INTERVIEW

PLUE

名古屋から全国に至極のラブソングを発信するPLUE。コロナ禍でライブ活動に様々な制限がある中、東京でのワンマンライブを2021年2月に行った彼ら。そんなPLUEの目下最新曲である「君の声と僕の傷」が本当に素晴らしいのだ。伝家の宝刀ともいえる失恋ソングを切ないバラードで歌い上げる水川の綴るストーリーとそれに寄り添うアレンジ。これぞPLUE、な楽曲を作り上げた水川雅之、本間裕也、三好航矢の3人に話を訊く。

 

2YOU:「君の声と僕の傷」はPLUE節全開の失恋ラブソングですが、今日はみなさんに失恋エピソードなんかも話してもらおうかなと。

水川雅之:お、なるほど。

2YOU:「シンデレラ」や「イトシイ」に次ぐ壮大なバラードですよね。

水川雅之:「君の声と僕の傷」は3年くらい前からあった曲で、どのタイミングで出すか考えていて。それこそ「シンデレラ」と「イトシイ」の入っている『Sense』のタイミングでも良かったんですけど、7曲入りのアルバムにバラードが3曲あってもなって。それで今のタイミングでのリリースになりました。

2YOU:確かにその3曲が一緒に収録されていたらかなりカロリー高めですよね(笑)。でも寝かした分、出すべきタイミングで出すべき必殺技を出したなって。

本間裕也:まさにその通りで、最初のデモの段階で僕ら的にもかなりの手応えがあったんですよ。

三好航矢:色んなタイプの曲を作る中でいまいちピンときてなかった時期に、水川が「こんなのもあるけど」って歌い出したのが「君の声と僕の傷」だったんですよ。その瞬間メンバーみんなで「それじゃん!」って(笑)。

2YOU:水川さんの書く失恋の曲の真骨頂感といったら凄いですよね。説得力というかリアリティーというか。そこでみなさんの恋愛体験談を語って頂こうかと。

水川雅之:きた(笑)。

2YOU:今日はその話がメインですから(笑)。みなさん、忘れられない恋愛ってありますか?

水川雅之:色んな女性と付き合ってきた中で忘れられない人はいますね。

2YOU:色んな女性と付き合って…。

水川雅之:そこはいいじゃないですか(笑)。僕の失恋の歌にリアリティがあるって言ってくれましたけど、でもその人のことだけを思って書いてる訳ではなくて。僕は自分とは別の主人公を立てて歌詞を書いていくんですよ。そこに自分の過去の恋愛のエッセンスを入れることは勿論ありますけど。あとは妄想を広げたり想像したり。そうやって歌詞に落とし込んでいくんですけど。で、話を戻すと、過去の恋愛で忘れられない人はいます。ひどい別れ方をした時の方が忘れられないですね。結構ひどい別れ方もしてきたので。

2YOU:そういう話はメンバー同士でします?

本間裕也:全くしないですね。付き合った付き合わないっていう話もしないです。

2YOU:曲から感じ取ったりはします?「あ、別れたな」とか。

本間裕也:それもないんですよ。

水川雅之:なぜなら僕は今のことを書かないからですね。例えば今幸せだとしても失恋の曲を書いたり、逆に失恋したばかりで幸せな曲を書いたりもするので。自分の経験はあくまでもニュアンスというかエッセンスというか、そんな感じですね。

2YOU:ちなみに僕は「君の声と僕の傷」を聴いて亡くなった母親を想ってしまったんですよ。もう二度と声が聞けないんだなって。だからこの曲は勿論ラブソングだけど僕にとってはちょっと違う意味でのラブソングでもあって。

水川雅之:そういう解釈は本当にありがたいです。僕は自分の気持ちをどういう風に思って曲を書いたか、そこを全てそのまま読み取って欲しい訳じゃなくて、聴いてくれた人が色んな解釈をしてくれるのが嬉しいんですよ。

2YOU:「君の声と僕の傷」は曲のアレンジも終始切ないですよね。

本間裕也:そうなんですよ。今までの曲は割と山あり谷ありな感じが多いんですけど、この曲はイントロから最後までずっと切ないまま突き抜けるっていう。

三好航矢:かなりドラマティックなアレンジになっていると思います。

水川雅之:自分の中では原点に戻った感じもあって。今回はいらない音を省いて割とシンプルにしたかったんですよ。リードギターも、ストリングスに割と沿った感じにしていて。

2YOU:原点に戻りつつも進化しているのは曲を聴けばよく分かります。

水川雅之:嬉しいです。原点に戻ったからと言って過去の作品と一緒なのかって言ったらそこは結構違っていて、自分たちの個性を消した上でどれだけ個性を出すかっていう、そこが上手く表現出来たバラードが出来たんじゃないかなと。バンドが進化したことを肌感で感じてもらえたら嬉しいですね。

2YOU:タイトルもこの曲を見事に表していますよね。

水川雅之:これはパッと浮かんだ題名なんですよ。Aメロの歌詞を書いてるくらいの段階で頭に浮かんだんですよ。普段は歌詞を書き終わった後にタイトルを決めることが多いんですけど、今回はタイトルがあって、そこに向かって歌詞を書いていくっていう。

2YOU:タイトルに導かれたような。

水川雅之:まさに。

2YOU:PLUEの別れのテーマの曲を聴いて思ったんですけど、恋愛中って誰よりも近くにいるのにその恋愛が終わったら誰よりも遠くにいってしまうのって切ないですよね。

水川雅之:ああ!!!

