インタビュー

SHIFT_CONTROL【インタビュー】

岐阜発ギターロックバンド、SHIFT_CONTROLが2ndミニアルバム『Slowmotion』をリリースした。結成から紆余曲折を経て現体制となったのが昨年11月。No Big Deal Recordsと契約を交わし発表した『Afterimage』で鮮烈デビューを果たした彼らがコロナ禍でありながらも確実に進化を遂げたことを証明する7曲を詰め込んだ作品が今作『Slowmotion』だ。岐阜から東京へ、最強の布陣で活動を移しバンドを取り巻く環境が変わる中で彼らがどう成長し、どう羽ばたくか。SHIFT_CONTROLから目が離せない。

 

2YOU:SHIFT_CONTROLは活動歴も長く、ここに至るまで紆余曲折あったと思うのですが。

アサノチャンジ:本当に色々ありましたね。

宮崎良太:元々は高校生の頃からの友人だったチャンジと当時のメンバーと一緒に始めたんですけど、大学卒業のタイミングでギターとドラムが抜けて。僕らも僕らで就職をしたのでサポートメンバーを迎えて働きながらバンドをしていたんですよ。

アサノチャンジ:何人かサポートで入ってもらいつつ中々上手くいかず。

宮崎良太:その中でオカム(岡村耕介)にサポートしてもらったんですけど凄くしっくりきて。それで正式に入ってもらって上京することになったタイミングで東京で出会ったりおに入ってもらって今に至ります。ここにくるまで本当に長かったです(笑)。

 

2YOU:活動初期は今とはまた違うアプローチでしたよね。

アサノチャンジ:最初はメロコアでした。日本語詞を2ビートで歌うって言う。EDDYが好きで意識してたんですよ。

岡村耕介:それ、知らなかった(笑)。

宮崎良太:そこから段々変拍子を取り入れるようになって。地元の先輩のcinema staffの影響が大きいんですけど。

 

2YOU:なるほど。ちなみにみなさんの音楽ルーツは?

アサノチャンジ:僕は完全にELLEGARDENですね。

岡村耕介:僕もELLEGARDENです。あとRADWIMPSの影響も大きいです。

宮崎良太:僕はcinema staff、ナンバーガール、Hi-STANDARDです。

くまおかりお:僕はみんなとちょっと違ってSyrup 16gです。

 

2YOU:りおさんはバンドに最後に加入されていますが。

宮崎良太:発表したのが去年の11月で、サポートで叩き出すようになったのが去年の7月とかですね。

岡村耕介:正式に加入したのは11月29日のライブの日で。

アサノチャンジ:その日、2YOUのアカウントでツイートしてくれたのがめっちゃ嬉しかったです。

 

2YOU:物凄くワクワクしたんですよ。1月の『Afterimage』のリリースで何かが大きく変わる予感もしていて。そしたらコロナ禍に突入という。

アサノチャンジ:完全に出鼻を挫かれましたね。

岡村耕介:事務所も決まって、リリースもあって、ここからだって時だったので。

 

2YOU:コロナ以降はどう過ごしていたのですか?

岡村耕介:ずっと制作していました。

アサノチャンジ:最初に出来た「バーンアウト」を書き出したのがコロナがちょうど広がり出した頃で、他の曲は全部コロナ禍に書いた曲ですね。

2YOU:そんな中での制作だったからか「光」という言葉が印象的で。「バーンアウト」でも「サナギ」でも光という言葉が使われていますが、アルバムを聴き終わって2周目の「バーンアウト」が凄く刺さるんですよ。

アサノチャンジ:「サナギ」からもう一度「バーンアウト」にいくあの流れ、良いですよね。

宮崎良太:まさに光を感じてもらえたら。あと希望だったり。

 

2YOU:「irony」も素晴らしかったです。SHIFT_CONTROLの持つパブリックイメージとは少し毛色の違うストレートな曲だなと。

アサノチャンジ:このメンバーになって2枚目の音源ということもあって、お互いの人間性が分かってきたり、やりたいことが定まってきたことで、SHIFT_CONTROLとしてやりたいことに変化が出てきているのかもしれないですね。

2YOU:『Afterimage』から既に変化していますもんね。

アサノチャンジ:そうなんですよ。『Afterimage』も良いアルバムなんですけど、今聴くと気合いが入り過ぎていて力んでるなって思うこともあって。そう思うと今回の『Slowmotion』は良い意味で力が抜けていてナチュラルだなって。

 

2YOU:リラックスして音楽に向き合えるのはNo Big Deal Recordsのサポートも影響していそうですね。凄く良いチームで音楽を作っているんだろうなと。

アサノチャンジ:本当に。チームとしてメンバー以外の人が関わってくれるようになって、何かあったら相談に乗ってもらえるしアドバイスもくれるし、僕らを支えてくれる存在が出来たことはバンドにとって大きいです。凄く幸せなことですね。

 

2YOU:ここまで何度もターニングポイントがあったと思うのですが、今は凄く良い状況でバンドがやれているのが曲からもよく伝わります。

アサノチャンジ:確かにこれまで何度もターニングポイントがあって、その殆どがネガティブなものだったんですよ。メンバーが抜けたり、サポートを入れても上手くいかなかったり、メンバーが定まらないからちゃんと活動も出来なかったり。そのジレンマというか、もどかしさは常にあって。その都度ザッキー(宮崎良太)と励まし合って(笑)。

宮崎良太:同期のバンドは売れたか解散かのどちらかで。だけど僕らはそのどっちでもないっていう。そのもどかしさや苛立ちはずっとありましたね。バンドがやりたいのに動けなかったり。仕事を辞める勇気もなかったり。行動に移せない期間は辛かったですね。

アサノチャンジ:認められないし、拡がらないしっていう。でも辞めたいとは思わなくて。宮崎良太:そうそう。辞めたいっていうより、どう続けるかで悩んでたよね。

 

2YOU:岡村さんはその頃のSHIFT_CONTROLをどう見ていました?

