:TRUST RECORDSの忘年会だね。その日殆どはじめましての状態だったからパンチ見せなきゃと思って。

Naoki:そのときは「こいつこんなキャラなんだ」って思ったけど、今になって思えばあの頃も今もただのリョータでした(笑)。

daipon:あの日俺達はリョータの片鱗を見たよね(笑)。

2YOU:リョータさんはENTHやNAOTOさんをどう見てました?

リョータ:めっちゃかっこいいし追いつきたいなって思ってました。人気的には僕の方が全然強いんですけど。

Naoki:あははは。

NAOTO:うぜー(笑)。

リョータ:尊敬してますけどね。ずっとかっこいいことやってるし。でも僕は早かったです。

NAOTO:成長がね。

リョータ:でも大人は中々構ってくれなくて。

2YOU:そういう意味では今回MAD BOXXXでTRASH BOXXXを開催することはENTHやCLUB SAKENOMITAIにとっては大きな出来事ですよね。

リョータ:そうですね。見てくれる人が変わるっていうか。

NAOTO:それは俺らが普段から毎日のように遊んで毎日のように酒を飲んでっていう派手派手しいことをやってる中でそこにMAD BOXXXが目をかけてくれたんだと思う。俺らがやってることに対して…って、そんな立派なものじゃないけど、「遊んでんな、あいつら」みたいな感じで目をかけてくれたんだなと。ようやく見てもらえるというか。いいきっかけになったと思う。

リョータ:MAD BOXXXでやれるのは本当にでかいですよ。

daipon:俺達もこういうギャラリーで何かをするっていうのはバンドとしても初めてだし、それがMAD BOXXXっていうのは上がりますね。気軽にフラッとこれる所でもないじゃないですか。

リョータ:でもそこにフラッと来て欲しいっていうのもあるよね。

2YOU:初日には若いファンも沢山MAD BOXXXに並んでいましたけど、ENTHやCLUB SAKENOMITAIがきっかけでMAD BOXXXを知った人がそこからアートのカルチャーに興味を持ったり広がっていくのは素晴らしいことですよね。

NAOTO:本当に。

daipon:俺らの一番の目的はそこっていうか。自分らのお客さんにこういうシーンに触れてもらうことが目標ではありますね。そのために俺らは最高のパーティーをするっていう。マジで準備も何もかもNAOTOくんとリョータに任せっきりになっちゃったんで。

NAOTO:でもENTHから出てくるアイデアはやっぱり面白いんだよね。センスがいいから。

リョータ:そうなんですよ。結局こういう空間にもバチっとハマるのはセンスだなって。

2YOU:このモッキンバードや額装された絵とか、センスとアイデアが炸裂してますよね。

NAOTO:そうそう。これはやばい。

Naokiが初めて買ったというTARGETのモッキンバード。
額装された画伯の作品。値段はASK。

daipon:それを2人が形にしてくれるから成り立ってるんですよ。俺らの想像以上のものになるし。

リョータ:ENTHのアイデアが化学反応でまたちょっと変わった形で完成するのが最高ですよね。

daipon:あとロンTがあって本当に良かった。これがないとマジで何もなかったから。結局色んな人に甘えてばっかりっていう。

Naoki:甘えていこ。

リョータ:甘えあっていこうよ。

2YOU:12月24日のパーティも楽しみですね。

daipon:パーティーはいい感じになる予感しかないですね。面子もガッチリなので。

NAOTO:TRASH BOXXXでしかチケットが買えないっていうのもミソで。MAD BOXXXに来たっていう証明にもなるじゃないですか。

2YOU:ライブだけじゃなく、MAD BOXXXに来るっていう体験が記憶になると思うんですよね。ここで缶を潰してゴミ箱に入れるって体験もParty’zのライブに来る人はみんな共有してる訳で。

NAOTO:まさに。そういうことです。

リョータ:めちゃくちゃ良いこと言ってもいいですか?

Naoki:大丈夫?ハードル上げて大丈夫?

リョータ:僕が一番ベストだなって思うのは寝る前に思い出してもらえることなんですよ。そしたらまた行こうって思うじゃないですか。

Naoki:うん。

daipon:いいね。

Naoki:で?

