インタビュー

PIGGS【インタビュー】

5月9日に開催されたSOUL MEAT 2929 TOURのファイナル公演にて発表された#PIGGSメジャーへの挑戦 企画。ただでメジャーデビューしないのがPIGGSだ。彼女たちのメジャー契約に手を挙げた某メジャーレーベルのブタ山氏とプー・ルイ(株式会社プープーランド代表取締役/PIGGSプロデューサー)が今後の活動方針を話し合う中でデビュー前にして早くも意見の相違が勃発。「ならば喧嘩だ喧嘩!」と白黒はっきりさせるため「#PIGGSメジャーへの挑戦」と題しTEAMインディー、TEAMメジャーとしてそれぞれが楽曲は勿論、衣装やMVやグッズなどトータルプロデュースしファン投票によってメジャーデビューシングルのプロデュース権を競う企画が誕生したのだ。それもこれもPIGGSのため。お互いがPIGGSを想うがあまりに起きたバトルの末に何が待っているのか。渦中のPIGGSに話を訊く。

interview by 柴山順次

2YOU:メジャーデビューが発表された瞬間は皆さんどう感じました?

BAN-BAN:元々ツアーファイナルで何か発表があるよってことは聞かされていて。でもそれが何かは知らなかったんです。ファイナルでメジャーデビューとプロデュース企画があることが発表されたんですけど、最初聞いたときは、メジャーデビューが決まったことよりもまず「どういうことだろう?」みたいな感じで。

CHIYO-P:私もBAN-BANと一緒で発表された瞬間は「どういうこと?何が行われるの?」ってちんぷんかんぷんなとこもあってメジャーデビューすることもあまり理解出来ていなかったです。

KINCHAN:私も戸惑ったりはしたんですけど、メジャーデビューが凄いことっていう認識が自分の中ではあったので、PIGGSとして次のステップに行けるのは純粋に嬉しいなと思いました。

SHELLME:私は逆にメジャーデビューと同時に何か企画が行われることは理解したんですけど、それよりメジャーデビューという言葉が自分にとってパワーワード過ぎて「イエーイ!メジャーデビュー!嬉しい!」みたいな感じになっちゃいました(笑)。

2YOU:プー・ルイさんはこれまでにもメジャーデビュー経験があると思いますが、メジャーに対してはどう捉えていますか?

プー・ルイ:メジャーデビューすることはとても良い事だけど危ない事でもあるなと思っていて。失敗も成功も、良い時も悪い時もあるし。でもメジャーがどうとか会社がどうとかっていうより、人かなってイメージです。一緒に組む人によって良くも悪くもなるなっていう印象がありますね。

2YOU:特にPIGGSは結成からずっと制作スタッフも含めたチームで動いてきたグループじゃないですか。だからこそメジャーにいくことで新しい環境になり関わる人が増えることで色んなバランスが変わると思のですが。

BAN-BAN:最近になって段々その変化を実感していて、色んなメディアの方にPIGGSを取り上げて頂いたり、PIGGSを知らない人の目につく機会も増えてきている中で、そうやって目についたときに面白がってもらったり好きになってもらえるようにならないとなって思っていて。あとPIGGSに関わって頂く方がライブに挨拶に来て頂くことも増えたんですけど「これからPIGGSをこういう風にやっていきたい」みたいに話してくれて、最初の頃は自分のことだけでいっぱいいっぱいな気持ちだったけど、これだけ沢山の方に関わって頂くんだし、そんなこと言ってる場合じゃないなって今は思っています。

2YOU:PIGGSは元々アイデアの宝庫だったじゃないですか。企画ひとつにしても、TikTokにしても常にワクワクを提供してくれていて。そうやってみんなの頭の中で描いたアイデアをより具現化してくれるのがメジャーだと思うんです。だから凄く期待していて。今回の対決だってただでメジャーにいかないのがPIGGSらしくて最高ですし。

プー・ルイ:今回の企画もただの企画じゃなくてガチなんですよ。「メジャーデビューを盛り上げるために企画としてやりましょう」とかじゃなくてガチで話し合いが平行線だったので。でも結成2年でメジャーデビューすることはチームでずっと目標としていたことでもあったしメジャーの担当のブタ山さんもメジャーデビューさせたくないとかじゃないので何とか話を進めていく中で起きたぶつかり合いというか意見の違いを、毎週集まってああだこうだやっていても仕方ないから、どうせだったらみんなに見せてやっちゃった方がPIGGSらしいんじゃないかって。プー・ルイとしての人生的にも、これまで全部さらけ出してきたし、そうやってアイドル人生を進んできたから、公然で対決するのが良いんじゃないかと思って企画しました。やる前からどっちもお互いの良さをなんとなくは分かっていたんですよ。でも実際に対決することでお互いの良い部分を再確認出来たなって感じです。

2YOU:PIGGSを売りたい、PIGGSを大きくしたいという目標はTEAMメジャーもTEAMインディーも一緒で、そのプロセスが違ったからみんなを巻き込んではっきりさせるってことですよね。

プー・ルイ:そうですね。でも既に学ぶことが多くて、「絶対にこう!」みたいな考えだったのが少し柔らかくなったんですよ。それは別に芯が無くなった訳じゃなくて、絶対に譲りたくないものは自分の中にあるんですけど、それ以外の部分も固くなっていたんだなってことに気付けたのは大きかったですね。だから対決が決まった頃よりは今の方がちょっと楽しくなりました。

2YOU:ガチだろうなとは思っていましたがそこまでガチだったんですね。

プー・ルイ:ぶっ倒してやるって思っていましたから。

2YOU:それはTEAMインディーとして?