岡村耕介:その頃僕は別のバンドをやっていたんですけど、前のギターが親友だったので割と近い距離にいて。そのギターが就職してバンドをどうするか悩んでいるのも観ていたしチャンジとザッキーも就職して働きながらバンドを続けていたのも見ていたので、活動ペースが落ちちゃうのが勿体ないなって思って見ていました。でも正解はないし。

宮崎良太:バンドマンがみんな経験する22歳のターニングポイントだよね。

岡村耕介:でもSHIFT_CONTROLはもっと知られるべきバンドだと思っていたから勿体ないと思ってしまって。そんな時期に僕は僕でやっていたバンドが活動休止することになり落ち込んでいたんです。それで色んな会社の求人情報をチェックしたりもしたんですけど、そのタイミングでチャンジから「シフコンでギターを弾かないか」って連絡を貰って。送られてきた音源を聴いたらバンドが進化していたんですよ。「これは弾きたいな」って。

アサノチャンジ:オカムは同い年だけどバリバリ活躍するギタリストだったしライブが何よりかっこいいからずっと一緒にやりたくて。だからオカムのバンドが休止したタイミングで今ならチャンスがあるかもと声を掛けたんです。今、メンバーとして一緒にバンドをやれているのは凄く嬉しいですね。

 

2YOU:りおさんとは上京してから出会ったのですか?

アサノチャンジ:出会い自体は上京前です。遠征で東京にライブしに行って出会いました。その頃、もう上京は決まっていて、ドラマーを探すマインドで東京に行ったら対バンのドラマーだったりおと出会って一瞬で決めました。

宮崎良太:運命を感じたよね。

 

2YOU:上京しようと思ったのは?

アサノチャンジ:僕らはずっと岐阜と名古屋で活動していたんですけど、上京して東京で活動する先輩のバンドを見て、自分達も東京に何があるのか確かめたくなったんです。でも中々踏み切れなくて。そんなときにNo Big Deal Recordsに所属することが決まって、活動に確信が持てたので上京を決めたんです。

岡村耕介:僕は最初はサポートだったんですけど、自分のバンドが活動を休止してどうするか考えていた時期だったんです。その頃、チャンジ・ザッキーの2人が上京を考えてたんですけど僕も上京したかったのと、そのタイミングでSHIFT_CONTROLがNo Big Deal Recordsに所属することになって、後押しされた感じですね。それで正式に加入することを決めたら、その直後にりおと出会って。

 

2YOU:ピースがどんどん埋まっていくような。

岡村耕介:本当にそうなんですよ。社会人バンドだったけどチャンジとザッキーが仕事を辞めたり、そういう覚悟も含めてこのバンドでやっていきたいなって。

宮崎良太:事務所が決まる前に仕事を辞めましたからね。もうやるしかないなって。

 

2YOU:今作は現体制になって2枚目の作品ですけど、「逆夢」のイントロ後の「1234」の掛け声を聴いた瞬間に今のバンドの勢いや結束力は感じましたよ。家で聴いていて「よし!」って声出ちゃいましたから。

岡村耕介:あははは。めっちゃ嬉しい(笑)。

 

2YOU:まずイントロがあって、その後に「1234」が入るのを名古屋的にはsoulkidsの定義と呼んでいるんですけど。

岡村耕介:最高です!

宮崎良太:「アネモネ」だ!

 

2YOU:流石です。そのsoulkidsの定義がバシッと決まっていて、みんなの「1234」を聴いたときに「よし!行ってこい!」って気持ちになったんです。最後の大合唱の頃には涙を流しながら拍手していましたから。

岡村耕介:嬉し過ぎる。

宮崎良太:コロナ以降、ずっともどかしい期間が続いているけど、次に進まなきゃいけないと思っていて。だからこの作品は自分達の背中を押すような作品にしたかったんです。だから「行ってこい」って言ってもらえるのは凄く嬉しいです。みんなで話していたんですけど、今回のアルバムはホップステップジャンプのステップの作品なんですよ。ここから高く飛ぶための大事な立ち位置にある作品なので、そう言ってもらえて良かったです。

岡村耕介:前作も自信はあったけど、それを超えてしっかりステップを踏めたなって。

くまおかりお:『Afterimage』を出して、さあここからってタイミングで出鼻を挫かれて、本当に悔しい思いをしました。でもその悔しさを曲に落とし込めたと思うし、きっと数年後に聴いたときに凄く重要なポイントにある作品になったと思います。

 

2YOU:悔しさやフラストレーションは「死亡遊戯」に全部ぶつけてますよね。

アサノチャンジ:あははは。

岡村耕介:「死亡遊戯」はやらかしまくってますからね(笑)。

 

2YOU:ふり幅ですよね。「irony」と「死亡遊戯」の高低差、凄いですから。でもその両方がSHIFT_CONTROLだし、きっとまだまだ進化するだろうし、ホップしてステップした後にどんな飛び方をするか、楽しみにしています。

アサノチャンジ:ありがとうございます。思いっきり飛べるように頑張ります!

interview by 柴山順次

SHIFT_CONTROL
タイトル:Slowmotion
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