インタビュー
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今年で12回目となる名古屋発大型無料フェス「FREEDOM NAGOYA」。コロナ禍での開催となった昨年に続き今年はAichi Sky Expo(愛知国際展示場)で「FREEDOM NAGOYA 2022 -EXPO-」としての開催となる。今対談では出演アーティストから、タクマ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)、辻友貴(cinema staff)、山内彰馬(mother)、山本響(Maki)、そして実行委員長である綿谷氏に集まって頂き開催に向けて語ってもらった。7月16日「FREEDOM NAGOYA 2022 -EXPO-」まもなく開催!
タクマ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
辻友貴(cinema staff)
山内彰馬(mother)
山本響(Maki)
綿谷“wata”剛(FREEDOM NAGOYA実行委員長)
interview by 柴山順次
2YOU:今日集まっているバンドの中でFREEDOM NAGOYAに初めて出演する方っていますか?
彰馬:motherとしては初めて出ますね。前やっていたShout it Outでは出させてもらっているんですけど。
2YOU:タクマさんも手を挙げていますがSPARK!!SOUND!!SHOW!!は出まくってませんか(笑)。
タクマ:毎年ノーギャラでうまく使われてます。
綿谷:本当のことは言わなくていいんだよ(笑)。スサシはいつから出てもらってるんだっけ?
タクマ:野外のときに2回、去年場所が変わってからも出てるから今年で4回目じゃないですか?
2YOU:スサシはいつでもどこでもいる気がするから(笑)。
タクマ:ENTHとも仲が良いしそのイメージがあるかもしれないですね。
2YOU:cinema staffは久しぶりの出演ですよね。
辻:2回目の出演です。1回目は2018年に出させてもらっているんですけど、その時も座談会やりましたよね?うちは久野が出ていると思うんですけど。
綿谷:あったね。杏花村(名古屋の中華料理屋)でやったときだ。
辻:あの時はMakiもいたっけ?
綿谷:いや、まだMakiはいない時期かな。ENTHやEVERLONGやLUCCIがいたと思う。
2YOU:cinema staffから見たFREEDOM NAGOYAの印象はどうですか?
辻:FREEDOM NAGOYAは名古屋でずっと盛り上がっているフェスだなっていうのがずっとあって。俺たちは今回で2回目ですけど、毎年出たいなって思っていたので今年呼んで頂いて嬉しいです。
2YOU:上京前のcinema staffとRAD CREATIONはどんな関係性でした?
辻:バンドとしてはそこまで絡みはなかったですけど綿さんとは関りは深いというか、古い付き合いで。
綿谷:元々僕が岐阜のARUというバンドを担当していた時にまだデビュー前のcinema staffと一緒にやっていて。
辻:その頃から綿さんのことは怖いなと思っていました。
綿谷:怖さゼロだと思うけどなぁ(笑)。
辻:長くバンドをやっていたらまた会うタイミングがあって、そこからどんどん仲良くなっていきましたね。
2YOU:cinema staff は岐阜でOOPARTSというフェスも主催していますが、綿谷さんのOOPARTSの印象は?
綿谷:去年、今年とOOPARTSに遊びに行かせてもらったんですけど、とにかくラインナップが凄すぎて。絶対にcinema staffじゃないと作れないなって。
辻:FREEDOM NAGOYAもそういうイメージですけどね。
綿谷:FREEEDOM NAGOYAはも少し広めというか、ジャンル関係なくやってるからね。
辻:今年はMakiもOOPARTSに遊びに来てくれて。
2YOU:そのときがMakiとcinema staffは初めましてですか?
響:いや、以前RAD HALLで僕らがTRUST YOUR SOULSのオープニングアクトで出させてもらったときが初めましてですね。
綿谷:cinema staff、ハルカミライ、ENTHのオープニングアクトでMakiが出たときだよね。
2YOU:では今日集まった皆さんは初めましてはいない感じですか?
彰馬:いないですね。
タクマ:彰馬は覚醒状態のときに会ってるだけだから俺は初めましてですね。
彰馬:いやいやいや(笑)。
2YOU:そういう意味で僕も覚醒状態の彰馬さんしか知らないですけど(笑)。
彰馬:今日そっちで来た方が良かったですか?(一同笑)
2YOU:ライブも覚醒状態で楽しめる日が早く来るといいなと思いますが、以前より規制が緩和する中で、新しい価値観でフェスを作っていく時期にきていると思うのですが、皆さんは今年のFREEDOM NAGOYAをどんなものにしたいですか?
