インタビュー

FREEOM NAGOYA 2019【インタビュー】

名古屋が誇る無料野外ロックフェスFREEOM NAGOYAが今年で10周年を迎える。初年度である2010年、名古屋市港区のガーデンふ頭臨港緑園で産声を上げたFREEDOM NAGOYAは「ライブハウス栄R.A.Dに出演してくれているバンドと野外で集まって面白いことがしたい」という実行委員長である綿谷氏の声により始まった。第2回以降、会場を緑区は大高緑地へ移し、年々来場者が増幅し今や3万人を動員する超巨大フェスへと成長を遂げた。しかし規模が大きくなることで運営にあたり様々な問題にも直面してきたという。その度にひとつひとつ主催、出演者、参加者が向き合いFREEDOM NAGOYAを存続させてきたのだ。そして迎える第10回目となる今年は改めて主催である綿谷氏が影響を受けたバンド、恩返しをしたいバンドに声を掛けた、ある意味原点回帰ともいえる2日間になったという。記念すべき10回目のFREEDOM NAGOYAを目前に実行委員長である綿谷氏にFREEDOM NAGOYAの歴史を振り返りながら語ってもらった。

Q.FREEDOM NAGOYAが今年で10周年を迎えるということで。

綿谷:まさか10年も続くとは。これは毎年言ってることなんですけど、本当に色んな方が力を貸してくれて開催出来ているフェスなので感謝してもしきれないです。

Q.元々はどんな経緯で始まったのですか?

綿谷:神戸のGOING KOBE(現COMING KOBE)を主催していた松原さん(松原 裕 / KOBE太陽と虎)がまだ神戸スタークラブにいた頃にバンドと一緒によくライブでスタークラブに行っていたんですけど、そこで松原さんと沢山話す機会があって。その頃僕もライブハウスを名古屋で始めたくらいだったので自分も仲間達と自分達のフェスを作りたいと思ったのがきっかけです。その中でどんなフェスにしたいか考えたときにライブしてくれるバンドとライブハウスに遊びに来てくれるお客さんに1年に1回、感謝の気持ちを込めて恩返し出来たらと始まったのがFREEDOM NAGOYAです。

Q.当時、松原さんとはどんな話をしたんですか?

綿谷:真面目な話は全然してないです(笑)。神戸行く時は打ち上げでどれだけパンチと存在感を残すかみたいな事ばかり考えてたので、お酒の一気飲みしまくったり、自分のパンツを引きちぎったりとか(笑)。なんか松原さんとはそんなことばかりしていたんですけど、GOING KOBEやCOMING KOBE、太陽と虎も含め色んな面で影響を受けていますね。それはFREEDOM NAGOYAやR.A.Dに引き継がれている部分だと自分では思っています。

Q.第1回目のことは覚えていますか?

綿谷:フェスの内容自体は覚えているんですけど、どうやって運営していたかは全く思い出せないですね。屋根もテントもなかったので雨が降ったらどうするつもりだったのかとか。フェスのやり方も全く分かっていなかったので今考えると本当に怖いです。でも何も分かっていなかったからこそ勢いでやれた部分はあるかもしれないです。あと今思い出したんですけど、1回目のFREEDOM NAGOYAの会場だった港区のガーデンふ頭臨港緑園近くに結婚式場があって、2カ月前までに結婚式が入らなかったら開催していいよという条件だったのでよくそんなリスキーなことをしていたなって(笑)。

Q.それは中々な賭けですね(笑)。

綿谷:そうなんですよ(笑)。本当に色んなことが素人だったので遊びの延長みたいな始まり方で。あの場所を借りようと思ったのは確かアイドルが同じ場所でイベントを開催しているのを見て「ここでやれるんだ」とすぐ電話番号を調べて連絡しました。

Q.初年度は何人集まったのですか?

