インタビュー

cinema staff【インタビュー】

cinema staffが地元である岐阜にて開催するOOPARTS。新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を断念した同イベントは、1年の充電期間を経て規模を拡大しての開催であっただけに中止は断腸の思いだっただろう。そして2021年4月17日(土)、18日(日)の2日間にわたり岐阜市文化センターにてOOPARTS 2021が開催される。中止となった昨年のOOPARTSを継承したcinema staffだからこその出演者陣もラインナップを見ているだけで胸が熱くなる。まだまだ予断を許さない状況の中、OOPARTSの開催は希望だ。来るOOPARTS2021で彼らが何を観せてくれるか。OOPARTS開催に向け、メンバーに1年を振り返ってもらった。

2YOU:まずは去年のOOPARTS中止の話から伺いたいのですが。

飯田:3月の頭くらいまではまだ可能性があるんじゃないかなって思っていて。

三島:ギリギリまで結論は引っ張ったよね。

飯田:2019年はOOPARTS自体なかったし、1年期間置いて、大きな場所で2DAYSやるって意気込んでいたから本当にギリギリまで粘りました。本当に最高の出演者が揃ってくれてもいたので、喪失感というか、気持ち的にはかなり落ちてましたね。

辻:あのメンツを地元に呼んでOOPARTSをすることに向かっていたのでかなり落ち込みました。そこからライブ自体もずっとやれていないですし。

久野:アコースティックセットを除くと、8月のRUSH BALL以外はcinema staffとしてはライブをしていないですからね。

2YOU:これだけライブのない期間が続くのは結成以来初めてだと思うのですが、その中でバンドとしてはどう在ろうとしていました?

久野:配信ライブ自体は全然良いんですけど、僕個人的には無観客での配信ライブをすることに違和感があったんですよ。無観客の配信ライブが僕の思っているライブの代わりにはならないんじゃないかって。それでメンバーに「無観客ライブはバンドとしてはやりたくない」って話はしました。それにメンバーも同意してくれて。

2YOU:久野さんの提案を受けてみなさんはどうでした?

飯田:音源もライブも、自分達の良さを全て出せるものを作らないと消費されちゃう気がするし、色んな配信ライブを観たら僕らには合わない気もして。だから慌てない方がいいなって。

三島:僕と辻は並行してpeelingwardsをやっていたのもあるんですけど、この期間に無理にライブをするより、この期間を経た後にどうあるかが大事なんじゃないかと。

2YOU:ライブが出来なくなる中、公開レコーディングを配信したのもcinema staffらしいなと。

久野:2019年から2020年にかけてはOOPARTSと人見記念講堂ホールワンマンの2つを目標に走っていたんですよ。それが目の前で飛んだんですけど、だからといって何もしないのは嫌で。だけどやっぱり僕は無観客配信はしたくなくて。

2YOU:久野さんがそこまで無観客ライブをしたくなかったのは?

久野:自分自身がどうとかじゃなくて観てる人が現場で観る以上のメリットがないんじゃないのかなって思うんですよ。こっちの気持ちを発散してるだけなんじゃないかなって。例えば配信ライブってコメントが出来るじゃないですか。でもライブ中はそのコメントに何も返事出来ないんですよ。だとしたら生である必要があるのかなって。それでリアルタイムで伝わって面白いものが他にないか考えたときにレコーディングを配信することを思い付いたんです。以前、マネージャーが僕らのプリプロに立ち会った時に曲を作る過程を見た事で、その曲に対する理解度や思い入れが増したって話をしてくれて。じゃあそこをお客さんにも見てもらおうっていう。曲が出来る過程をYouTubeで見てもらったら見てくれた人にとって特別な曲になるんじゃないかって。レコーディング配信した日は人見記念講堂でホールワンマンをする予定だった日なんですよ。本当は楽しいはずだった日がまた別の意味で楽しい日になればいいなって気持ちもあって。

2YOU:その後もメンバー各々ソロ活動があったり、YouTuberとしてブレイクする人もいたり、cinema staffという母艦がありつつ様々な動き方をしている印象もありますが。

久野:僕はミュージシャンとして一旦冬眠しようと思って。すぐにはコロナを回避出来ないと思ったので時が来るまで何かに没頭することにしました。それがゲーム実況だったんですけど。

辻:僕は自分の店があったんで、とりあえずそこをなんとかしようっていう。あとはpeelingwardsをやっていたので三島とは会っていたんですけど。

飯田:全然会ってなかったもんね。

久野:月1回のラジオで集まるぐらいでしたね。お互いの活動もラジオのときに近況報告するみたいな。

2YOU:久し振りに4人で音を鳴らしたときは何か感じました?

飯田:学生の頃からずっとバンドをやってきたので正直「スタジオが楽しみで仕方ない!」ってあまり思ったことはないんですけど、前日の夜とか楽しみだなって思ったりして(笑)。あとはやっぱり全然合わせていなかったので心配な部分もあったんですけど、スタジオで音を合わせた瞬間に「大丈夫だな」って確信しましたね。

2YOU:OOPARTSに向けて動き出したのは?