タクマ:FREEDOMって名前なんで多分モッシュダイブもOKでやる感じだと思うんですよ。
綿谷:うーん!!!そこまではまだ無理かな!!(汗)。
でもリアルに今そこが一番難しいんですよ。
タクマ:さっきのは冗談ですけど、でもメンバーともこれからフェスがどうなっていくかって話はよくするんですよ。
2YOU:cinema staffはOOPARTS開催にあたってそういう話はしました?
辻:そうですね。OOPARTSは4月だったんですけどまん延防止等重点措置が終わったばかりだったし、会場が岐阜市の施設ということもあったので僕らは慎重にやりました。
2YOU:大きな会場ということもあり、何かあったら大きな問題になってしまうので慎重にいかないといけないのもありつつ、でもこの状態がいつまで続くのかという気持ちもあるのですが、綿谷さんはどう考えていますか?
綿谷:正直、ちょっと歌ったりとか、MCで笑ったりとか、そういうのはもう全然良いんじゃないかなと思っていて。去年のFREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-は緊急事態宣言下中の開催だったのでどうしても色々と守らないといけない状況だったので明確なガイドラインを決めて「来年以降に繋げていくために、今年は開催する事に意味がある」とアーティストやご来場者の皆さんにも沢山お願いをしたんですけど、今年はお酒の提供もあるし、それぞれが尊重しあって、他人に嫌な思い、悲しい思いをさせなければ、そこまで“ルール”だ“ガイドライン”だと口うるさく言わなくていいのかなと。ただ入場無料ということもあり不特定多数の人たちが気軽に集まれる環境下なので、考え方や感じ方が違う人たちが混ざり合うという事は念頭に置いて、誰1人として嫌な思いや悲しい思いをしない楽しい1日にするぞ、という使命感は持ってますね。
タクマ:モッシュとかダイブの話をいつまでしなきゃいけないのがウザいと思っていて。別に俺たちはモッシュもダイブもいらないし、ステージのことは俺たちが考えるから客席のことはお前らが考えろよっていう。そういうことを言うバンドがいてもいいんじゃないかなって思う。何で俺たちがそこまで考えなきゃいけないのって。お前らがやらかしたことでこっちが責任持つのはおかしいと思う。
2YOU:フェスもライブハウスもですけど、主催者がいて、バンドがいて、遊びに来る人がいて、その全員で作っているものだから、全員がそれぞれの立場で責任を持つべきだなとは思います。だからまさに今タクマさんがおっしゃってた通りだなと。
タクマ:そうなんですよ。俺はちょっと言葉遣いが悪いけど。あと、モッシュやダイブより先に俺たちを自由にして欲しいです。早くステージを降りて客席に行きたい。それを早く解禁出来るようになってほしいですね。
辻:cinema staffも元々ライブでモッシュやダイブが起きるバンドじゃないのでどっちでもいい感じはあるんですけど、そういう現象が起きていないと盛り上がっていないように見えるバンドがいるのも事実ですよね。
2YOU:cinema staffはライブでモッシュやダイブは起きないけど辻さんはひとりでステージでモッシュもダイブもしていますよね。ギターを持ったまま。
綿谷:確かに(笑)。
タクマ:ひとりモッシュ。
辻:ステージでのひとりモッシュはOKなので(笑)。
響:やっぱり楽しいのが一番じゃないですか。お客さんにあれするなこれするなって言うのも好きじゃないし。だから今の状況だったら個人個人で考えてフェスに参加するのが一番なんじゃないかなと思いますね。僕らとしては自分たち主導でライブをするときは場所を貸してくれるライブハウスの方針の上でやるようにしています。だから場所とタイミングなのかなって。
彰馬:最近クラスターが何処で出たとか、そういう追求もなくなってきたじゃないですか。マスクもある程度の状況下だったら外していいという発表が政府からされるくらい状況はマシになってきてると思うし。だけどクラスター出たら出たでややこしいことになるので、こっちからルールを作るのではなく、個人のモラルに期待したいってのはありますよね。自分たちの遊び場に迷惑をかけないように、その場所がずっと続いていくような気遣いだけはやる側も遊びに来る側も全員が持っていたいと思っています。
