インタビュー

ねぐせ。【インタビュー】

飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさにこのことかもしれない。名古屋を中心に活動するねぐせ。の勢いが止まらない。無所属、ノンプロモーションながら、大型フェスやサーキットイベントへの大抜擢、ワンマン公演やツアー全箇所が即ソールドアウトするなど、結成から僅か1年で彼らが音楽シーンを面白くしていることは火を見るより明らかだ。ノンフィクション要素の強い歌詞世界で心情を歌うりょたちの私生活が明け透けとなった『ハッピーな暮らし』に続く『スペースシャトルで君の家まで』は彼の生活の変化も読み取ることが出来るドキュメント作。ハローモンテスキューでも活動する708の加入でバンドとしても大きく変化を遂げたねぐせ。の動向に期待が高まる中、メンバー4人にたっぷり語ってもらった。2YOUはねぐせ。をとことん追っていきます。

2YOU:この1年はねぐせ。にとってかなり濃い期間だったんじゃないですか。ワンマンより新メンバーも加入して。

しょうと:謎にね。

708:何が謎なの?(一同笑)

りょたち:サポートしてもらって半年くらい?

708:そうね。サポートを始めたのが3月だから半年強くらいかな。

2YOU:708さんは正式に加わってみてどうですか?

708:楽しいです!

しょうと:何その馬鹿みたいな答え(笑)。

りょたち:でもさ、楽しいが一番最初に出てくるなんて素晴らしいことだよね。

なおと:バンドとしても708さんが入ってくれて音源もライブもクオリティが一気に上がったよね。

2YOU:そして平均年齢も一気に上ったと。

708:ちょっと!

しょうと:そこは触れちゃ駄目です(笑)。でも708さんが入って本当にバンド自体が良い方向に進んだんですよ。708さんが良いギターを弾くから俺達も付いていかなきゃみたいな。

りょたち:自然とバンド力も上ったよね。本当に良いことばかりだと思う。

708:僕はねぐせ。を初ライブから観ているんですけど、バンドがステップアップしていってるのは観ている頃も実際に入った今も感じていて、本当に…あの…楽しいです。

なおと:結局そこ(笑)。

しょうと:楽しいに戻っちゃう(笑)。

2YOU:でも本当にこの1年でバンドを取り巻く環境は変わりましたよね。

なおと:滅茶苦茶変わりましたね。やっぱり大きなライブハウスでやらせてもらったり、沢山のお客さんの前でライブさせてもらったときは実感しますね。でも逆にまだまだな部分もより分かるようになったというか。

しょうと:俺はライブをするのが不安だったんですよ。たまたまEggsで「彩り」と「恋夜」を知ってもらって色んな人がねぐせ。を知ってくれて、それだけ期待された状態でライブをするのが怖かったんです。「俺達、本当に良いのかな」って。でも最初に企画してくれた00’s Clubの亜門とLanderの龍臣が「良くなったよ」って言ってくれて自信を持てるようになったのが大きいですね。

2YOU:りょたちさんも最初の頃は何処か怯えながらライブをしている印象があったのですが。

りょたち:僕は喋るのも人前に出るのも苦手なんですよ。MCも何を話すのが正解か分からくて。でもライブを沢山やったこの1年で色んなバンドから刺激をもらって、影響を受けて、真似して、やっと自分らしさを見つけられたなって。

2YOU:ワンマン以降変わりましたよね。MCが変わったことで音楽の届き方も全然違う気がします。

りょたち:ワンマンでちゃんと1年を振り返ったんですよ。お客さんにとってねぐせ。がどういう存在なのか、ねぐせ。はどういうバンドになっていきたいかっていう。そしたら自然と色んなことが変わってきた気がします。

2YOU:ねぐせ。はどんなバンドになりたいですか?

なおと:若手が何言ってるんだって思われちゃうかもしれないけど、聴いてくれる人の支えになりたいと思っています。音楽で人を救えるかは分からないけど、落ち込んでいる人の心を救うことは出来ると思うんですよ。そういう音楽をねぐせ。を好きでいてくれる人にちゃんと届けられるバンドでいたいです。僕らの音楽を必要としてくれているがいるので。

2YOU:「死なない為の音楽よ」で歌っている「不要不急じゃない心の薬」という歌詞はまさにですよね。

なおと:僕も初めて歌詞を見たときに泣きそうになりましたからね。コロナ禍で聴いたら絶対に刺さる歌詞だなって。

2YOU:分かります。ライブで初めて聴いたとき声を押し殺して泣きましたから。

しょうと:あははは。マジすか(笑)。

りょたち:嬉しい。「死なない為の音楽よ」は自分の思っていることをオブラートに包まずそのまま歌に出来た曲なんですよ。

なおと:ド直球だもんね。何を歌いたいかがそのまま伝わると思う。

2YOU:ライブで「死なない為の音楽よ」を聴いたときにねぐせ。の何かが変わったというか、次のステージに進んだ気がしたんですよ。ライブの伝わり方が変わったというか。

なおと:ライブって僕らにとって本当に大事な場所なんですよ。音源は勿論なんですけど、バンドの良さってライブじゃなきゃ伝わらない部分もあって。それを生で直接感じてもらえるのがライブなので届け方は大切にしていますね。

708:さっき不要不急って言葉もあったけど、ライブって好きじゃない人からしたら不要不急じゃないですか。だけど来てくれている人は僕らのライブを好きでいてくれて、目で観て肌で感てくれている人ばかりなので、そういう人達を楽しませたいし、その姿を観て今度は僕らも楽しみたいし、そうやってお互いを楽しませることが出来るのがライブなんですよね。

しょうと:良いこと言うやん。

708:たまにはね(笑)。

2YOU:りょたちさんは自分の歌を届ける上で意識することはありますか?

