インタビュー

EMPiRE【インタビュー】

EMPiREはその始まりから全てが異例だった。WACKとavexによる共同プロジェクトとしての始動、覆面姿での登場、BiSHの全国ツアー帯同、オリジナルメンバーであるYUiNA EMPiREのBiS移籍と新メンバー加入、1stアルバム『THE EMPiRE STRiKES START!!』ミニアルバム『EMPiRE originals』のカセットテープでのリリース、二度に渡るマイナビBLITZ赤坂でのワンマンライブ開催、と2017年の始動より規格外の活動を繰り広げてきたのだ。2018年は自身のツアーだけでなくWACKの新プロジェクトWaggとのツーマンツアー「Wagg THE NEW RiCE with EMPiRE」など精力的にライブを重ねてきた彼女達。そんな更なる飛躍が期待されるEMPiREから届いたのは、結成から約1年半、共に走り続けてきたYUKA EMPiREの脱退のニュースだった。2019年3月3日、4日に開催される24時間イベント「EMPiRE presents TWENTY FOUR HOUR PARTY PEOPLE」をもってグループを脱退するYUKA EMPiRE。そしてこのタイミングでリリースされる1stシングル「ピアス」。楽曲自体はYUKA EMPiREの脱退が決まる前に制作されていたというが、EMPiREにとって、エージェント(ファンの総称)にとって、そしてYUKA EMPiREにとって大きなターニングポイントとなる曲となるだろう。きっと巡り合った奇跡は空を超えていく。そして軌跡は消えず、EMPiREの線路は続く。起こる全てを抱きしめて、いざ行け。

Q.YUKAさんの脱退はいつ頃決まったのですか?
MAYU:私達が聞いたのは11月末くらいですね。
YUKA:みんなに話したのは11月だったんですけど、去年の夏くらいから学業との両立が辛くなってきて。ずっと悩んでいました。
MiDORiKO:大変なのは見ていて分かっていたんですけど…。
MAYU:(脱退の話を)聞いたときはそうか…って感じでしたね。

Q.「ピアス」のレコーディングのタイミングではYUKAさんの脱退は決まっていたのですか?
MAYU:その頃はまだ決まってないですね。
YU-Ki:「ピアス」のレコーディングは『EMPiRE originals』と同じくらいの時期だったので、去年の夏くらいにはもう曲として完成していました。

Q.YUKAさんは「ピアス」の制作時期に歌詞を手掛けている渡辺さん(渡辺淳之介:WACK)と松隈さん(松隈ケンタ:SCRAMBLES)に脱退の意思や相談ってしていたのですか?
YUKA:してないです。
MAYU:だから今聴くと預言者だなって。

Q.はい、今のEMPiREと凄くリンクしている曲なので脱退を受けて書いた曲だと思っていました。「ピアス」はEMPiREからの視点、脱退するYUKAさんの視点、エージェントの視点、渡辺さん、松隈さんはじめスタッフのみなさんの視点と、どの角度からも歌われている曲だなと思うんですよ。
MAYU:そうなんですよ。特に渡辺さんからの「EMPiREにはこうであってほしい」という気持ちを凄く感じています。

Q.レコーディング当時とはEMPiREの状況が大きく変わったと思うのですが、今この曲を歌うときの感覚って当時とは違ったりしますか?
MAYU:必死感が増したと思います。YUKAちゃんが脱退した後もEMPiREは続くわけで、メンバー全員が「行かなきゃ」って気持ちがより強まったんじゃないかなと。
MAHO:実際にライブで歌ってみたら今の私達と気持ちがリンクしているので感情がこもるなって実感しました。
MiKiNA:歌うごとに重みが増していくんですよ。
MiDORiKO:アニメのタイアップということもあって、レコーディングした当時はアニメとリンクしている部分が大きいと思っていたんですけど、ライブで歌ったり今のEMPiREの状況を重ねることで自分達とリンクしている部分がどんどん大きくなっていくなって。
YU-Ki:思い入れがより強くなりました。最初聴いたときは応援ソングなのかなって思ったんですけど、今は自分達への応援ソングでもあるなって思ったり。