綿谷:「個人のモラル」凄く腑に落ちる言葉だ。カッコ良く遊びたいですね。
2YOU:明日から「全てがOK」みたいなことにはきっとならないし色んなことがグラデーションしていく中でも、今年のFREEDOM NAGOYAは大きなきっかけのひとつになる気がします。
綿谷:相当重要な切り替わりタイミングだと思いますね。さっきも言いましたけど僕としても今年はあれもこれもなんでもかんでも禁止にするのではなく、2020年、21年と守る事は守ってきた自負が僕にもアーティストにも、ご来場者の皆さん1人1人にもあると思うので、今年はシンプルに「楽しもうよ」というテーマを持っているんですけど、さっき彰馬が言ってくれたように人として最低限のモラルやマナーがみんな持っていると思うので、何かを言わなくてもみんなで楽しめるといいなと思っています。でも、それをどう沢山の人たちに伝えれるように発信していくかが難しいんですけどね。もうアーティストには余計な事を何も考えて欲しくないというか、そんなことに気を遣わせたくないんですよ。ただ純粋に楽しんでもらいたいからバックヤードではお酒も出すし、FREEDOM NAGOYAに出て良かったと思ってもらえる日にしたいですね。
2YOU:皆さんはFREEDOM NAGOYAでどんなライブをしたいですか?
タクマ:ギャラに見合ったライブをしようと思っています。だから手を抜こうと思っています。それかその日出てる色んな人に代わりに出てもらうとか。
綿谷:もはや出もしないっていう(笑)。みんな話しづらくなるから最初からボケないで(笑)。
響:あははは。俺たちは去年トリだったんですけど、今年はトッパーなので頭でしっかりライブしてあとは思いっきり楽しもうかなって思っています。
彰馬:俺は綿さんがいるから名古屋が好きなんですよ。プラス、祭りも好きなので普通に遊びに行くぞって感じです。
辻:cinema staffとmotherは出番が前後ですよね?
綿谷:そうだね。
辻:motherより良いライブします。
タクマ:ヒュー!!
2YOU:綿谷さん的にはスサシは心配じゃないですか?(笑)
綿谷:いや、スサシは意外としっかりしてるから大丈夫です(笑)。こんな感じだけど信頼してます。
タクマ:今年はFREEDOM NAGOYAでサプライズがありますよ。絶対にフェスじゃやらない曲をやるので。
綿谷:ありがとう。楽しみだなあ。やっぱりさっきも言ったけど今年はとにかく出演してくれるみんなに楽しんでもらいたい。アーティストが楽しかったら絶対にお客さんも楽しんでくれると思うので。
2YOU:FREEDOM NAGOYAはどんどん規模が大きくなりましたが、そもそも始まったきっかけや根底にあるのが普段ライブハウスで切磋琢磨しているバンドに思いっきり楽しんでもらって恩返しするというモットーがあったじゃないですか。そこは何も変わっていないと思うので、色んなことを全解放した日になるといいですね。その口火を切るのがトッパーのMakiの役目でもあると思うのですが。
響:最高のスタートを切れたらいいなと思っています。朝も早いのでみんなの目が覚めるようなライブで始められたらと。
2YOU:久しぶりに出演するcinema staffも楽しみですね。ここ数年はRAD CREATIONとジョイントしている感じもあるので。
辻:やっぱり昔の俺たちは凝り固まっていたので。同じシーンのバンドとしかやっていないイメージもあると思うんですよ。でも長くバンドをやってきて、色んなところに広がっていく感じが今凄く嬉しいし、そういう場所にどんどん出ていきたいので、FREEDOM NAGOYAに来られる人には自由な感じで観てもらいたいですね。
2YOU:後輩のMakiから見た当時のcinema staffの印象とかどうでした?
