INTERVIEW

THE STARBEMS

THE STARBEMSが前作『Feast The Beast』から僅か半年というスパンで2枚組ミニアルバム『NEWWAVE』を完成させた。既存の在り方や自ら築き上げてきたものに新たな一手を加えることで生まれた今作。DISC.1には新曲5曲が収録、DISC.2には「Holdin’On」「NEWWAVE」の別ヴァージョン、各メンバーがヴォーカルを務める曲、山下潤一郎によるリミックス「F.T.B.」などのアウトテイク5曲が収録されており、これまでのTHE STARBEMSとはまた違う魅力に満ちたヴァラエティ豊かな作品となっている。各メンバーが各々のセクションでイニシアチブを取ることでバンドとして更なる新化を遂げたTHE STARBEMSを率いる日高央にインタビュー。

Q.前作から短いスパンでまさかの2枚組、しかもこの内容、全てに驚きました。

日高:元々はテイチクさんからライブ盤を作らないかって話をもらったことから始まって。それで新曲2曲にライブ音源でシングルを出そうと思っていたんだよ。でも西君(越川和磨)が「ワシはライブ盤に興味がないから新曲じゃないと出したくない」って言い出して。それで新曲5曲と未発表やアコースティックライブの音源を入れたアウトテイク5曲で出すことになったんだよね。

Q.ザ・ビートルズのアンソロジーシリーズのようなDISC.2がとにかく衝撃でした。

日高:あははは。よく言えばアンソロジーだね(笑)。

Q.DISC.2はメンバー全員にスポットが当たっていて。

日高:せっかくだからひとり1曲担当してみないかって話になって。最初、西君、篤、高地の杉並チームは「サーフインストとか良いかも」って言ってたんだけど勘違いした俺が「篤は歌わないの?高地も歌ったら?」って。それでメンバーの比重が増えていったんだよね。

Q.高地君が歌う「DAKEDO~夏の予感~」のクセの強さったら(笑)。

日高:究極のノベルティソングだよね。千葉マリーンズファンの高地が書いたマリーンズオマージュソングに西君が曲を付けたんだけど、当初は色んな物真似を盛り込んでいて。でもテイチクさんからNGが出ました(笑)。

Q.あははは。篤君が歌う「H.D.G.」も曲の良さと歌詞のくだらなさのアンバランス感が最高です。

日高:「福龍門」っていう俺達が溜まってる中華料理屋の曲ね(笑)。これは篤と西君の共作なんだけどWEEZERの1stとか2ndみたいなローなミックスを西君がしていて。こういうのは俺抜きでやったからこそ生まれたミックスだと思う。

Q.メンバー間のバランスが変わってきたのかもしれないですね。

日高:うん。ビークル(BEAT CRUSADERS)は1から10まで俺がやっていたんだけど、THE STARBEMSはやりたいことをやりたいようにやりたい人がやれるバンドになったと思う。西君がミックスをしたり、俺が「Nonfiction」のリミックスを作ってメンバーに聴かせたら潤が「こんなの簡単だから俺も作ったよ」って「F.T.B.Destruction Remix」を作ってきたり。極論、俺抜きで新曲を作ってもTHE STARBEMSとして出せるのがこのバンドの関係性だと思う。

Q.そこもザ・ビートルズっぽいですよね。

日高:そうだね。『ラバーソウル』を出したくらいのザ・ビートルズっぽいのかも。ポール・マッカートニーが「イエスタデイ」をひとりでやってるのとかね。

Q.今作に『NEWWAVE』と名付けたのは?

日高:音楽的にはニューウェーブな訳ではないけど、自分がやってないことやこれまでやってきたことに付け足すって意味でのニューウェーブが今回の制作のキーワードになっていて。西君のクリーンなギターを速くてラウドな曲に入れることもそういう意味ではニューウェーブだし。

Q.「NEWWAVE」の篤君のギターがニューウェーブ繋がりでシンディ・ローパーのオマージュなのも最高です。

日高:そうそう(笑)。あのギターは西君が考えたんだけど「ワシの中のニューウェーブはシンディ・ローパーですわ」って(笑)。そういう意味では今後ニュー・オーダーやジョイ・ディヴィジョンのようなUKのダークな感じを出しても面白いよね。DISC.2の「Holdin’On(24ver)」は西君がベル・アンド・セバスチャンとかザ・スミスみたいにしたいって出来たヴァージョンだし。

Q.「FUNKY CONTROL」や「UNSEEN」のイントロのギターも印象的でした。

日高:「UNSEEN」はまだライブで再現出来ないって言ってた(笑)。機材が足らないからもうちょっと待ってくれって。西君が色んなギターを重ねてて凄くかっこいいイントロになったなって。

Q.今回はエンジニアとしての西君の活躍が凄そうですね。

日高:24verの24は西君のニシだからね(笑)。

Q.「CHAOS AD」で聴けるTHE STARBEMS史上一番重いブレイクダウンも痺れました。

日高:この曲は何となく「セパルトゥラのイメージってこんなんだよね」って作ったんだけど、今の耳で聴くとセパルトゥラってそこまで重くなくて(笑)。だからちょっと今風に寄せてはいるけどそこはセパルトゥラへの気遣いってことで(笑)。

Q.「PIRATE SHUFFLE」のシン・リジィっぽいアイリッシュ感のあるイントロやDビートのようなドラムもかっこいい。

日高:確かにイントロはシン・リジィっぽいかも。あのドラムのパートは80年代のアメリカンハードコアシーンみたいに腕を回しながらウインドミルして欲しいな。

Q.前作から感じていたのですがTHE STARBEMSの原動力に怒りがあるのは変わってないと思うのですがそれをポップに打ち出すようになったことが今作を生んだのかなって思いました。

日高:今は怒りを怒りのまましかめっ面で歌う時期じゃなくなったのかなって。世相の影響もあると思うけどSNSを開いてもポジティブが2でネガティブが8くらいで面白くないじゃん。そういうムードに対するアンチテーゼもあるかも。もっと自由で良いと思うしもっと余裕を持ってやったら良いと思うんだよね。

Q.自由じゃないとDISC.2のような曲は出来ないですしね。

日高:このCDで初めて俺達を聴く人には申し訳ないけどね(笑)。

アーティスト:THE STARBEMS

アルバムタイトル:NEWWAVE

発売日:2016年6月7日

TECI-1543~4 :【CD2枚組】)

¥2315(+税)

THE STARBEMS

日高 央(Vo)

越川 和磨(Gt)

菊池 篤(Gt)

山下潤一郎(Ba)

高地 広明(Dr)

LIVE

[“NEWWAVE” tour 2017]
7月15日(土)長野駒ヶ根NIRVASH
8月2日(水)名古屋CLUB ROCK’N’ROLL(ワンマン)
8月3日(木)大阪 MUSIC BAR 火影 -HOKAGE-(ワンマン)
8月11日(金)下北沢ろくでもない夜(ワンマン)

“東北ライブハウス大作戦~STAY IN NEWWAVE~”
8月18日(金)石巻BLUE RESISTANCE
8月19日(土)大船渡KESEN ROCK FREAKS
8月20日(日)宮古KLUB COUNTER ACTION

http://www.thestarbems.com/

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