Q.「いざ行け!」という歌詞からは言葉の重み、強さ、優しさ、覚悟を凄く感じます。さっきも言いましたけど、YUKAさんに対する「いざ行け!」であり、EMPiREに対する「いざ行け!」であり、逆にYUKAさんからEMPiREヘの「いざ行け!」やEMPiREからYUKAさんへの「いざ行け!」でもあるなと。さらにエージェントから6人に対しての「いざ行け!」でもあって。だから「ピアス」には主人公が沢山いるんですよね。
MAYU:嬉しいです。「ピアス」はそうやって自分達や聴いてくれる人を凄く元気付けてくれる曲なんですよ。だけど無理なときもあるじゃないですか。この曲はそこにも寄り添ってくれている。更に、そのうえで「行くしかない」と思わせてくれるっていう。だからこそ頑張れるんです。

Q.「ピアス」が葛藤の末に最後には前に進むことを選択する曲であることは、まさの今のEMPiREを投影していますよね。それは脱退を決断したYUKAさんに対してもそうですし。
MAYU:そうですね。
MAHO:今回自分達で振り付けも考えたんですけど、今のEMPiREの気持ちも振り付けに落とし込んでいるので、これから「ピアス」を歌う度に色んなことを思い出すと思います。

Q.3月以降のライブでは孫悟空が孫悟飯の後ろでかめはめ波を撃っていたように、「ピアス」を歌うときにはステージにYUKAさんを感じるんじゃないかなと思っていて。SNSで見かけた「行かねばどうしよう」が「YUKAネバー同士よ」っていう解釈もあながち間違ってないなと。だけど、現実にはあと僅かでYUKAさんはEMPiREを離れるわけで。
YUKA:はい。

Q.辞めることって始めるより勇気がいると個人的には思っているんですけど、脱退を正式に決めたのは?
YUKA:特に決定的な何かがあったと言うよりは、両立が辛いと思い出してからの色んな思いの積み重ねですね。
MAYU:私達もなんとなく気付いてたんですよ。でもそこは突っ込まれたくないんだろうなって。今思うとそれが良くなかったんですけど。
MiDORiKO:思い返せば思い当たる節が色々あるなって。もっとちゃんと話すべきでした。

Q.物凄く過酷なことかもしれないですけど、今回の脱退を意味のあることにしていかないと駄目だと思うんです。EMPiREは絶対に今よりかっこよくならなきゃいけないし、YUKAさんは絶対に人生を素晴らしいものにしなきゃいけない。それがエージェントに対する愛なんじゃないかなと。
MAYU:本当にそう思います。絶対に負けたくない。
MiDORiKO:強くなりたいです。
MAYU:ここで覚悟をしなくちゃ何も変わらないし、前に進んでいかなきゃ意味がないので。
YU-Ki:何があっても負けたくない気持ちが今本当に強くて。YUiNAがBiSに移籍したときは中々切り替えることが出来なくて自分の中で引きずってしまっていたんですけど、それってグループにとって良くないことだなと思って。なのでちゃんと自分の中で整理してEMPiREとして前に進んでいきたいと思っています。
MiKiNA:やっぱりメンバーの脱退は私達にとってショックも大きいんですけど、これで変わらなかったら全部が無駄になっちゃうと思うので、自分に出来ることを最大限にやってEMPiREをかっこいいものにしていきたいです。

Q.「膝つく暇なんていつだってないのさ」と歌っているように休む間もなく戦っていかないといけない状況だと思うんですけど、その為にも仲間との絆が本当に大事なんじゃないかなって。それは「ピアス」のテーマのひとつでもある気がしますし。
YU-Ki:YUKAちゃんの件があって、みんなで話し合う機会が増えたんですよ。本当はもっと前にすべきことだったんですけど。でも今回のことで、メンバー同士の絆は深まったと思っています。
MiDORiKO:逆に言うと今までが本当に駄目だったんだなって。絆とか仲間って部分が上辺の上辺だったと痛感しました。今も正直どうあるべきかまだ分かってない部分もあるんですけど、絶対今のままではいけないし、これまで以上にメンバーとの絆を強化していきたいです。

