インタビュー

GOOD MORNING SUNSHIN【インタビュー】

結成14年目を迎える三重県発ギターロックバンドGOOD MORNING SUNSHINEが実に6年振りとなるニューアルバム『悪あがき』を自主レーベルMADOGIWA RECORDSよりリリース。1stフルアルバム『サイコパス』、1stシングル『失敗』との3部作となっている今作は彼らの生活に直結したリアルな言葉が並んだ全16曲収録。この時期、このタイミング、この状況下で初の全国流通盤をリリースするGOOD MORNING SUNSHINEのその不器用ながら真っ直ぐな生き方が落とし込まれたアルバムを作り上げた野崎太郎(Vo/Gt)、田中翔太(Ba)、都倉謙斗(Dr)の3人に話を訊いた。

 

2YOU:6年振りの音源にして初の全国流通盤となるわけですが。

野崎太郎:レコーディング自体はそれこそ6年前からずっとしていたんですよ。でも活動が止まっていた時期もあって形になっていなかったので、去年の頭くらいから続きを録り出したんですけど、その後コロナになるという。本当は去年の夏くらいにリリースしたかったんですけどね。

2YOU:活動歴も長くなってきましたが2007年の結成時はシーンとしてはどうでした?

野崎太郎:三重だったらat AnytimeやCATCH ALL RECORDSのバンドが盛り上がっている印象が強かったですね。そんな中、僕らはジャンル問わず、メロディックともやれるバンドを目指していて。当時のLOST IN TIMEとか幅広くやっていたじゃないですか。あの感じが凄く良いなと。

2YOU:企画名の「きのうのこと」はLOST IN TIMEの影響なんですね。

野崎太郎:そうなんですよ。色んな意味で僕らのルーツのバンドですね。

2YOU:14年バンドを続けてきた中で活動の転機はありましたか?

都倉謙斗:やっぱり就職かな。

野崎太郎:活動の仕方は変わったもんね。『サイコパス』を出した2012年から2、3年は年間100本はライブをしていましたからね。あの時期に学んだことや出来た仲間が今もバンドを続ける原動力かもしれません。

2YOU:三重のシーンはジャンルを超えたクロスオーバー感が特徴だとも思うのですが。

都倉謙斗:三重自体がバンドが限られているのでシーンとして見てないのかも。良くも悪くも対バンを選ばずやってきたので。ジャンルどうこうより肌が合うバンドと一緒にやっている感じですね。

2YOU:今は色んな音楽の届け方があると思うのですが、このタイミングで全国流通盤をだ祖王と思ったのは?

野崎太郎:単純にやったことがなかったからです。だけど今更レーベルに所属するとかでもないと思ったので自分でやってみようかなって。今後は自分達の経験を後輩にも還元していけたらなって思っていますね。

2YOU:今作は『サイコパス』『失敗』からの3部作ということですが『悪あがき』にはどんな意図が込められているのですか?。

野崎太郎:がっつりライブをしていた頃とは当然環境も変わったし歳も取ったし、そんな中でバンドを続けることって悪あがきだなっていう皮肉も込めていますね。当初は20曲くらい入れるつもりだったんですよ。今、そういうバンドもいないじゃないですか。

2YOU:音楽をアルバム単位じゃなく曲単位で聴くことが主流になってきた中で16曲収録のアルバムを作るのは良い意味で悪あがきですよね(笑)。

野崎太郎:「曲数を半分にした方が売れるよ」って言われました(笑)。

2YOU:この6年間で作り上げてきた集大成ですからね。

都倉謙斗:だからニューアルバムなのに全然新曲じゃないっていう(笑)。

田中翔太:だけど、ずっとやってきた曲でもアレンジが変わったり、曲の雰囲気に合わせてベースの音を変えてみたり、レコーディングは楽しかったですね。

野崎太郎:僕からしてみたら日記みたいなアルバムなので、何年後かに聴き返した時に鮮明に絵が浮かぶ作品になったと思いますね。

2YOU:バンドを長く続けてきて感じることは?

田中翔太:常に今が楽しいです。それが続けば尚楽しいです。

野崎太郎:誤解を恐れず言うと、僕は野心がないんですよ。あまり短いスパンで物事を見ていないというか、これから先もずっとバンドが続くなら今頑張らなくてもいい時期なのかなって常に思いながら活動してきたんですよ。だから6年も掛かったんですけどね(笑)。

都倉謙斗:長く活動していると辞めていく仲間も沢山いて。僕らは何も結果を残していないけど、唯一成した事はバンドを続けてきたことかなって思いますね。

2YOU:ライフスタイルとしてバンドがあるから辞めるもなにもっていう。

野崎太郎:結構そこは目指しているというか、自然にやり続けていたいなっていうのはありますね。

2YOU:そんな中でこの時期、このタイミングで一番活発に動くっていう(笑)。

野崎太郎:あははは。だからやっぱり捻くれているんでしょうね(笑)。でも本当に周りを気にせず好きなことをやってるだけですよ。たまたま今だっただけ。そういう活動をしながら全員でちゃんと歳を取っていくバンドでありたいですね。歌う内容も年齢と一緒に変っていくのが当たり前だし。

2YOU:それこそ、ブログのタイトルが「日々を綴る」じゃないですか。そこにちゃんと表れていますよね。これからもきっとそのときそのときの自分たちを投影する音楽を作り続けていくんだろうなって。

野崎太郎:そうですね。どんどんテンポは落ちていくかもしれないですけど(笑)。

都倉謙斗:昔はギラギラしてたけど父親になって変わったってよく言われるんですよ。それが音にも出ているんですよ。「とりあえず大きな音を出しとけ」みたいなのは無くなったので(笑)。

田中翔太:そのときの感覚を形にしながら3人で楽しく続けていけたら最高ですね。

野崎太郎:全員が杖つくくらいになったらみんな暇になると思うからゆっくり47都道府県ツアーでもしたいですね(笑)。勿論体力との勝負ですけど(笑)。

2YOU:そういう仲間と出会えるのが音楽の素晴らしい部分でもありますよね。

野崎太郎:本当に。みんな暇だったらバンドしたほうが良いですよ。一生の友達が出来ますから(笑)。

interview by 柴山順次

GOOD MORNING SUNSHIN
タイトル:悪あがき
2021年3月24日発売
MDGW-0001
2500円(+税)

https://goodmorningsunshin0.wixsite.com/website

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