りょたち:歌いながら全員の目を見ようと思っています。自分の言葉や歌を届ける為にはちゃんと目を見て歌わなきゃなって。

2YOU:目を合わせること、大事ですよね。お客さんともメンバーとも。ライブでりょたちさんと708さんが目を合わせてギターを弾く瞬間も増えたなと。

なおと:それは後ろから見ていても感じますね。やっぱり708さんの加入は大きいんですよ。ライブでもそうだし、音源にもはっきり出ているので。それは『ハッピーな暮らし』と聴き比べてもらったらよく分かると思います。『ハッピーな暮らし』にはあの頃しか出せない良さがあるのでどっちが良いとかの話ではないんですけど。

2YOU:その時その時がちゃんと記録されていますよね。あの頃はあの頃で大事だし、今のねぐせ。には708さんのギターは欠かせないし。

708:凄く褒めてくれる。

2YOU:あ、気を付けます。

708:え、気をつけなくていいのに(笑)。

2YOU:では話変えますね。

708:別に変えなくてもい…。

2YOU:今回のジャケットには収録楽曲をモチーフにしたイラストが落とし込まれていますよね。

708:本当に変えた…。

りょたち:このイラストは彼女が描いてくれたんですよ。「片手にビール」も彼女から「片手にビール」という名前で曲を書いて欲しいって言われて書いた曲なんですよ。でも別れちゃって。

708:凄いね。何も隠さずに喋るんだね。

2YOU:そしてそれをそのまま2YOUは書きますからね。

りょたち:全然書いて下さい。

2YOU:ねぐせ。の音楽を語る上でりょたちさんの恋愛は不要でも不急でもないと思うんですよ。だってどの曲も特定の人に向けた超ピンポイントなラブソングじゃないですか。

しょうと:生々しいですよね。『ハッピーな暮らし』のときはラブラブだったのに今作では別れたことがちゃんと分かるっていう。

なおと:前回のインタビューで「別れたらどんな曲が出来るか楽しみ」って話してたじゃないですか。そしたら本当に別れちゃったので。でもそれがまたねぐせ。の音楽を生むんですよ。この前もりょたちから「ねぐせ。史上一番速い曲が出来た」って連絡があったんですよ。これは荒れてるなって(笑)。

2YOU:それだけドキュメント要素が強いんですよね、ねぐせ。の音楽は。

なおと:そうなんです。だから『ハッピーな暮らし』から今作の間でりょたちの恋愛観が変わったこともよく分かるんですよ。

2YOU:確かにウキウキだった『ハッピーな暮らし』と比べると今作は倦怠期のような感じがありますよね。

なおと:あははは。倦怠期(笑)。

2YOU:「スーパー愛したい」も「愛してる」じゃなくて「愛したい」なんだ、とか。「花束が似合う君へ」もタイトルとは裏腹に別れの曲だったり。

りょたち:鋭い(笑)。

なおと:アンプに置いてた人形が無くなって気付いているお客さんはいるかもね。

708:じゃあ僕が代わりにポケモンのぬいぐるみ置こうかな。

2YOU:それ、ただポケモンが好きな人ですけどね。

708:ポケモンは大好きです。

2YOU:その話はハロモン(ハローモンテスキュー)でしてください。

708:ええ!!(一同笑)

2YOU:ちなみに708さんはねぐせ。で曲は書こうと思ったりします?

708:僕はフィクションしか書けないんですよ。それにねぐせ。の魅力はやっぱりりょたちの声と歌なので僕はねぐせ。では歌わない方がいいのかなって。

2YOU:歌わせるとは言ってないですけどね(笑)。

708:ええ!!(一同笑)

なおと:でも今708さんが言ったようにりょたちの歌があって、そこに対する最高の調味料として俺達があるのが理想というか、ねぐせ。の在り方なんですよね。

708:ニンニクマシマシです。

しょうと:そういうのいらないんだよ。(一同笑)

2YOU:メンバー同士のグルーヴも生まれてきましたね(笑)。アルバムも出てツアーも始まっていますが、これからねぐせ。としてやってみたいことはありますか?

りょたち:温泉旅行がしたい。

なおと:いいね!有名な温泉を周りたいね!

しょうと:そういう話なの?(笑)。

2YOU:純烈みたいに温泉旅館の宴会場でライブをするとか(笑)。

なおと:それ最高ですね!おじいちゃんとおばあちゃんを味方につけて(笑)。

しょうと:そしたら紅白に出れるかもしれないね。

708:じゃあねぐせ。のこれからの目標は温泉旅行と紅白ということで。

なおと:本当に純烈みたいになってきた。(一同笑)

interview & photo by 柴山順次

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