プー・ルイ:そうですね。

2YOU:TEAMメジャーもPIGGSのために動いていると思うので難しいですよね。でもTEAMインディーに思い入れがあるのも分かりますし。だからどっちがどっちか発表しなかったのはフラットに考えられるので良かったのかなと。

プー・ルイ:インディチームだってそれで勝っても嬉しくないですからね。作品で判断して欲しいじゃないですか。

CHIYO-P:両方同じ熱量でやらないと勝負にならないし、どちらにも失礼というか、この企画自体が面白くなくなってしまうなと思って。正直、最初はTEAMインディーに気持ちがいってしまいそうだったけど、TEAMメジャーの作品を一緒に作ったりMV撮影とかをしていく中でどんどんメジャーの良さだったり新しいやり方を感じることが出来て、今は物凄くフラットにどちらも大好きになりました。

BAN-BAN:レコーディングの段階ではTEAMメジャーの曲をどうやって歌おうか考えているときに、TEAMメジャーの作品だからどうとかじゃなくて、TEAMメジャーの作品自体に気持ちを込めて歌おうとすると反抗する心みたいなのが曲に乗ってしまって、それでいいのかなとも思ったけどでも、曲自体歌ってみたら自分の気持ちを乗せられたからやり難いとは思わなかったんですけど、練習していく中でライブでやることを想像した時に単純に難しかったです。それはどっちがどっちとかじゃなく。TEAMメジャーの作品は真っ新な雰囲気があって、ここから作っていくのが楽しみでもあるなと思いました。

2YOU:内側から見てきたPIGGSと外から客観的に見えてるPIGGSがあって、今回はその両者の対決だと思うのですが、その両方を打ち出せる今の状態って物凄く贅沢なことだなと。

SHELLME:これまでのPIGGSの曲って伝えたいことが明確だったから気持ちが乗せ易かったんですよ。でもTEAMメジャーの曲はそうじゃなくて、もっと技術が必要というか、楽曲として楽しんで貰うためのスキルが物凄く必要だなと思って。ずっと気持ちだけでやってきたけどそこに技術が必要になってくることは今回気付けたことでもありますね。

2YOU:これまではPIGGSの足跡を辿るようなドキュメント性の強い曲が多かったじゃないですか。今PIGGSに何が起きているか、PIGGSが何に立ち向かっているかが曲に全部落とし込まれていたから感情移入し易いというか。だけどPIGGSを知らない人がパッと聴いても楽しめる楽曲もこれからはきっと必要になってきて、何も知らなくてもエンターテイメントとして感動出来るもの、楽しめるものをTEAMメジャーが提示しているんだと思うんですよ。だからPIGGSとしても過渡期だと思うのですが、この激動のときをKINCHANはどう感じていますか?

KINCHAN:私はPIGGSに合格してもうすぐ1年なんですけど、本当に毎日目まぐるしくて。色んなことが起きているので1年じゃない気がするんですよ。もうずっとPIGGSにいるような気分です。

2YOU:PIGGSは共同生活しているので家に帰ってもPIGGSですもんね。メンバーから見たKINCHANはこの1年で変わりました?

プー・ルイ:別人ですよ。でも初日から片鱗はありましたけどね。イビキをかいて寝たり。

KINCHAN:私は徒歩ツアーとかYouTubeとかプーちゃんが最初のオーディションをしてる時から見ていたから最初は「画面の中の人だ」って感じでした。でも一緒に住むのって大きいですよね。一緒に住んでなかったら私はこんなに素を出せていなかったと思います。

2YOU:一緒に住む発想は元々どういうところから?

プー・ルイ:コロナですよ。外に出れないから一緒に住んでたら外出しなくてもいいなって。あとめっちゃ楽です。大体何か忘れるじゃないですか。コメント撮り忘れたりサインを忘れたり。そういうときでもみんな家にいるから余裕で出来るんです。

2YOU:物理的に都合がいいと。

プー・ルイ:都合はいいですね。あと寝坊しない。誰か寝坊しても誰かが起こすので。

2YOU:ああ、なるほど。喧嘩はします?

プー・ルイ:しょっちゅうです。BAN-BANとSHELLMEなんか特に。

BAN-BAN:最近してないよ。

SHELLME:もうしないと思いますよ。疲れるので。

プー・ルイ:昨日もしてなかった?