響:黒いというか、暗いというか、深いというか。そういう印象があったんですけど、OOPARTSに遊びに行かせて頂いた時にお話をさせて頂いたら皆さん優しくて。もっと切りつけられるようなイメージだったんですけど(笑)。
綿谷:昔は絶対そうだったけどね。年下だけど怖かったから(笑)。音楽に対してもストイックだし中々喋りづらい雰囲気を持っていたし。
辻:不器用でしたね(笑)。
2YOU:そういうバンド達がクロスオーバーするのもFREEDOM NAGOOYAの面白さだと思います。それぞれの活動だけでは交わらないバンドがFREEDOM NAGOYAを通して交わるのは観ている僕らからしても楽しいし嬉しいので。何なら今日集まった4バンドで4マンとかして欲しいですから。
タクマ:やりましょう。面白そう。
2YOU:FREEDOM NAGOYAや綿谷さんを介して出会ったバンドが次に繋がっていったら最高ですねね。
綿谷:最高です。
2YOU:では最後に当日の意気込みを聞かせて下さい。
響:去年はトリということもあってずっと緊張しっぱなしだったので今年は良いライブをして色んな人と喋ったりライブを観たり楽しもうと思っています。
彰馬:遊びまくりたいです。
辻:実は初めて出たときに帰りがけに他のバンドと喧嘩した記憶があって。
綿谷:え?そうなの?全然知らなかった(笑)。
辻:だから今年はハッピーでいきたいです。
彰馬:俺もShout it Outで出たときにSIX LOUNGEのシンタロウと殴り合いのけんかをしました。
綿谷:逆に良い1日って楽しくなり過ぎて喧嘩しちゃうこともあるよね。そこまでの日はあまり喧嘩は起きない気がするから、喧嘩が起きるってことは良い日だった証拠かもしれない(笑)。
タクマ:じゃあ俺は10回喧嘩を見るまで帰りません。
綿谷:10回もあるかなあ(笑)。2、3回はありそうだけど(笑)。
タクマ:でもさっきの話だと10回あったら最高のイベントってことですもんね。
綿谷:まずタクマが喧嘩の発端となる可能性もあるからね。喧嘩を見るというより参加型かも(笑)。
タクマ:じゃあ俺が数稼ぎます。6回ぐらい任せて下さい。あとは彰馬と辻さんに1、2回やってもらって、最後の10回目は綿さんで。(一同笑)
▼”FREEDOM NAGOYA 2022 -EXPO-”
2022/07/16(土)
愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」
開演/終演予定
9:00 開場 / 9:30 開演 / 20:00 終演 ※予定
チケット
入場無料(1drink\600必要)
主催
FREEDOM NAGOYA実行委員会
企画制作
RAD CREATION株式会社 / RAD ENTERTAINMENT株式会社 / RAD LIVE株式会社
お問い合わせ
RAD CREATION 株式会社 / RAD ENTERTAINMENT株式会社 : 052-253-5936
出演
ammo / BACK LIFT / bokula. / cinema staff / COUNTRY YARD / Dizzy Sunfist / dustbox / ENTH / Hakubi / Half time Old / Haze / JasonAndrew / KALMA / kobore / KUZIRA / LUCCI / Maki / moon drop / mother / Mr.ふぉるて / Paledusk / PK Shampoo / POT / reGretGirl / ROTTENGRAFFTY / SHADOWS / SHIMA / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / ストレイテナー / TETORA / THE FOREVER YOUNG / This is LAST / Track’s / アイビーカラー / アメノイロ。 / オレンジスパイニクラブ / カネヨリマサル / コロコロチキチキペッパーズ / ザ・ボーイズアンドガールズ / ダイノジ / ねぐせ。 / ハルカミライ / バウンダリー / バックドロップシンデレラ / ビレッジマンズストア / ヤングオオハラ / May Forth(5/8オーディション勝者) / amanojac(5/19オーディション勝者) / kurage(5/27オーディション勝者) / cherie(5/29オーディション勝者) / ハローモンテスキュー(5/30オーディション勝者) / COWARD OF INSANE(NSMオーディション勝者) / Dear Chambers(R.A.D推薦) / Made in Me.(RAD SEVEN推薦) / MINAMIS(Party’z推薦) / PRAY FOR ME(Party’z推薦) / SABLE HILLS(RAD HALL推薦) / とんぺいボーイズ(R.A.D推薦) / かずき山盛り(R.A.D推薦) / 生ファラオ(RAD HALL推薦)
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