Q.EMPiREは結成からメジャーデビューやBiSHとのツアーなど、グループの始まりから異例なことだらけだったじゃないですか。それだけにEMPiREに対する期待値も凄かったし、そこに対するプレッシャーの中でひとりひとりが必死に戦っていた印象があって。
MAYU:そこに必死過ぎたから自分のことしか見えてなかったというか、メンバーに目を配る余裕がなかったんですよね。だからそれぞれ干渉することもなかった。それが良くなかったんです。もっとひとりひとりがEMPiREの一員として自分が何をするべきかを考えれば良かった。そこはこれからのEMPiREの課題でもあります。

Q.MAHOさんとMiKiNAさんは、加入当時EMPiREの空気感をどう感じていました?
MAHO:まず入ったときの状況が複雑だったので最初は受け入れてもらえるか不安で。

Q.加入と同時にYUiNAさんのBiS移籍がありましたもんね。
MAHO:はい。それにメンバーの人となりを知る時間もないままマイナビBLITZ赤坂でのワンマンがあって。でもメンバーもエージェントも受け入れてくれたので頑張らなきゃって気持ちでした。
MiKiNA:私もBLITZでのワンマンの日までは不安でした。でも6人でライブをしてこのメンバーで一緒にやっていこうっていう強い気持ちになったのを覚えています。
MAYU:EMPiREって本当に色んなことがあるんです。それをひとつひとつ乗り越えてここまできたので、今回もちゃんと乗り越えて、もっと強くなって前に進まなきゃなって思っています。

Q.EMPiREがEMPiREとして大きくなるために、前に進む為に、YUKAさんの脱退を意味のあることにしないといけないですよね。失ったものは大きいけどそれ以上に何かを得ないと。
MAYU:じゃないと本当にこれまでのEMPiREが嘘になってしまうので。
YUKA:私もEMPiREを嫌な思い出にしたくないし、EMPiREのYUKA EMPiREだったことを大事にしたいので、残りの時間も有意義に過ごしていきたいと思っています。

Q.きっと巡り合った奇跡は空を超えていきますからね。YUKAさんには長い人生の中で過ごしたEMPiREとしての期間を誇りに思って欲しいですし、5人には今よりもっと強くてかっこいいEMPiREを見せて欲しいです。…よし。MAYUさん、YU-KIさん、MiDORiKOさん、MAHOさん、MiKiNAさん、最後に気合いを入れて下さい。
MAYU:EMPiREは一度壊れるべきだったんだと思います。筋トレも筋肉を壊して強くするじゃないですか。なのでこれでEMPiREは強くなると思います。筋トレ、頑張ります。
YU-Ki:損失も大きいけど学んだことはそれ以上に大きいので、全てをEMPiREの力にして前を向いていきたいです。ここからです。
MiDORiKO:EMPiREを守るために個人としてもグループとしても強くなりたい。さっきから私、ずっと強くなるってことしか言ってないですけど、本当に強くなりたいです。
MAHO:これから出会う人が私達を掘り下げてくれたときにEMPiREが6人だったことや最初は5人だったことを知ると思うんですけど、その全てに意味があって、全てが繋がっていると思うので、これからもひとつひとつに意味を持たせられるような活動をしていきたいです。突き詰めていきます。
MiKiNA:「ピアス」が私達にとって大きな起点になると思うので、ここからEMPiREの強さを堂々と宣言していけるような活動をしていきたいです。折れてる場合じゃないです。

Q.みなさん、ありがとうございます。それでは最後にYUKAさん、エージェントにメッセージをお願いします。
YUKA:今まで応援してくれてありがとうございました。悲しい思いをさせてしまって申し訳ないです。みんなに会えて本当に良かったです。

リリース情報
タイトル:ピアス
2019.02.27 ON SALE
【初回生産限定盤】AVTD-94295/B ¥6,800(+税)

【カセット盤】AVTD-94296 ¥1,000(+税)

https://empire-official.com/

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