インタビュー

カドタリョウヤ(ハローモンテスキュー)×しょうと(ねぐせ。)【インタビュー】

2021年8月、なおやのねぐせ。加入により、ある意味親戚のような関係性となったねぐせ。とハローモンテスキュー。この親戚関係のバンド内に兄弟の盃を交わした男たちがいるという。ハローモンテスキューのカドタリョウヤとねぐせ。のしょうとだ。ベーシストという共通点だけでなく、共に回ったツアーを経て師弟とも言える関係を築くなど、その距離は急接近。両者のSNSを見れば分かるように最近ではプライベートでも親交を深めているようだ。そんな中、ある日のライブハウスの楽屋にて仲良く話しているカドタとしょうとのふたりと居合わせた。するとしょうとから「アニキと対談したいです!」と持ち掛けられ、それならばとその場でテープを回すことにした。内容なんてないかもしれないけれど、ふたりの仲の良さが伝わればこれ幸い。

2YOU:えっと、今はライブハウスの楽屋にいる訳ですが、いきなり対談をすることになりまして。

しょうと:いえーい!よろしくお願いします!

カドタ:あははは。本当にいきなり始まりましたね。

しょうと:カドタのアニキと俺の話を聞いてくださいよ。

2YOU:おふたりは本当に仲良いですよね。

しょうと:俺がアニキをめっちゃ尊敬してるんですよ。

カドタ:なんか凄くなついてくるんです(笑)。

2YOU:出会ったのはいつ頃ですか?

カドタ:1年くらい前のRAD SEVENかな。

しょうと:そうですね。その日、初めてハロモン(ハローモンテスキュー)と対バンして。

カドタ:でもその日は全然喋ってないよね?

しょうと:はたけさんとなおやさんとしか喋ってないですね。その時のノリでなおやさんに「ねぐせ。でギターを弾いて下さいよー」みたいなことは言っていたんですけど。

2YOU:これ、いきなり核心に触れてしまうかもしれないですが、ねぐせ。になおやさんが加入することをカドタさんはどう受け止めました?

カドタ:いや、僕は別にいいんじゃないかなって。言い方悪いけど、中途半端なバンドに入るって言われたら「なんで?」ってなるけど、加入の話になった時点ではねぐせ。とは仲良くなってたし、メンバーの人柄も音楽性も分かっていたから、そこになおやが求められるのはメンバーとしても誇らしいというか。ただどうしてもスケジュールだけは問題が出てくると思うからそこだけ上手く調整出来るならむしろ良い話なんじゃないかなって。

しょうと:凄い。ハロモン、ちゃんとしてるな。そこまで考えてたんだ。

カドタ:普通でしょ(笑)。

2YOU:カドタさんは当時のねぐせ。をどう見てました?

カドタ:初めて対バンしたときは本当に喋らなかったので顔とか覚えていなくて。そのあと、東京のサーキットイベントでねぐせ。のメンバーが「お疲れ様です!」って話しかけてくれたんですよ。それではたけが「ねぐせ。の子達だよ」って教えてくれて「へえ」みたいな(笑)。

しょうと:その頃を思うと随分仲良くなりましたね(笑)。

2YOU:何かきっかけがあったのですか?

しょうと:僕はシンプルにベーシストとしてずっと尊敬していたので仲良くなりたいと思っていたんですよ。

カドタ:仲良くなったのはふたりで浜松にハンバーグを食べに行ったことが大きいんじゃないかな。

しょうと:さわやか(ハンバーグ屋)だ。

カドタ:そうそう。さわやかに行こうってなって、ハンバーグを食べて、岩盤浴してサウナに入って。男ふたりで真剣な話をしたり馬鹿な話をして。

しょうと:片仮名を使っちゃ駄目ゲームとかしましたよね(笑)。

カドタ:したね(笑)。そうこうしているうちに仲良くなって家にも遊びにくるようになって。

2YOU:急接近したと。しょうとさんからはカドタさんをどう見ていますか?