SHELLME:馬鹿って言ったとか、そんな感じだよ。(一同笑)

2YOU:あははは。でもPIGGSって最初から全部が全部狙い通りじゃなくて、我武者羅にやった結果、それがエンターテイメントになっている気がしていて。だから今回のプロデュース対決も本当にぶつかってみないと分からないからこそガチでぶつかってる訳で。この答えが出る頃にはきっと全部プラスになっているんだろうなって。

プー・ルイ:どうなるんだろう。ちゃんとプラスになったらいいけどガチだから本当に分からない(笑)。

2YOU:ぶーちゃんズ(ファンの総称)も自分がどっちを支持しているかは分からない訳ですもんね。メジャーを応援したいけど実はインディーを押している可能性もありますからね。勿論その逆も。

プー・ルイ:それがガチなんで。まあ、でもメジャーデビューシングルのプロデュース権なので、負けたからってどっちかを追放するって話でもないですからね。

2YOU:メジャーデビューする前にガチで戦うことで対マン張ったら仲間になれるみたいなことですよね。

プー・ルイ:本当に。

CHIYO-P:こういうことがなかったら、もしかしたら色んな意見も生まれなかったと思うし、何も分からないまま進んでいたと思うんです。なんでも凄いって思ってしまうみたいな。でも今回のことを経て、みんなで広い世界に行ける気がしています。

2YOU:バンドでもアイドルでもそうなんですけど、さっきプー・ルイさんが言ってたようにメジャーデビューすることって勿論素晴らしいことだけど怖い部分もあって。メジャーデビューしたことで結果駄目になってしまうパターンもやっぱり沢山見て来たんですよ。じゃあ何が駄目だったかって、それはきっとアーティストと会社がしっかりぶつかれなかったり、お互い遠慮をしてしまったり、そういうコミュニケーション不足からきていると思っていて。だからPIGGSのように意見が合わなかったらちゃんとぶつかって、尚且つそれをエンターテイメントに消化するっていうのは本当に素晴らしいなと思いました。

プー・ルイ:だからみんな悩んでいるんだったら戦えばいいんですよ。もしそれで決別するならそれまでだと思うし。付き合う意味がないのと一緒ですよね。

2YOU:負けたら負けたで次に絶対繋がりますからね。今回の対決を経て、次はいよいよメジャーデビューだと思うのですが、メジャーでやってみたいことはありますか?

プー・ルイ:いっぱいありますね。今回も既に力を借りてるんですけど色んな場所に出たいし、色んな対バンもしたいし。あとは今より大きい家に住めるかもよ、みんな。

SHELLME:住みたい!

2YOU:大きな家に住むようになっても共同生活は続けますか?

プー・ルイ:絶対続けます。

SHELLME:大きい家でさ、地下にスタジオとかあるのよくない?スタジオに行かなくても練習できるじゃん。

プー・ルイ:いや、通ったほうがいいよ。スタジオまで家にあったらきつくない?

SHELLME:だらけちゃうのかな。

プー・ルイ:家は鏡があるぐらいでいいと思うよ。CHIYO-Pはバンドと対バンしたいんじゃない?

CHIYO-P:うん。私はバンドと対バンするのが本当に好きなので、そういう機会が沢山増えるといいなって思っています。自分が憧れているバンドと対バン出来たら嬉しいし、フェスにも出たいし、そういう夢はありますね。

2YOU:CHIYO-Pさんが出演されていましたTENDOUJIのMVも最高でしたよ。

CHIYO-P:ありがとうございます。私はバイクの後ろに乗ってただけですけど(笑)。

2YOU:でも色んな可能性は増えますよね。PIGGSの発想力とメジャーの実現力で思い描いたことがどんどん形になっていくと思うので、今まで以上に想像力を爆発させて楽しませて欲しいです。

プー・ルイ:そのためにはちゃんと売れないといけないですよね。返ってくるものがないとメジャーさんもお金を出せないと思うので。だから面白いことを考えて、ちゃんと売れます。

2YOU:今まで散々面白いことをしてきたと思いますけどね。スベッたなって思ったことってありますか?

プー・ルイ:全部!

2YOU:さすがです。そうやって自分に満足出来ないところもプー・ルイさんらしいですよね。これからも期待してます。

プー・ルイ:頑張りまーす!!

▼リリース情報

A盤「BURNING PRIDE/豚反骨精神論」
PIGGS-000008
1320円(税込)

B盤「豚反骨精神論/BURNING PRIDE」
PIGGS-000009
1320円(税込)

2022年07月13日発売

▼ツアー情報

BECAUSE I LOVE PIGGS TOUR
2022年7月3日(日)福岡県 DRUM Be-1
2022年7月8日(金)愛知県 THE BOTTOM LINE
2022年7月16日(土)北海道 札幌PENNY LANE24
2022年7月18日(月・祝)大阪府 BIGCAT
2022年7月22日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)

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