久野:それこそ去年のOOPARTSが中止になったタイミングで、来年同じ面子を誘ってやろうって話はしていて。だから去年からずっとやる前提で動いていました。

飯田:有難いことに2020年に出てもらう予定だったバンドが殆ど出てくれるんですよ。それが凄く嬉しいですね。

久野:RUSH BALLで久し振りにライブをしたときに泣きそうになっちゃって。ライブが当たり前になり過ぎていたんですけど、何でもないような事が幸せだったと思ったんですよ、本当に。OOPARTSはそんな瞬間だらけなライブになりそうですね。

辻:好きなバンドだけ呼んでやれるなんて本当に幸せなことなので、その幸せを今年こそ噛みしめられたら最高ですね。

三島:色んなスポーツとか好きでよく観るんですけど、無観客だったりお客さんを減らしたりとか、この状況じゃないと生まれない感動的なシーンがあるんですよ。そういう意味ではフルでお客さんを入れられない状況でのOOPARTSも逆境だからこその感動的な場面が生まれる気がしていて。その光景が脳裏に焼き付いて、いつか通常に戻ったときに、その光景を超える感動を僕らは作っていきたいし、そうなってこそエンターテイメントだと思いますね。

飯田:いつもと違う環境で普通だったら不安になるんですけど、RUSH BALLに出させてもらったお陰でライブに制限があっても実際にライブをしながらお客さんと意思の疎通が出来ることを感じられたんですよ。そもそもまず開催出来ること自体が第一関門みたいなところがあるし、開催出来た時点で素晴らしいことじゃないですか。しかもこの素晴らしい面子が揃って開催出来るなら成功以外ないんじゃないかなって。間違いなく特別な日になると思いますね。

2YOU:この期間はミュージシャンとしても、人間としても、色んな角度から自分自身と向き合いながら様々な選択をしてきたと思うのですが、この期間を経てcinema staffがどんな音楽を作るかは楽しみだなと。2011年以降、って言うともう10年経ちますけど、cinema staffの歌詞に希望を感じるんですよ。

三島:確かに歌詞は変わりましたよね。良くも悪くも重ための歌詞より希望のメッセージを歌っていきたいし、背中を押すというか、大それた言い方になっちゃいますけど…うん、希望になりたいですね。

2YOU:cinema staffは光だったり海だったり、そういうユートピアみたいなものをバンドとして追ってきたじゃないですか。それがより明確になったというか、光そのものになった気もしていて。

三島:ありがとうございます。そうあれたら嬉しいですね。

辻:周りの人達に僕らも光を貰っているんですよ。店を開けてるとバンドの友達が来てくれて、そこでOOPARTSの話をすると「もう一度やろうよ」って言ってくれて。そうやって店で友達と話すことでモチベーションを保ってこれた部分も大きくて。ほぼ友達しか来ないんですけど(笑)。でも本当にみんな即答でOKくれたのは嬉しかったですね。

2YOU:まだまだ油断の出来ない状況が続きますが、そんな中でバンドとしてはどんな活動をしていきたいですか?

三島:この状況があとどれくらい続くのか分かりませんがある程度長引く覚悟を持ちつつ、今音楽をやれる環境に喜びを感じながら音楽を作っていきたいですね。その為に何をするかは柔軟に考えていきたいです。事務所のTHISTIMEの深水が色んなアイデアをくれますし、バンドを続けるために取捨選択を迫られる中、クリエイティブをするために何をするかを考えて頑張っていきたいですね。その結果、生み出たものが良いものであればそれが1番いいなって思っています。

飯田:コロナでライブ活動が出来なくなって、色んなことがストップしちゃって、去年から考えてることで実になっていないこともまだあるんですけど意外と悲観はしていなかったんですよ。被害に遭っている方もいるので言い換えは難しいですけど、結構前向きに過ごすことが出来ていたんです。OOPARTSもだし、今の状況の中でバンドがやれることもですけど、そこに幸せを感じられるので。それにこの期間を超えてもバンドがまだかっこよくいられたら本当にかっこいいバンドになっていると思うんです。僕らはライブが出来なかった時間を次の準備期間に使えた気がするから、その結果をしっかり出せるようなかっこいいライブをどんどんしていきたいと思っています。その姿をまずはOOPARTSで感じてもらえたら嬉しいですね。

cinema staff presents “OOPARTS 2021”

2021年4月17日(土) & 4月18日(日) (2DAYS)
OPEN/START 10:30/12:00(予定)

[会場]
岐阜市文化センター 大ホール(催し広場)、小劇場

[TICKET]
1DAY TICKET 前売り:¥6,500 (1D代別) 当日券:¥7,500 (1D代別)
2DAYS TICKET ¥12,000 (2D代別)
※全てのチケットにOOPARTSオリジナルデザインマスク付き

[4/17 BUNKA ARENA出演者]
cinema staff /Climb The Mind / LITE / my young animal / österreich / Saucy Dog / THE BACK HORN / the telephones / toe / 夜の本気ダンス

[4/18 BUNKA ARENA出演者]
cinema staff / ACIDMAN / KEYTALK / KOTORI / LOSTAGE / SHIFT_CONTROL / THE NOVEMBERS アルカラ / ナードマグネット

[4/17 KOGANE STAGE出演者]
ONIGAWARA /さとりモンスター/雨模様のソラリス/中山将/飯田瑞規(cinema staff)

[4/18 KOGANE STAGE出演者]
ONIGAWARA /さとりモンスター/雨模様のソラリス/名古屋ギター女子部/三島想平(cinema staff)

■OOPARTS2021 OFFICIAL HOMEPAGE
https://ooparts-gifu2021.tumblr.com/

interview by 柴山順次

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