しょうと:師匠です。完全に。師匠のベースプレイって本当に凄くて、全てにおいて自分がやりたいことを先にやっているんですよ。

カドタ:でもそれはしょうとだってそうだよ。お客さんへのアプローチとか、ライブ中の表情とかは僕には出来ないことをしてるから。

しょうと:なにそれ、シンプルに嬉しいんですけど。だって僕、音作りも師匠の真似をしていますからね。本当に影響を受けているんですよ。

カドタ:一緒にツアーを回ったからベースの話も色々したしね。ライブの音作りもプレイも含めて「明日はこうやってみたら?」とか。それをしょうとはちゃんとやるんですよ。

しょうと:師匠なんで。

2YOU:ねぐせ。とハロモンが一緒にツアーを回ったということはなおやさんは両方でギターを弾くってことですよね。メンバーが被っているバンドが一緒にツアーを回ることってあまり聞かないなと。

カドタ:確かに。言われてみればそうかもしれない。でもなおやは凄くフラットにやっているから実現出来たのかもしれない。

しょうと:そう考えるとなおやさんって凄いですね。

カドタ:まあ、でもあいつを褒める話はやめよう。(一同笑)

2YOU:ねぐせ。のなおやさんとハロモンのなおやさんってメンバーとして見ていて違ったりします?

しょうと:全然違いますね。ハロモンのときの方が良いと思う。

カドタ:いや、ねぐせ。のときの方が良くない?

しょうと:そうかな。ハロモンの曲って殆どなおやさんが作ってますよね?

カドタ:うん。そこもねぐせ。とは違うところだよね。

しょうと:あとねぐせ。のときはアロハを着ないです。

カドタ:それはハロモンでも着ないで欲しい。(一同笑)

2YOU:ねぐせ。のダイアモンドホールのライブでしょうとさんはカドタさんのワイヤレスを使っていましたよね。

カドタ:貸して欲しいって言われて。

しょうと:カドタのアニキの機材、本当に良いんですよ。なんならエフェクターも同じものを使っているし、電源とか、細かいところも真似しています。カドタのアニキが使っているものが正解だと思っているので。

カドタ:師匠とかアニキとか忙しいな(笑)。

しょうと:師匠でアニキなんですよ。

カドタ:嬉しいけどね。夜中にいきなり家に来てふたりでパソコンにベースを繋いで音作りとか練習とか色々やっているしね。

しょうと:完全に師匠です。ベースのことで頼れる人があまりいなくて、でもアニキは色んなことを教えてくれるから有難いです。一緒に遊んでくれますし。

2YOU:そんな弟分がダイアモンドホールのステージに自分の機材を使って立っている姿をカドタさんはどう見ていました?

カドタ:めちゃめちゃ嬉しかったですね。でもしょうとがどうって言うより、長年一緒にバンドをやっているメンバーが別のバンドでダイアモンドホールに立ってる姿にグッとくるものがありましたね。勿論ポジティブな意味で。本当に感動しました。またなおやの話をしちゃった(笑)。

2YOU:でもなおやさんはねぐせ。にとってもハロモンにとってもキーマンな気がします。

しょうと:そうなんですよ。なおやさんがいなかったらハロモンともここまで仲良くなっていなかったと思うので。

カドタ:そこは感謝しなきゃね。あいつに感謝したくないけど(笑)。

2YOU:師匠と弟子の関係であったり、ある意味ライバルでもあると思うのですが、ふたりでやってみたいことってあったりしますか?

カドタ:音楽的なことではあまりないかも。ベースふたりだと中々難しいよね。

しょうと:確かに。コラボするのは難しいですね。

カドタ:だからメシ行くとか、サウナ行くとか、そんな話になっちゃう(笑)。

しょうと:遊びましょう。

カドタ:遊んでるでしょ(笑)。ダイアモンドホールの前日の夜も「ベース買いました!」っていきなり家に来てベースの調整をしたり。しかも僕が使ってるMOMOSEのベースを買ったんですよ。

しょうと:ケースも一緒だし付けてるキーホルダーも一緒なんですよ。

カドタ:見分けが付きにくいから辞めて欲しい(笑)。

2YOU:ちょっと仲の良さが想像を超えていました。でもそういう師弟関係を近いバンド同士で出来ているのは素晴らしいですね。

しょうと:本当に何でも話せますからね。バンドのことは勿論、プライベートなこともアニキには全部話せるし、何も気を遣わず遊べるし。

カドタ:家に来て何をする訳でもなく、コンビニに行ってアイスを買って帰るとか、普通にありますからね。

2YOU:ねぐせ。の「彩り」じゃないですか。

カドタ:まさに「彩り」をふたりで鼻歌で歌いながら買いに行きました(笑)。

しょうと:男ふたりでコンビニでアイス買うの嫌ですけど、どうしても「彩り」が浮かんでしまってふたりで歌いながら帰りました(笑)。本当、アニキとは仲良くしてもらっています。あ!!

