INTERVIEW

THRASHOUT

CATCH ALL RECORDSが放つレペゼン岐阜のメロディックパンクバンド、 THRASHOUTが2ndアルバム『Making The Puddles To The Ground』を完成させた。Hi-STANDARDやNOFXをフェイヴァリットに挙げる彼らの90年代直系メロディックパンクは今作でも炸裂しており、そのリフ、そのビート、そのメロディ、楽曲を形成するひとつひとつに「それ!」と叫びたくなるような「わかってる」パーツがてんこ盛り。シンプルさと分かり易さを兼ね揃えつつかっこ良さも追求することって実は難しい。それを何の計算もなくやってのけるTHRASHOUTの持って生まれたセンスと好きなものを好きと大声で言えるマインドが生む最高最強のメロディックパンク。岐阜から世界に放てTHRASHOUT!

Q.THRASHOUTは岐阜で2013年に結成とのことですが、どういう経緯で集まったのですか?
慎之介:最初から全部話すとめちゃくちゃ長くなるんですけど(笑)。
けんぞー:そうだね(笑)。まず最初は僕と慎之介が岐阜のスタジオで出会ってバンドを組むことになって。その頃は違うベースがいたんですけど半年くらいで抜けて。その後に元々慎之介の知り合いだった広也が加入しました。それが2014年ですね。そこからはずっとこの3人で活動しています。

Q.1stDEMOをリリースしたのはその後ですか?
けんぞー:そうですね。2015年です。

Q.あの音源を初めて聴いたときに「こういうバンドを探してた!」って思ったのを覚えています。海外の90年代メロディックパンクやHi-STANDARD直径の音に興奮しました。
慎之介:完全にハイスタに影響を受けていますからね(笑)。それからハイスタ周辺のバンドやAIR JAM世代のバンド、FAT WRECK CHORDSやEpitaphのバンドを聴き漁ったので、もろにその影響が出ていると思います。
けんぞー:僕も原点はハイスタやNOFXです。
広也:僕は最初はDRADNATSとか、その世代の日本のメロコアから入ったんですよ。そこからKen Yokoyamaを知って衝撃を受けてハイスタに遡っていくという。

Q.皆さんの世代だとハイスタが休止中に知った感じですよね。
慎之介:中学の頃にハイスタが復活して、そのタイミングで僕は知りました。 速い!ヤバイ!かっこいい!って(笑)。それをあんなに普通の恰好をした人達がやっていることにも衝撃を受けましたね。

Q.そこはTHRASHOUTの皆さんもしっかり受け継いでいますよね。それはファッションだけじゃなくてギターのリフだけで「大正解!」みたいな。
慎之介:リフはモロですよね(笑)。とにかくハイスタになりたかったんです。バンドのオリジナリティとか、自分達らしさとか、そういうことじゃなくて、とにかくハイスタになりたい。

Q.ハイスタに影響を受けたバンドは世の中に沢山いると思うんですよ。その中で大半のバンドがハイスタとは違うアプローチでハイスタの影響をアウトプットしていると思うんですけど、THRASHOUTは超ストレートに真っ直ぐ表現している。それが逆に珍しいなと。
慎之介:そうなんですよ。そこを感じてもらえて嬉しいです。やっぱり影響を受けたものを素直にそのまま出したいんです。

Q.2017年にはCATCH ALL RECORDSと契約しアルバムのリリースもありました。アルバムを出して感じたことはありますか?
広也:知らない土地にライブに行っても僕らを知ってくれている人がいたり一緒に歌ってくれている人がいて、改めて全国流通したんだなって思いました。

Q.レーベルとの出会いは?
広也:3年前くらいに池袋KINGSX TOKYOでライブをしたときにそこで初めてCATCH ALLの社長に会って。
慎之介:CATCH ALL所属のOWEAKの企画に呼んでもらったときですね。そこで社長と意気投合して。
けんぞー:OWEAKに社長を紹介してもらったんですけど、「とにかくパンチを見せろ」って言われて広也がパンツを破るっていう(笑)。
広也:7、8枚は破りましたね。
慎之介:そしたらリリースが決まりました。(一同笑)

Q.あははは。そういう部分も含めて今のバンドやレーベルが失ってしまった何かがありますね(笑)。
けんぞー:確かに(笑)。

Q.そういうノリはミュージックビデオにも出ていますよね。「Song of Beer」のミュージックビデオのツアーのオフショットや馬鹿なことをしている感じはハイスタがNOFXやNO USE FOR A NAMEと海外でツアーを回っているビデオの感じとリンクするなって。
広也:それめっちゃ嬉しいです。やっぱりあの感じに凄く憧れているので。

Q.『Making The Puddles To The Ground』というアルバムタイトルにはどういう意味があるのですか?
けんぞー:特に深い意味がある訳じゃなくて、このタイトル自体はノリで決めたんですよ。言葉の意味としては「地面に水溜まりを作る」って意味があるんですけど、ライブハウスでの汗やゲロや酒の水溜まりを表現しています。それ自体に特にメッセージや意味は無いですけど、THRASHOUTっぽいタイトルになったと思っています。

Q.今作にはDEMOに収録されていた曲の再録も何曲か入っていますが、今やってみて感じることはありましたか?
けんぞー:僕らの中ではかなり変わったなっていう印象ですね。

Q.「Do My Best」や「Song Of Beer」を聴き比べたらこの数年でかなり濃い時間を過ごしてきたことがそのまま音に出ているなと。
けんぞー:進化してますよね。とにかくライブをやりまくってきたので演奏も上手になったと思いますし。