リョータ:それだけっす。

Naoki:マジか(笑)。

NAOTO:でもまた来たくなるようなものは作ってるよね。ブランドもバンドもいつか無くなっちゃうかもしれないけど、こういう記憶はきっとずっと残ると思うんだよね。「あそこ行ったね」とか「その後飲んだよね」とか。そういう記憶のひとつにTRASH BOXXXがあったら最高だなって思う。その為に俺達が何をするかって、今日も友達と酒を飲むっていうね(笑)。

リョータ:本当に酒を飲んでいたらアイデア出てきますもんね。

NAOTO:それを今回ちゃんと具現化したっていうね。

daipon:具現化してなかったらただ酒飲んでくだ巻いてるだけだから(笑)。

NAOTO:「やりてーな」で終わるじゃなくて「言ったからにはやろうぜ」みたいなパワーはみんな持ってると思うしね。

リョータ:なんだかんだ半年くらい前から打合せしてましたからね。打合せって言っても飲んでるだけですけど。で、結局2、3週間前になってギリギリで本気出すみたいな。

2YOU:でもその飲んできた日々がちゃんとTRASH BOXXXという形に繋がってますから。

NAOTO:コロナでみんな散々な状況だったけど、その中でも俺らは遊びながら何かを生み出せたわけで。そう思うとマイナスだけじゃなかったと思いますね。

daipon:運よくみんな健康でいれたし、遊びながら色んな人と繋がれて今回はMAD BOXXXとも繋がれて。そういう人と人の繋がりはこれからも大事にしていきたいですね。

NAOTO:意外とみんなが近いコミュニティにいるからね。「知り合いなんだ」みたいな。そうやってみんなが繋がってくのは楽しいよね。

daipon:友達の友達だったのが友達になっていくというか、ちゃんと繋がった感じが今回もあったなと。

リョータ:めっちゃ狭いんですけどね。でもその狭さが良いっていうか。

NAOTO:っていうか狭かったことが知れてよかったよね。点と点が線になるっていうかさ。Kazutoくんもタケちゃん(ヤオタケシ)がいて線になったし。ENTHを知らなかった先輩も「MAD BOXXXでやってたバンドだよね」って知ってくれるだろうし。

リョータ:それがベストですね。

NAOTO:それがラブだよね。とにかくラブだよ。

リョータ:ラブコールですわ。コールに出て欲しい。全員が。

daipon:コール?電話に出るの?

リョータ:そう、電話。あれ?間違ってます?

NAOTO:ごめん、どういうこと?(笑)。

daipon:リョータ、まだ酔っぱらってるでしょ。(一同笑)

interview & photo by 柴山順次

2021年12月18日(土)~26日(日)
CLUB SAKENOMITAI / ENTH / NAOTO TAKAHA PRESENTS
TRASH BOXXX THE JOINT EXHIBITION
会場:MAD BOXXX(〒460-0008 名古屋市中区栄5丁目4-22)
時間:13:00~19:00
定休日:不定休
問い合わせ:boombastic.rtm@gmail.com

CLUB SAKENOMITAI
インディーズバンドのスタッフをしている中で、運転の為に打ち上げで “酒が飲めない” というフラストレーションをコンセプトとし、 2017年4月にスタートした「CLUB SAKENOMITAI」。 仲間や大切な人、初めて会う人と、酒を酌み交わす時に着たくなるようなアイテムを制作。
https://clubsakenomitai.shop/

ENTH
2011年、ダト・ダト・カイキ・カイキを中心に結成。ナオキのジャンプに定評があったが、2017年ごろ大型フェスに呼ばれ始めてから完全に調子に乗り、2021年に炎上。ナオキの膝の故障やタクミの度重なるDVにより何度も解散しかけたが、まだ人気なのでやっている。
https://enth-nagoya.com/

NAOTO TAKAHA
高校時代に友人からillustratorを譲り受け、デザインに触れる。名古屋に移住後、様々なストリートカルチャーに触れ、バンドやイベント企画などに携わりながら腕を磨き、2011年、ローカルブランド「RELAX ORIGINAL®」を共同で立ち上げる。現在はENTHへのデザイン提供などを始め、活動の幅を拡大中。
https://www.relaxoriginal.com/

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