インタビュー

EIMIE【インタビュー】

アイドル不毛の地と呼ばれる関西にてヒロダークネス(MADLICK)とSASAYAMA L JACKSON(asayake no ato)がタッグを組み最強のロックアイドルを生み出すべくプロジェクトが動き始めたのが2018年4月のこと。オーディションにて集まったのは愛ノ嬢 “お嬢”、ハルカキルサージ “ハルカ”、月美月卍”ツキミ”、恵比寿丸莉菜 “リナ”の4人。EIMIEと名付けられた彼女たちの楽曲は全て関西のバンドマンが作曲に関わっており、ライブハウスシーンに精通するヒロダークネスとSASAYAMA L JACKSONが手掛けるからこそのバンド×アイドルの化学反応が起きまくっている。8月5日、大阪WAXXにてお披露目ワンマンを成功させたEIMIE。シングル『明日が怖くて何が悪い』を引っ提げその名を全国に知らしめるべく攻撃開始を宣言する4人に発起人であるヒロダークネス、SASAYAMA L JACKSONを交え話を訊いた。

Q.ヒロさんとSASAYAMAさんがアイドルを手掛けようと思ったのはいつ頃からですか?
ヒロ:今年の春くらいですね。これまでも女性シンガーに楽曲提供をしていたりしたのですが、SASAYAMAと半分ノリで「アイドルやりたくない?」って」話から発展して。それで周りのメンバーを集めようとしたんですけど全然上手くいかなくてSASAYAMAと険悪なムードになるっていう。
SASAYAMA:あははは。いきなり揉めたよね。
ヒロ:1週間くらい口を利かなかったから(笑)。それで僕が水面下で動いてオーディションを行ったんですよ。メンバーが決まったタイミングでSASAYAMAとも仲直りしました(笑)。

Q.お二人はどうやって出会ったのですか?
ヒロ:僕もSASAYAMAも京都GROWLYで一緒に働いていて。今は辞めたんですけど。その繋がりですね。お互いバンドもやってたし同い年なので共通点も沢山あって。
SASAYAMA:僕はアイドルのシーンを全く知らなかったんですけど、一生音楽を作っていきたいし、その機会をヒロが与えてくれて曲の相談に乗っていたら「一緒にやらへん?」って誘ってくれて。僕のバンドもヒロのバンドもシーンやジャンルが違ったんですけど一緒にアイドルをやることになるのは面白いですね。

Q.アイドルといっても様々ですが、その中でEIMIEはどんなアイドルにしようと思っていますか?
ヒロ:僕はなんでもやりたいタイプだし、そのとき聴いてるものがダイレクトに作る音楽に反映させるタイプなのでコンセプトは特に意識してないのですが、僕やSASAYAMAや京都のバンドマンも関わってくれているので、ロックなアイドルは目指していますね。あと個人的にはBiSHにハマっているので打倒松隈さん(松隈ケンタ:スクランブルズ)って感じで(笑)。

Q.メンバーのみなさんはどういう経緯でオーディションに参加したのですか?
ツキミ:私は当時アイドルカフェで働いていたんですけど、グループでアイドル活動がしやきて自分で組んだりもしたんですけどメンバーが飛んだりして上手くいかなくて。それで何か募集してないか調べたら胡散臭いオーディションを見つけて(笑)。ちょっとやばそうだけど受けてみようって(笑)。
リナ:私は元々タレント事務所でタレント活動をしてたんですよ。でも中々思うようにいかなくて、タレントを辞めて普通に毎日バイトしてたんです。でも歌が歌いたい気持ちがずっとあって、バンドをやろうと思ったんですけど、そんなときにバンドマンが手掛けるアイドルオーディションがあることを知って「これだ!」と思って応募しました。
ハルカ:私は元々アイドル活動をしていた時期があったんですけど色々あって辞めて、そこから4年空いていて。人間関係でも色々あったから引きこもって家でゲームをする毎日だったんですよ。ゲームに関してはゲーマーを名乗れるくらい極めました(笑)。そんな中、私はずっとPassCodeの南菜生ちゃんに憧れていて、いつか私もこうなりたいという夢があって。それで何もしないで4回目の誕生日を迎えたときに最後にオーディションを受けて駄目だったら諦めようと思って受けたのがEIMIEのオーディションでした。
お嬢:私はずっと地下アイドルのヲタクをしていて。遠征もしていたんですけど、アイドルが好きって気持ちがいつからか自分もこうなりたいと思うようになって。それでいっぱいオーディションを受けたりちょっとしたアイドル活動をしたりしたんですけど、次で最後にしようと思って挑戦したのがEIMIEのオーディションだったんです。

Q.この4人に決めたのは?
ヒロ:60人くらい応募があったのですが、実際に会ったのは7人で。その中で歌の上手い下手とかじゃなく、志望動機と気持ちのみで決めたのがこの4人だったんです。そしたらたまたま全員歌が上手かったっていう(笑)。
SASAYAMA:オーディションに関しては水面下でヒロが動いていたので僕は顔合わせで初めて会ったんですけど、ヒロと一緒で気持ちが一番大事かなって思っていて。何が何でも人生をどうにかしたいって思っている子が集まったなっていう印象です。みんなそれぞれ挫折も味わっているんですけど、僕達もバンドをやってきた経験があるから同じ気持ちなんですよね。そこを共有出来るのは大きいなと。一緒に塗り替える気持ちでやっています。

