インタビュー

SAME【インタビュー】

平均年齢23歳、三重発4人組ロックバンドSAMEの1年半振りとなるミニアルバム『Liner』がとにかく素晴らしい。結成当初はメロコアからの影響を色濃く反映していた楽曲が魅力だった彼らは進化と変化を重ねる中でキラキラのポップネスを放つ全身で体現するバンドへと成長を遂げていく。2017年4月にはシングル「ファンファーレ」を発表。その時点で兆しはあった。それが今回のアルバム『Liner』を聴いて確信へと変わった。真っ直ぐなメッセージもエモーショナルなサウンドも全てにおいて格段とレベルアップした今作でSAMEは自身が追い求めていたものに辿り着いたという。進化し続けるSAMEの橋本卓磨(Vo/Gt)、大橋 武留(Gt/Cho)に話を訊く。

Q.シングルで「ファンファーレ」を聴いたときに感じた予感は本物だったなと。今作はあのキラキラ感を更にブーストさせた素晴らしいアルバムだと思います。いや、もう本当に両手放しで大絶賛です。
卓磨:ありがとうございます!
武留:シングルが凄く評判良かったし自分達でも手応えのある作品だったんですよ。僕達が見せたいものがちゃんと形になったシングルだったんです。それがしっかり評価されたことが嬉しかったし自信にも繋がりましたね。この方向性で間違ってないんだなって。

Q.結成時のSAMEは今よりもっとメロコア要素が強かったと思うのですが作品を重ねるごとにどんどん進化していきますよね。勿論今もバックボーンにメロコアがあることは曲の随所から感じるのですが以前に比べかなりバラエティ豊かになったなと。
卓磨:色んなことをやってるバンドを聴くことが多くなって引き出しも増えたのが大きいと思います。それで自分達でも今までやってこなかったようなことに挑戦してみたんです。それが結果的に凄く良く作用したんだと思いますね。例えば「バラードをSAMEがやったらどうなるんだろう」とか。
武留:取り入れてみたかったこと、やってみたいことを色々バンドに落とし込めたと思います。SAMEの音楽って良いとこ取りだと思うんですよ。だから色んな曲があるしバラエティにも富んでいると思うんですけど、その中でSAMEらしさを確立させたくて作ったのが今回のアルバムなんです。

Q.自分達ではSAMEらしさってどんなところだと思いますか?
卓磨:暖かいところとか優しいところだと思います。それが曲やアルバムでも出せたら嬉しいですね。

Q.なるほど。楽曲的な面で言えば「いつか」のような曲は凄くSAMEらしいと思いました。
卓磨:ありがとうございます。嬉しいです。

Q.自分の信じた道が今に繋がっていることを力強く綴った歌詞を2ビートに乗せるのが凄くSAMEっぽいなと。
武留:やっぱり2ビートが好きなのでアルバムに1曲は入れたくて(笑)。「いつか」はメロディがめちゃくちゃ良いので、余計に歌詞も2ビートも映えたと思いますね。
卓磨:この曲はメロディを武留が作って僕が歌詞を書いているんですよ。「ファンファーレ」がとにかく反響が大きかったので同じ作り方をしてみたんです。

Q.挑戦でもあった「ファンファーレ」が評価されたことでその手法を広げていったと。
卓磨:そうですね。2人で作ることでそれぞれの色も出ますし。

Q.そのハイブリッド感はSAMEの個性に繋がっているのかもしれないですね。所属するTRUST RECORDSにはメロディックのバンドと歌モノのバンドが多く在籍していますがその両方を併せ持つのがSAMEな訳で。
武留:メロコアが好きな人にも歌モノが好きな人にもSAMEを聴いてもらいたいですからね。そういうハイブリッド感がSAMEの個性だと思ってもらいたいです。
卓磨:そこが自分達の中で消化出来て形になったのが今回のアルバムなんですよ。

Q.アルバムタイトルの『Liner』にはどんな意味があるのですか?
卓磨:ラインを引く人という意味で『Liner』と名付けたんですけど、バンドとして自分達の新しいラインを引く、自分達の道を作るって意味で決めました。
武留:その道を作ることがSAMEらしさの確立に繋がると思っていて。

Q.SAMEは活動初期とは別バンドのように進化したと思うのですが、SAMEらしさを確立するためにどういうバンドになりたいですか?
卓磨:幅広い層に聴いてもらえるバンドになりたいですね。

Q.なるほど。そういう意味では今作は一般層に刺さる楽曲になっていると思いますよ。あとアルバムを通してどの曲もキラキラしてると思いました。
卓磨:僕らの中でキラキラは大きなテーマなのでそう感じてもらえて嬉しいです。
武留:だけど人間的には全然キラキラしていないっていう(笑)。僕達って何かが突き抜けている訳でもないし、尖っている訳でもないじゃないですか。ごく普通の素朴な人間なんですよ。だけど、もはやそれが僕達なのかなって。

Q.そこは失って欲しくないピュアさだと思いますけどね。等身大という言葉がぴったりだなって。
卓磨:そこはかなり大切にしている部分なんですよ。音楽性ややっていることは変わってきましたけど、そこだけは1stアルバムを出した頃から何も変わってないと思います。

Q.はい。でも今話にも出ましたけど1stの頃と今では本当に別のバンドになりましたよね。
卓磨:完全に違うバンドですよね(笑)たぶんその時その時のマイブームが曲に出るんだと思います。メロコアに影響を受けていた時期はがっつりメロコアだったし、ロキノン系にはまって歌モノっぽくなって、その流れで今の形になったんですけど、活動初期にメロコアシーンで戦う中で自分達はもっと違うテイストで勝負したほうがエンターテイメントとして面白いものが出来るんじゃないかって思ったんです。そう思ったときに自然とバンドが変化していったんですよね。
武留:デビューから4年でこれだけ変わったのでこれからどうなるかは自分達でも分からないですけど(笑)。

Q.それだけ濃い時間を過ごしてきたと。
卓磨:お酒はいっぱい飲みました(笑)。
武留:あははは。勿論ライブも沢山してきたのでその経験はちゃんとSAMEに反映されていると思っています。

Q.これだけの最高傑作を作り上げたSAMEがここから更にどう進化するか楽しみにしています。
武留:アルバムで出し尽くしたので、現状曲のストックがゼロです(笑)。頑張って良い曲を書かないと(笑)。

SAME
橋本 卓磨(Vo/Gt)
大橋 武留(Gt/Cho)
橋田 理(Ba/Vo)
冨田 将里(Dr)

タイトル:Liner
2018年1月10日
RCTR-1065
1600円(+税)

橋本 卓磨(Vo/Gt)
大橋 武留(Gt/Cho)
橋田 理(Ba/Vo)
冨田 将里(Dr)

http://same-mie.com

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