Q.今回、DEMOの再録をしようと思ったのは?
慎之介:隠さず本当のことを言うと、曲が間に合わなくて(笑)。

Q.でも結果的にベスト盤みたいなアルバムになりましたよね。CATCH ALL RECORDSのコンピ『MAXIMUM ROCK’N’ROLL 2』に収録されていた「Piece Of Junk」や収録曲が全て1分以内のショートチューンコンピ『SAME OLD SHORT TUNES』に収録されていた「The Only Way」などこの1年の活動がよく分かるアルバムだなって。
けんぞー:ああ、確かに。
広也:前作と今作で完全に僕らのベスト盤が出来上がったと思います。
慎之介:前のアルバムもその時点での持ち曲を全部入れたベストだったんですよ。そういう意味では毎回ベスト盤のような作品になっていくかもしれませんね。

Q.前作も今作も一貫してメロディックパンク一直線な楽曲が詰め込まれていると思うのですが、その中でも新たな挑戦として8ビートの曲があったり。
けんぞー:根本的な部分は何も変わっていなくて分かり易くてシンプルな構成になっているんですけど、新しい曲調にもチャレンジしてみようと思いまして。

Q.表情のバリエーションが増えましたよね。2ビートで突っ走る前作も最高でしたけど8ビートがあるだけでアルバム全体の雰囲気が変わるなと。
慎之介:そうなんですよ。前作は殆どの曲が2ビートだったので速い曲ばかりの印象が強いと思うんですけど、今作は少し新しい自分達を見せることが出来たんじゃないかなって思っています。

Q.そしてやはりどの曲もリフがかっこいい。中でも「I Don’t Care」のリフは無条件に身体が反応してしまいます。
慎之介:とにかく「Ken Yokoyamaが大好き!」っていうリフです(笑)。
けんぞー:あのリフ、実は結成当時のまだ高校生だった頃にやっていたリフを復活させたんですよ。
慎之介:そこに僕が新しいメロディを乗せて作りました。

Q.リフもスネアの音もイントロ後の掛け声も、全部気持ちいいんですよ。来て欲しい音が全部来るみたいな。THRASHOUTは期待を裏切らない。
けんぞー:超王道展開ですからね(笑)。

Q.その王道を真正面からやるかっこよさが最高なんですよ。自分達ではどんなバンドだと思っています?
広也:なんだろう。自分ではあまり分からないかも。
慎之介:でもやっぱり分かり易さなんじゃないかな。
広也:今のキッズには逆に新しく聴こえるかも。

Q.確かに90年代を知っている人は懐かしさを感じるかもしれないですけど今のキッズには新鮮なのかも。
慎之介:僕らが好きで聴いてきた昔のメロディックパンクを今の若いメロディックパンクファンにも知って欲しいんですよ。その為にも僕らは直球なメロディックパンクを貫いていきたいです。

Q.先ほどFAT WRECK CHORDSやEpitaphの名前も出ましたけど、THRASHOUTの活動や楽曲は若いキッズが海外のパンクに目を向けるきっかけにもなっていると思うんです。ハイスタの功績はそこも大きいと思いますし。だからTHRASHOUTには海外のバンドをどんどん日本に呼んで欲しいなって勝手に思っているんですよ。
広也:それ、最高ですね。絶対やりたい。
慎之介:海外には本当に行きたくて。ハイスタが海外のライブハウスで海外のお客さんを盛り上げている姿をずっと見てきたので、自分達もそういう活動が出来たらなって思います。その為にも今はがんがんライブをやってかっこいい曲をどんどん作っていきたいですね。
けんぞー:めちゃくちゃ大きな所にイケてる奴らばっかり集めてでっかいイベントもやりたいし、やりたいことは沢山あるので頑張りたいですね。

Q.期待してます。では最後にアルバムを完成させた今の気持ちを聞かせて下さい。
慎之介:マジでヤバいアルバムが出来ました。僕らがスタジオで作った曲が世に放たれると思うと感慨深いです。本気で自信作なので沢山の人に聴いてもらいたいです。
けんぞー:客観的に見てこんなハイペースでよくアルバムが出来たなって思います(笑)。自分で言うのもアレですが、センスに満ち溢れたイケてるアルバムが出来たと思うので、ちゃんと届けていきたいですね。
広也:全国何処に行っても「岐阜といえばTHRASHOUTでしょ」って言われるような活動をしていきたいですね。岐阜を背負うバンドに絶対なります。

THRASHOUT
タイトル:Making The Puddles To The Ground

2018年12月19日発売
CKCA-1072
¥2300(+税)

LIVE SCHEDULE
“Making The Puddles To The Ground” Tour
1/11(金)名古屋HUCK FINN
1/13(日)吉祥寺WARP 1/14(月)磐田FMSTAGE
1/19(土)鈴鹿ANSWER
1/26(土)心斎橋BRONZE
1/27(日)柳ヶ瀬ants
2/1(金)大阪HOKAGE
2/3(日)滋賀B-Flat
2/4(月)京都GROWLY
2/7(木)横浜F.A.D
2/8(金)初台WALL
2/15(金)名古屋Zion
2/16(土)府中Flight
2/17(日)秩父ladderladder
2/21(木)千葉LOOK
2/23(土)高田馬場PHASE
2/24(日)宇都宮HelloDolly
3/2(土)神戸 太陽と虎
3/3(日)岐阜ants
3/9(土)上田Radius
3/10(日)沼津Poco
3/16(土)八戸FOR ME
3/17(日)盛岡the five morioka
3/21(木)福岡public space 四次元
3/23(日)岡山crazymama2nd
3/24(日)出雲Apollo
3/28(木)下北沢SHELTER
3/30(土)横須賀かぼちゃ屋
4/14(日)石巻BlueResistance
4/15(月)仙台enn3rd

Final Series
5/12(日)上前津Zion
5/18(土)心斎橋新神楽
5/24(金)下北沢SHELTER ←TOUR FINAL!!

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