インタビュー

kurage【インタビュー】

2020年7月に名古屋にて結成されたギターロックバンド、kurage。結成から僅かな期間で発表された1stデモ『海の月』が話題となり、地元インディーズ取扱店から火がつき大型CDショップでも大展開されることに。その反響は、比例するかのようにライブにも影響を与え、盛り上がるを見せる名古屋ギターロックシーンにおいてkurageの名は瞬く間に広がっていった。そして2021年6月、ある意味コンセプトアルバムともいえる2ndデモ『purpure』がリリースされる。この作品でkurageはまた一歩大きく前進するだろう。これからの名古屋シーンを背負うであろうkurageのゴンダショウタロウ、ミズタレオに話を訊く。

2YOU:kurage、凄い勢いですね。

ゴンダ:いや、ありがとうございます。頑張ります。

2YOU:結成はコロナ禍真っ最中の去年の7月とのことですが。

ゴンダ:はい。大学のサークルが一緒なんですけど、そこの合同ライブでお互いの演奏を観て一緒にやりたいなって。そのとき僕はビレッジマンズストアのコピーをしていたんですけど。

ミズタ:僕はindigo la End、くるり、Radioheadのコピーをしていました。

ゴンダ:それで一緒にオリジナルをやろうって僕から声を掛けたんです。

2YOU:コピーしていたバンドは見事にバラバラですが、kurageとしてはどんな音楽をやろうと話したのですか?

ゴンダ:僕らが共通で好きなのがELLEGARDENなので、そういうバンドになりたいねって話はしていて。

ミズタ:でもkurageを組んだ時から3ピースのバンドがしたいっていうのはお互い話していて。ELLEGARDENに憧れているから4人でやるんじゃなくて、3ピースでやれることを広げていきたいなと。

2YOU:現在メンバーは2人ですよね。

ゴンダ:はい。結成当初はベースがいたんですけどコロナの関係もあってバンドが出来なくなってしまって。それで今はサポートにお願いしてライブをやっています。

2YOU:さきほどELLEGARDENの名前が挙がりましたが、メロディックパンクの疾走感もありつつ基盤にあるのはギターロックサウンドなのかなと。

ミズタ:そうですね。ギターロックっぽい要素をメロディックパンクの熱量で熱くやるっていうのがkurageの魅力だと思っています。2ビートの曲やテンポの速い曲もあるので、メロディックパンクとギターロック両者の良い所を取ってkurageのオリジナリティを確立していきたいですね。

2YOU:ライブの熱量も凄いですよね。

ゴンダ:僕らの曲って失恋の歌が多いんですけど、そういう後悔を後悔として歌うんじゃなくて、後悔しないためにどうするかを打ち出していきたいんですよ。そをを伝えようとするとどうしても熱の入ったライブになりますね。自分のやりたいことを後悔しないようにやるっていうメッセージをステージから投げかけているつもりなので。

ミズタ:そのメッセージをより鮮明に届けるために僕はドラムの表情を意識して叩いています。ライブだったら照明や演出面で曲の世界観や雰囲気をより伝え易いと思うので、情景を思い浮かべながら叩いていますね。

2YOU:今作『purpure』は夜をテーマにしつつ時間軸が曲と一緒に展開していくのが素晴らしいなと。

ゴンダ:今回は4曲入りなんですけど、まさにテーマは夜なんですよ。「夕星」で夜になった一番星を歌って、「オリオンに捧ぐ」「夜光雲」で夜の星を歌い、「ムラサキ」で夜が明けるっていう。その時系列が綺麗に描けたなと。

ミズタ:4曲ともライブでずっとやってきた曲なので、それがこうやって音源になることで受け取り方や捉え方が変わるんじゃないかなって思っています。

2YOU:音源化したことで今までやってきた曲がひとつの到達点を迎えたと思うのですが、ここからまたライブでやっていくことで更に進化するのが音楽の面白い部分ですよね。

ゴンダ:そうなんですよ。きっとライブでこれからも沢山歌っていくと思うのですがバンドと一緒にどう曲が成長していくか自分でも楽しみです。

2YOU:音楽的な面でのkurageの幅広さも感じたのですが。

ゴンダ:はい。割と幅広くやれましたね。『海の月』と今回の『purpure』で今のkurageは全部出し切れたんじゃないかなと。Kurageというバンドがどういうバンドかはこの2枚を聴いてもらえたら分かってもらえると思います。

2YOU:2枚の音源やライブの反響からもkurageの勢いは感じるのですが、コロナ禍で活動が制限される中、結成から数ヶ月でかなり前進したのでは?

ゴンダ:ありがとうございます。僕らは今大学生なんですけど、大学の授業もオンラインだし、ライブで遠征することも全然出来ていないんですけど、そんな時期だからこそ名古屋のライブハウスで力を付けて今やれることは全部やりたいなって思っています。

ミズタ:周りに支えられている部分も大きくて。こんな時代にライブが出来る環境をライブハウスが作ってくれて、そこには同世代の仲間が沢山いて、そこに遊びに来てくれるお客さんもいる。本当に恵まれているなって思います。特に名古屋の若手シーンの仲間から受ける影響は大きくて、お互い刺激し合って、支え合って、本当に良い状況が作れているなって思いますね。

2YOU:今の名古屋、本当に面白いですよね。皆さんのシーンで言えば「7th Wonder」界隈の盛り上がりも凄いですし、そうやって切磋琢磨している感じは数年前の04 Limited SazabysやENTHやBACK LIFTを観ているようで。また名古屋から何か新しいムーブメントが生まれるんじゃないかという期待でワクワクしています。

ミズタ:本当に有難いことに、その期待を肌で感じることも最近はあって。とはいえ本当にまだまだなので、これから頑張っていきたいですね。

ゴンダ:僕はFREEDOM NAGOYAに出ることが目標なんですよ。今年もオーディションを受けましたけど、名古屋のバンドとしては、直々に出演オファーをもらえるような活動をしていきたいなって思っています。そのために何をするべきか、色々と考えながら良い曲を書いていこうと思っています。

kurage
purpura
2021年6月2日発売

text by 柴山順次

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