2YOU:別れた後に友達に戻ったり戻れなかったり。

水川雅之:友達には絶対戻れないですね。無理。戻れる?

三好航矢:いや、戻ってないかな(笑)。やっぱり意識しちゃうし。

水川雅之:僕は一切連絡を取らないですね。あ、でもさっき話した忘れられない人だけ、唯一別れた後に1回ご飯に行きました。後にも先にもその人だけですね。それ以外の人は今何しているのかも分からないです。

2YOU:でも相手は水川さんがバンドをやっていることは知ってるだろうから、曲やMVから今の水川さんを知れる訳ですよね。

水川雅之:パーパーですね(笑)。全てにおいてパーパーです。(一同笑)

2YOU:本間さんは?あ、振られたことがないんでしたっけ?

本間裕也:はい。振られた記憶はないですね。

水川雅之:あははは。

本間裕也:全部自分から振っていますね。でも、だからこそこっちからは連絡出来ないですね。「振っておいて連絡してきた」って思われるじゃないですか。

2YOU:確かに。気になったりします?

本間裕也:全然気になりますよ。本来なら全然話したいし。でも振ってる立場なので(笑)。

水川雅之:あと嫌いになるのって一瞬じゃないですか?

2YOU:そこ男女間で違うって言いますよね。

水川雅之:女性は結構スパッと切れるみたいですよね。男は相手が結婚するまでどっか心の隅に自分のことを想ってくれてるんじゃないかって思っちゃうから。でも女性は上書きだから。男は別名のフォルダがいっぱいあるのに(笑)。

2YOU:そのフォルダがあればあるほどリアルな曲が書けると。

水川雅之:どんなシチュエーションの曲にしようかなって選ぶみたいな(笑)。

2YOU:1曲くらいは本間さんが歌う振りまくる曲も聴きたいですけどね。ボーナストラックとかで。最後の曲から30秒くらいしたら聴けるような。

水川雅之:それ、昔やったことありますね。2分14秒経待ったらバレンタインの曲が始まるっていう。

2YOU:なんてPLUEらしいエピソード。

水川雅之:でもその頃の僕らって恥ずかしさもあってラブソングをあまり歌えてない時期なんですよ。

本間裕也:ラブソングより夢を歌うことが多かった時期ですね。本当に初期の初期。

水川雅之:その後、思いっきりラブソングに振り切って今に至るんですけど、そう思うとバンドって面白いですね。

2YOU:色んなことが制限される中、2月には東京でワンマンがあったり、この期間もコンスタントに楽曲をリリースしてきた訳ですが、そうやって着実と進んできた中で今の目標はありますか?

水川雅之:また今年も東京でワンマンはしたいですね。もっと大きな目標みたいなのは漠然とはあるんですけど、自分達の手の届く目標をまずはしっかり立ててやっていきたいです。大きな目標としてはやっぱりドラマの主題歌に僕らの曲が選ばれることですね。

本間裕也:それが1番のゴールじゃないのかな。

三好航矢:結構主題歌を意識して曲を作ってますからね(笑)。

2YOU:どの曲もサビあたりで脳内にエンドロールが出てきますからね。あとは主人公が走ってる。

水川雅之:あははは。走ってそう(笑)。

2YOU:PLUEの曲をモチーフにしたドラマの短編集とか良さそうですよね。

本間裕也:それ、凄く良いですね。誰か作ってくれないかなあ。

2YOU:MVを見て思うのはPLUEの曲に映像が重なったときのパワーってとんでもないんですよ。だからドラマや映画でPLUEの曲が流れたときにPLUE音楽がどんな力を発揮するか見てみたいんですよね。

水川雅之:それは僕もめちゃくちゃ見たいです。

本間裕也:イヤホンで聴きながら街を歩いていると映画の中にいるみたいなんですよ。

2YOU:確かに音楽って街の景色を変えますよね。あとPLUEの楽曲って良い意味で普遍的だと思うんですよ。さっき言ってた個性を消して個性を出すって普遍的なラブソングを作る上ですごく大事なことな気がして。

水川雅之:メンバー個々のやりたいことや個性をどれだけ押さえ込んで、その上でどれだけ出せるかっていうその駆け引きが出来るようになったんですよ。引き算も足し算も出来るよおうになったのはバンドにとって大きなことかなと。

2YOU:曲を最大限に活かすアレンジが何かっていう。その選択を最優先したアレンジが活きてるのは凄く伝わりますね。

水川雅之:そこをもっと突き詰めていけたら、更に素晴らしい作品を作れるんじゃないかなって思っています。

三好航矢:その匙加減が段々分かってきたんですよ。

水川雅之:目立つんだけど目立たないっていうね。それって本当に難しいことだと思うんだけど、そこを極めれば絶対良い曲になると思うので。

2YOU:これからも良い曲を届けて欲しいので沢山恋をして沢山別れて下さいね。

水川雅之:そんなインタビューの締め方あります?(一同笑)

interview by 柴山順次

PLUE
君の声と僕の傷
配信中

https://www.music-scene.jp/plue/

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