INTERVIEW

THE STARBEMS


2018年に結成5年目を迎えるTHE STARBEMS。ここ数年のエネルギッシュな活動はそのままバンドの活動や制作ペースの早さに表れており2016年11月リリースのフルアルバム『Feast The Beast』、2017年6月リリースのミニアルバム『NEWWAVE』に続き4枚目のフルアルバム『STAY PUNK FOREVER』を2018年1月にリリースする。前作に続きTHE STARBEMS独自のニューウェーヴ解釈が炸裂する今作は進化し続けることでTHE STARBEMSがパンクで在り続けることの決意表明のようなパンクロックアルバムとなっている。THE STARBEMSを率いる日高央に話を訊く。

Q.『Feast The Beast』、『NEWWAVE』、そして今作『STAY PUNK FOREVER』と物凄い制作ペースですよね。
日高:2018年に結成5年目を迎えるってことで、せっかくだから色々やろうって話を俺がみんなにしたんだけどメンバーも思いの外やる気で「フルアルバム、いっちゃいましょうよ!」みたいな(笑)。それで『NEWWAVE』でメンバーも曲を書いたことだし、いざとなったらみんな書けると思ってフルアルバムを作ることにしたんだよね。まあ結局俺しか書いてないんだけど(笑)。

Q.今作も『NEWWAVE』に続いてこれまでTHE STARBEMSとしてはやってこなかった音楽を取り入れていますよね。逆に結成時のラウドな要素は影を潜めた印象を受けました。
日高:『NEWWAVE』からの「やってないことをやろうシリーズ」みたいなのが今作も続いていたり、それにプラスして西君(越川和磨)から「重いのは疲れた」って意見があったりして。ラウドなバンドも増えたし、ポップなバンドでもローが強めなバンドも沢山いるじゃない?だったら逆に引き算するのがうちっぽいかなと。勿論そういう音楽は好きなんだけどこれ以上音圧で勝負してもイタチゴッコだと思ったんだよね。

Q.まずギターの歪みがこれまでと全然違いますもんね。
日高:歪んだギターが入ってない曲もあるからね……「Wolfman」とか。あの曲も元々は弾き語り用に作ってて、バンドアレンジにしたらニューウェーブ路線になるかなと思ったんだけど……ミスチルとかスピッツみたいになったかな……いや全然違うか(笑)。

Q.THE STARBEMSの面白さってウルフマン・ジャックが曲を紹介するかのように色んな曲のオマージュを取り入れることだと僕は思っているのですが。
日高:お、ウルフマン・ジャックの元ネタ気付いてくれました?この曲のサビでも西君がギターで名曲オマージュをしているんだよね。それっておそらくビークルでも近いことをやってたと思うんだけど、西君から「ビークルっぽく聴こえてもいいすか?」って言われて(笑)。でもそのお陰で自分本来のポップな要素も引き出してもらえたのかもしれない。

Q.アルバム後半はGO-GOやSKAの要素を含んだ曲も収録されています。
日高:面白かったのは世代によってGO-GOやSKAの捉え方が違うんだよね……俺はウルトラヴォックスやワイアーみたいな70年代、80年代のニューウェーブっぽく仕上がるかと思ってたんだけど、そこにメンバーそれぞれの解釈が加わるからデモとは全然違うものになって面白かった。「Saturday Night We Must be Allniters」も最初はモロ日高節だったんだけど同じSKAでも世代で捉え方が違うから面白かったね。西君や高地はランシドっぽいアレンジだし篤はTGMXに可愛がってもらってるからザ・スペシャルズっぽかったり。そういうところも気付いてもらいたいポイントですね。

Q.日高さんの歌メロからはリンゴ・スターっぽさも感じました。
日高:ああ、一時期リンゴ・スターは凄く聴いてたね。結局ザ・ビートルズやザ・モンキーズのような60年代の音楽は自分のDNA的に色濃くあるんだろうね。

Q.そうやってメンバー個々のバックボーンを反映させることでTHE STARBEMSはどんどん進化していってるんだと思います。
日高:最初は俺のモードに合わせてもらっていたからね。でも今は5人それぞれの思うパンクをやってみようって話をして。そこをメンバーに委ねることが出来るようになったのは大きいと思う。みんな違って面白いんだよね。

Q.今作には『STAY PUNK FOREVER』と名付けられていますが。
日高:さっきの話と一緒でパンクも世代によって解釈が違うじゃない?表題曲の「STY PUNK FOREVER」を作るときもパンクの解釈が、例えば俺と篤はUKっぽいだろうし、西君や潤さんはUSっぽかったり、高地はメロコア以降だろうから、それぞれみんな違って、そこを寄せ集める面白さだよね。全部ひっくるめた後に、今は引き算していくことが逆に尖った行為なんじゃないかって。

Q.貫き続けるパンクと進化するパンクがあってどっちも正解だと思うんですけど、THE STARBEMSのパンクは後者だと思っています。
日高:そう、正解はないよね。だからこそお互いの正解を見せ合って持ち寄って形にしたかったんだと思う。それが良い形になったのが今回のアルバムかな。

Q.相手の意見を受け入れて消化することって大事ですよね。
日高:本当にそう。受け入れて消化して自分の意見を投げる、そういうキャッチボールが大事だと思う。SAでもBRAHMANでもみんなそうでしょ。ジャンルをクロスオーバーさせるってそういうことなんだと思うし、俺達も微力ながら協力出来たらなって思ってる。

Q.そのクロスオーバーがバンド内でもあるのがTHE STARBEMSの面白い部分ですよね。
日高:確かにね(笑)。スタジオに入っててもメンバー同士で全然解釈が違うから面白いよ。一番歳が離れてる高地には、たまに音楽話が通じない時もあるけど(笑)。

Q.あははは。来年はツアーも控えていると思うのですが。
日高:今回のツアーはゆっくり長い期間かけてやれたらなって思っています。あと6月で俺が50歳になるから、そこら辺をゴールにしても面白いかなと。50歳って、いつまでやるねんって話だけど(笑)。

Q.いやいや、100歳までSTAY PUNK FOREVERしてください。
日高:そうね。怒髪天やSAといった先輩がいるので……行けるとこまで行ってみます(笑)。

THE STARBEMS
日高 央(Vo)
越川 和磨(Gt)
菊池 篤(Gt. Cho.)
山下潤一郎(Ba. Cho.)
高地 広明(Dr. Cho.)

STAY PUNK FOREVER
発売日:2018年1月31日
【CD+DVD】TECI-1565
3333円(税別)

http://www.thestarbems.com/

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