INTERVIEW

HUSKING BEE

2016年にオリジナルメンバーである「テッキン」こと工藤哲也が復帰し放たれた『Suolo』から7ヶ月というスパンでEP『Stay In Touch』を完成させたHUSKING BEE。「連絡を取り合おう、繋がっていよう」を意味するタイトルを冠した今作には「By Chance」をMOROHAと共同でリメイクした「Re-By Chance feat. MOROHA」、スナッフのダンカン・レッドモンズがドラマーとして参加した「Stay in Close Touch」「Singin’ In the Rain」を含む全5曲が収録されており、バンドが培ってきた繋がりを感じることが出来る作品となっている。死生観を見つめる出来事や日々の出会いや別れから感じることを音に込めた磯部正文の荒々しくも人間味溢れる歌を聴いて、しばらく連絡を取っていなかった友達に電話でも…なんて気持ちにさせてくれた『Stay In Touch』にありがとうの気持ちを込めてメンバーに話を訊く。

Q.『Suolo』から僅か7ヶ月でのリリースとなりますが。

工藤:2月に『Suolo』のツアーが終わって次はどうしようかってタイミングで今回コラボさせてもらったミュージシャンとの話が進んだので、それも相まっての速度感なんだと思いますね。

Q.今作には『Stay In Touch』と名付けられていますがコラボ含め人との繋がりを意識した作品なのでしょうか?

磯部:タイトルは後付けなんですけど結果的にそういう作品になりましたね。音楽活動も生活面でも人との繋がりや連絡を取り合うことが大事だと思う出来事があって。残念ながら離れてしまった人も確かにいるんだけど、良い思い出も悪い思い出も自分の糧にはなっていて。それでどうせだったら連絡を取り合える関係でいたいなって。

Q.そう思うきっかけが何かあったのですか?

磯部:4月に父が亡くなったんですよ。今回の制作に取り掛かった頃に余命宣言されて。なので色々と思い巡らせながらの制作だったんです。いつどういう連絡がくるか分からない中で携帯が鳴るたびに「まさか!」って思う訳ですよ。そういう意味でも「連絡を取り合おうね」っていう。父に対して「ありがとう」って気持ちが凄くあったので、たまたまタイミングが重なってしまったんですけど、そういう感謝の気持ちも作品に入れようかなと。

Q.身近な人の死からは色んなことを学びますよね。

磯部:うん。自分が存在していることの有難さとか、今まで考えたこともないことを色々考えるきっかけになりました。何にせよ感謝の気持ちが強かったりするから死は仕方ないんだけど仕方ないって言いたくないみたいな。そういう葛藤もありつつ、でも「ありがとう」って気持ちになるんですよね。またそういうときって滅多に会わない親戚が集まったりするじゃないですか。そういう人とも「連絡を取り合おうね」って。

Q.そういう人との繋がりを意識したことが今回はコラボという形でも表れていて。

磯部:そうそう。今回ダンカン(スナッフ)とMOROHAが参加してくれているのはそういう気持ちがふんだんに表れている気がします。

Q.ダンカンのドラムがめちゃくちゃダンカンで興奮しました。

磯部:でしょ(笑)。ダンカンって元々歌いながら叩くドラマーだからメロディに合うドラムを叩くじゃないですか。だから歌っててめちゃくちゃ楽しかったんですよね。

工藤:こうやってダンカンともMOROHAともコラボさせてもらえる環境にHUSKING BEEがいることがまず有難いですね。本当に良い環境にいるなって改めて思ったし、まだまだ色んな可能性があるなって。

Q.可能性という意味では「Re-By Chance feat.MOROHA」は面白いコラボでしたね。まずインストの『Stay in Close Touch』があってアルバムの最初の声がアフロ君っていう。

磯部:確かに(笑)。

工藤:手前味噌だけどMOROHAとHUSKING BEEの相性が凄く良くて。学ぶことも多かったし。

磯部:MOROHAとは去年一緒にライブをやらせてもらったんだけど、ライブを観ていてUK君のギターで歌いたくなっちゃったんですよね。それで一緒に何かやろうって話になって、新曲を作っても良かったけど「By Chance」にMOROHAが加わるのも面白いなって。そしたらアフロがすぐに「俺もうリリックいけそうです」って(笑)。レコーディングも見てたけど自分にはないスキルだから憧れちゃう。

工藤:ライブの後に居酒屋で話した内容もエピソードとしてリリックに盛り込まれているんですよ。そういう拡げ方も凄いなって。例えば僕が仕事している話だったりイッソンが若い頃ジーパンの膝を破いて履いていた話だったり、そういう何気ない会話が歌詞に盛り込まれつつちゃんとまとまっているのが本当に凄いなと。

平林:MOROHAってラップとギターっていう珍しいスタイルじゃないですか。対バンもジャンル関係なく色んな人とやっていて凄く研ぎ澄まされてるし叩き上げ感があってかっこいいんですよね。

Q.あと今作は全体的に磯部さんのヴォーカルが良い意味で荒々しい気がしたのですが。

磯部:父の死をきっかけに小さい頃や若い頃の自分に立ち返るとこがあったんだと思います。そういう気持ちを込めたら多少荒削りになったんですけど、その荒さも今回はありかなと。

Q.いつにも増して特別な作品になったのでは?

磯部:そうですね。それにこれまでの作品ともちゃんと繋がっているし、変な言い方だけど過去の曲とも連絡を取り合える作品になったんじゃないかと思います。それでいて更に先も見える作品なので是非聴いて欲しいです。

平林:凄く濃い5曲になったと思います。メンバーそれぞれが具体的にアイディアを出し合うことも出来たし拘りの強い作品になりましたね。

工藤:前作は僕がHUSKING BEEに戻ってこの3人で鳴らすことがとにかく楽しかったのが出た作品でしたけど、今回はそこを発展させて音楽的にも楽しめたのが良かったですね。ダンカンとやったことで荒々しさも取り戻せたしMOROHAとやったことで可能性も拡がった。また新しいHUSKING BEEになれた気がします。

Q.連絡を取り合う手段がジャケットの糸電話なのもHUSKING BEEらしくて最高です。

磯辺:あははは。今回のジャケットもずっとお世話になっている7STARS DESIGNの岩田さんにお願いしたんですよ。実際に糸電話を作って撮影したんですけどこのやり方も凄く7STARSらしいですよね。

工藤:今の時代パソコンで作れるじゃないですか。それをわざわざ形にして撮影する拘りが嬉しいしかっこいいですよね。

Q.それもHUSKING BEEが繋いできた縁ですよね。

磯部:そうですね。今作を作って人の繋がりって本当に大事だなって改めて思いました。

アーティスト名:HUSIKING BEE

タイトル:Stay In Touch
2017年7月5日(水)発売
CRCP-40519

¥1,667(+税)

メンバー

磯部正文(Gt,Vo)
平林一哉(Gt,Vo)
工藤哲也(Ba)

LIVE

2YOU MAGAZINE 10th Anniversary “nice2meetYOU” vol.3

7/20(木)名古屋CLUB UPSET

『東北ライブハウス⼤作戦〜STAY IN NEWWAVE〜』

8/18(⾦) ⽯巻 BLUE RESISTANCE

8/19(⼟) ⼤船渡 KESEN ROCK FREAKS

8/20(⽇) 宮古 KLUB COUNTER ACTION

HUSKING BEE presents Resonance MOROHA〜Stay In Touch〜』

9/16(土)新代田LIVE HOUSE FEVER

http://www.husking-bee.com/

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