Q.EIMIEの楽曲はバンドマンが関わっていることもあり所謂アイドルっぽいものではなくバンドサウンドですよね。曲はどのように作っているのですか?
ヒロ:これがEIMIEの面白い部分だと思っているんですけど、京都の色んなバンドマンが絡んでいるんですよ。僕がワンコーラスだけ作って誰かに投げたり、ドラムだけ打ち込んで京都のバンドマンのギタリストに好きにギターを乗せてもらったり。

Q.ハイブリットな作り方なんですね。皆さんは曲を受け取ってどう感じました?
ツキミ:最初は打ち込みの状態のデモを聴いたんですけど、それがもう既にかっこ良くて。それがバンドサウンドになったときの感動も物凄かったです。そうやって曲が出来上がっていくのが凄く嬉しかったです。
お嬢:レコーディングをしていく過程でこんなに曲って変わるんだって興奮しました。改めて「プロデューサーのヒロダークネス、やばい!」ってなりました(笑)。
リナ:私はバンドが好きなので曲を聴いて「私が求めていたのはこれ!」って思いました。自分の好きな音楽を歌わせてもらえることが幸せですね。
ハルカ:歌詞もアイドルらしくないかっこよさがあって気に入っています。こういう曲が自分達の曲になるのが嬉しいです。

Q.ちなみに皆さんの音楽的なルーツはどんな音楽なんですか?
ツキミ:好きなのはアニソンやボカロです。バンドは勉強中です。
リナ:私は大阪のLOOKLIKEというバンドが大好きです。LOOKLIKEを聴いて自分も音楽がやりたいと思いました。
ハルカ:私はアイドルもバンドも聴くのですが、中でもPassCodeとROTTENGRAFFTYは好きでずっと聴いています。
お嬢:ボクは幼少期にピアノをやっていたのでクラシック育ちです。なので吹奏楽をやったり、オーケストラを聴きに行ったりしていました。小学生の頃にボカロにハマってアニソンやアイドルを聴くようになったんですけど、アイドルとクラシック、あとお兄ちゃんの影響でバンドも聴いていました。ミュージカルも大好きです。

Q.アイドルの定義はもはやないと思うのですが、今でも偏見はあるじゃないですか。ヒロさんとSASAYAMAさんはバンドシーンに身を置きながらアイドルのプロデュースをすることで回りからの反応はどうですか?
ヒロ:色々言われますね。「ヒロは終わったな」って直接言われたこともあるし、周りからも聞くし。でもそういうことを言われるのは覚悟してたし、結果で返すしかないと思っているので。
SASAYAMA:自分もかつてバンドマンとしてアイドルシーンを見てたときは何も分からなかったんですけど、いざ関わってみるとこのシーンの面白さがよく分かるんですよ。勿論バンドシーンの面白さも分かっているつもりなので、両方楽しめるのは最高だなって思っています。でもやっぱり偏見はありますね。

Q.EIMIEとしてどんなアイドルになりたいですか?
お嬢:唯一無二。
リナ:アイドルよりアーティストになりたい。
ツキミ:中指立ててくような。
ハルカ:対抗心剥き出しなので他のアイドルと一緒になりたくないです。
お嬢:私は今もアイドルヲタクだし、ライブでもリフトして上がっていくタイプなのでアイドルだけどアイドルヲタクであり続けたいです。そこは貫いていきたい。「あの子、めっちゃアイドルヲタクだけど自分もアイドルだよね」って思わせたいです(笑)。クソDDなので一番好きな推しはいないけど、これまで好きになった推し達に感謝の意味も込めて活動していきたいです。
ツキミ:私はBiSHのアイナ・ジ・エンドさんが好きなんですけど、BiSHになりたい訳じゃなくて、私は私にしかないキャラを確立して誰にも負けたくない存在になりたいです。
リナ:私は見た目とかでギャルっぽいってよく言われるしアイドルっぽくないって言われるんですよ。でもそれって個性として武器になると思うので、歌やパフォーマンスで見せながら唯一無二なアイドルになりたいと思っています。あゆみくりかまきさんとかアイドルだけどアーティストとしてめちゃくちゃかっこいいじゃないですか。そういう自分達だけのものを見つけていきたいです。
ハルカ:私は自分の思ったことを素直に伝えたいので賛否両論あると思うしアンチも出るんですけど、思ったことを発信しないのは違うと思っていて。そうやって口で言うだけじゃなくて、歌も踊りも煽りもラップも、色んな面で何でもやれるところを見せつけていきたいです。とにかく全ておいてかっこいいアイドルになりたいですね。

Q.結成から僅か数カ月でここまではっきり自分の考えを持っているのは素晴らしいですね。そこにヒロさん、SASAYAMAさんというバンドシーンに長くいた運営が加わって、さらに京都のバンドマンもチームに参加している。新しい物語の始まりにワクワクします。
ヒロ:単純にライブが凄いのでまだアイドルに偏見を持っているバンドマンにライブを観て欲しいし、もっともっと大きいところでライブをしていけるように頑張っていきます。
SASAYAMA:メンバー全員、それぞれが色んな経験をしてきて悔しいことや挫折も経て、それでも自分を貫いてここに集まってきたので、全員が自立したマインドを持って戦える子達なんですよ。一緒に頑張っていきたいですね。
ヒロ:絶対面白いことになるので期待してて下さい!

EIMIE
タイトル:明日が怖くて何が悪い

10月14日発売
1500円(税込)
TPAT-0001

http://eimie.net/

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