綿谷:約2000人ですね。あの当時はその人数でもびっくりしました。出演バンドも同世代の仲間ばかりだったのでみんな24歳とか25歳で。本当に楽しかった。

Q.第2回から会場が現在の大高緑地に変わりましたがそれはどういう経緯だったのでしょう。

綿谷:第1回目がとにかく楽しかったから翌年もやりたいとすぐ思ったんですけど、結婚式場の問題もあってガーデンふ頭臨港緑園でやるのはリスクが大きいなって。それで思い当たる会場に電話しまくったんですけど何処も全く相手にされずで。そんな中、大高緑地だけが「一度企画書を持って来て下さい」と返事をくれたんです。当時24、5歳くらいの奴がいきなり現れても真剣に話を聞いてくれて、実際にそこから長い付き合いになっているので感慨深いものがありますね。

Q.10回続けてきた中で楽しいことは勿論ですけど様々な問題もあったと思います。

綿谷:はい。そこはもう本当に自分達の至らなさ、認識不足でしか無かったですね。まず最初に起きた問題は第2回目だったんですけどメインステージのバスドラのヘッドがライブ中に破れてしまって。スペアを用意していなかったのでライブを1時間くらい中断して楽器屋さんに買いに行ったんです。それで最終的に2時間くらい押してしまって。その影響もあって翌年からは1分でも時間を越えたらもう開催させる事は出来ないと言われました。それで2012年は絶対に押さないで欲しいとバンドにも伝えていたんですけどあるバンドが押してしまって、そのシワ寄せで後のバンド達に持ち時間を削ってもらったんです。それでバンドを怒らせてしまった。最後のBACK LIFTは持ち時間を大幅に削って5分しかライブが出来なくて。

Q.3曲くらいで終わっていましたもんね。

綿谷:そうなんです。それでなんとか音止めの16時に終われたんですけどバンドに本当に迷惑をかけました。そして2013年は来場者が膨れ上がって違法駐車の問題が起きてしまったんです。

Q.あの年のFREEDOMが終わった後、綿谷さんは「もうFREEDOMを続けられないかもしれない」と語っていました。

綿谷:こんなに沢山の人に迷惑をかけてまでやる意味があるんだろうかって。無料での開催なので赤字も続いていましたし、社員やスタッフも疲労していたので一旦辞めようかって。でも大高緑地の担当の方が「チャレンジしましょう」と言ってくれた事も有って、ラストチャンスのつもりで2014年も開催することにしたんです。その年は大きなクレームもなく本当に良かったんですよ。でも2014年は2014年で大雨と雷で途中で中断せざるをえなくなったり。本当に色々ありましたね。

Q.2015年からはアイドルステージが誕生してFREEDOM NAGOYAがより多様化した印象があります。

綿谷:ちょうどRAD HALLを作ったタイミングだったのでアイドルとの付き合いが生まれてきていた時期だったんですよ。まだシーンとしてバンドとアイドルが混ざっていた訳じゃないんですけど、良いバランスで開催出来たんじゃないかと思っています。

Q.開催当初は仲間が集まってお祭りを開催する目的で始まったFREEDOM NAGOYAが震災を経て、その在り方が変わっていきました。

綿谷:はい。あれだけ沢山の人が集まってくれるのであれば少しでも何か出来ることがあるんじゃないかと思いまして。それで東北ライブハウス大作戦やTOSHI-LOWさん(BRAHMAN/OAU)にも相談させて頂いてチャリティーをすることになったんです。

Q.さて、今年のFREEDOM NAGOYAですが、10年を迎えてどんな日になりそうですか?