2YOU:え!?

しょうと:言いたいことがあった!

カドタ:何?

しょうと:カドタのアニキのことをアニキって言っていいのは僕だけなんで。それは書いておいてください。この前IF I FELLのアカウントで「カドタのアニキ、ご来店!」ってツイートしてたじゃないですか。駄目ですからね。ファンのみんなも最近アニキって呼び出していているので、そこは言っておきたい。

2YOU:いや、しょうとさん、自分の発言の影響力を考えて下さい。しょうとさんがアニキって呼び出したらアニキになりますよ。あなたのせいで僕だってすっかりバーヤマンになりましたから。

しょうと:あははは。柴山さんはみんなのバーヤマンなんでOKです。でもアニキは僕のアニキなんで。

カドタ:でも本当に兄弟だと思っている人もいるみたいだよ。「兄弟ですか?」って言われることもあるから。

しょうと:髪型が似てるときもありましたもんね。

カドタ:IF I FELLでポップアップをやったときもハロモンのポップアップなのに「ねぐせ。のしょうとさんですか?」って言われたから。ハロモンのポップアップだって言ってるのに。(一同笑)

しょうと:ふたりで何かポップアップやりましょうよ。

カドタ:ベーシストのポップアップは地味だなあ(笑)。

しょうと:アニキはなんでベースを始めたんですか?

カドタ:友達がギターを始めてベースがいなかったから。

しょうと:僕は逆で友達がベースを始めて、自分もやりたいと思ってベースを買ったんですよ。

カドタ:その友達とバンド出来ないじゃん。

しょうと:そうなんですよ。でも友達が弾いているベースの音や打楽器みたいに弾く感じがかっこよくて。

カドタ:分かる。かっこいいよね、ベース。目立たないけど。

しょうと:目立たないんですよ。だけどベースがいなかったらバンドの音なんてスカスカだって言ってやりたい。

カドタ:そうだそうだ!

2YOU:いきなり始まった対談ですけどカドタさんとしょうとさんの仲の良さはかなり伝わったと思います。

カドタ:僕は元々バンドの友達が少なくて、しょうとみたいに慕ってくれる後輩もそこまでいる訳じゃないので、そういう意味でもしょうとが居てくれるのは凄く嬉しいです。バンドの後輩とプライベートでハンバーグを食べに行くことになるなんて以前の自分じゃ考えられないので、僕もしょうとの影響を受けているんだと思いますね。

しょうと:アニキは僕の質問にいつでも真剣に答えてくれるんですよ。ベースのことも、プライベートなことも。例えば「今日のライブの感想を後で教えて下さい」ってお願いすると1曲目からメモを取ってくれていたり。そんな人いないじゃないですか。それにハロモンと一緒にツアーを回って、アニキと行動出来たことで僕はベーシストとして進化出来たと思っているんです。学ぶことだらけなので。

カドタ:そんな風に思ってくれているからこそしょうとの理想の師匠であり続けなきゃいけないし、それをちゃんとステージで見せ続けたいですね。自分の為にもしょうとの為にも、ずっとかっこ良くいたいから頑張らなきゃ。

2YOU:弟子が師匠に対する最大の恩返しは師匠を超えることだと思うのでしょうとさんも頑張らないといけないですね。

カドタ:もう超えちゃってるんだよなあ(笑)。

しょうと:何言ってるんですか、まだ全然ですよ。

2YOU:いつかですよね。孫悟空だって亀仙人を超えた訳ですし。

カドタ:割と一瞬で超えたなあ。(一同笑)

interview by 柴山順次
photo by ニッタダイキ

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