綿谷:10周年なので自分がこれまで影響を受けたバンドやお世話になったバンド、仲間のバンドや、R.A.Dも10周年を迎えるので、ここまで支えてもらったお客さん達に恩返しをしたいなと思っています。そういう意味ではある意味原点回帰のような年になるのかもしれないですね。勿論数に限りはありますのでお世話になったバンドを全部出すことは出来ないのですが、原点に立ち返って日頃の感謝と恩返しを込めた2日間にしたいです。

Q.今年は初の2デイズですし。

綿谷:毎年1日で燃え尽きてるので2日間もやれるのか心配ですけど(笑)。でも10周年だし、挑戦もしてみたかったので2日間やることにしました。その分、色んな出演バンドが決定していますしかなり濃い2日間になると思うので楽しみにしていて欲しいです。

Q.かなり豪華なラインナップですよね。

綿谷:これまではずっと僕の独断でブッキングをしていたのですが、今年は僕だけじゃなくて社員の長尾、長崎、橋本の意見もブッキングに反映しているので色んなバンドが出演してくれます。憧れたバンドや仲間のバンド、まだライブは数回しか観れたことがないけど音源を聴いて一発で好きになったバンド、これから一緒に頑張って行きたい若手バンド等。毎年出たいと言ってくれるけど枠の都合もあって、まだ出てもらえていないバンドも沢山いるので、そういうバンドにもいつか恩返しが出来る日まで頑張りたいですね。

Q.今年で10年目となるFREEDOM NAGOYAですが、さらなる目標はありますか?

綿谷:正直FREEDOM NAGOYAとしてやりたいことは現時点ではある程度やれたと思うこともありますし、ここまでよく出来たなって思っている面もあって。でも今回の10周年2daysを終えて改めて皆さんにとってFREEDOM NAGOYAが必要な場所として存在出来るのであれば、この先も絶やす事無く続けて行きたいと思ってます。その為にも全力で今年成功させます。ボランティアスタッフも大募集中です。是非力貸して下さい!

FREEDOM NAGOYA 2019
愛知県名古屋大高緑地特設ステージ

2019年6月22日(土)/ 6月23日(日)
開演/10:00 終演予定/16:00
入場完全無料

主催
FREEDOM NAGOYA実行委員会 / RAD CREATION株式会社

第一弾出演アーティスト
BACK LIFT
ENTH
EVERLONG
Five State Drive
Half time Old
KUZIRA
LUCCI
Track’s
ヒステリックパニック
ビレッジマンズストア

第二弾出演アーティスト
AIRFLIP
THE BOYS&GIRLS
Day tripper
EGG BRAIN
GANG PARADE
GOOD ON THE REEL
kobore
RADIOTS
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
TENDOUJI
アイビーカラー
あゆみくりかまき
ナードマグネット
ネクライトーキー
ハルカミライ

第三弾出演アーティスト
Azami
THE BOOGIE JACK
dustbox
Hakubi
Have a Nice Day!
Hump Back
nobodyknows+
ReVision of Sence
WOMCADOLE
感覚ピエロ
ぜんぶ君のせいだ。
DJライブキッズあるある中の人
THEラブ人間
39degrees
北河真一(4/7 オーディション勝者)
ハローモンテスキュー(4/18 オーディション勝者)

第四弾出演アーティスト
Cloque.
THE FOREVER YOUNG
innocent
LONGMAN
ONIGAWARA
OWEAK
SCUMGAMES
SEX MACHINEGUNS
SHANK
suga/es
Su凸ko D凹koi
煌めき☆アンフォレント
バックドロップシンデレラ
呂布カルマ
FROZEN CAKE BAR(4/26 オーディション勝者)
AIBECK(5/3 アイドルオーディション勝者)
KING∞RAGE(5/4 アイドルオーディション勝者)

最終出演アーティスト
climbgrow
DRADNATS
KAKASHI
LABRET
MOSHIMO
POT
reGretGirl
ROTTENGRAFFTY
Wienners
カネヨリマサル
ハンブレッダーズ
ヤングオオハラ
ゆるめるモ!
我儘ラキア
忘れらんねえよ
THE NOiSE(5/10オーディション勝者)
SAME(5/12オーディション勝者)
MACVES(5/17オーディション勝者)
SWING(5/19オーディション勝者)

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