インタビュー

CANDY REMIX【インタビュー】

ポップとロック、陰と陽、光と影。CANDY REMIXに所属するナト☆カンと究極人形は同じ事務所に所属し、同じプロデューサーに手掛けられながらも対極にあるような打ち出し方でそれぞれの個性を放っている。この対照的な2組が2019年5月14日に名古屋はReNY limitedにてツーマンライブを開催するという。この情報を知ったのは名古屋の街を走る宣伝トラックだった。すぐさま事務所の代表である矢野氏に連絡をしこのツーマンについての情報を聞き出すと、どうやらこの日は入場無料で行うということが分かった。会って話を聞きたいと続けると矢野氏は「プロデューサーのペロ氏を向かわせます」と電話を切った。ペロ氏と合流し、CANDY REMIXにとって激動だった2018年を振り返りながらナトアルについて、アイドル文化について、話を訊いた。CANDY REMIXが仕掛けるナト☆カンと究極人形の大勝負、5月14日は是非足を運んで欲しい。

Q.ペロさん、2018年はどんな年でした?

PERO:それまでのキャンリミとは少し違って、色んな子達と色んなことをやってみた年だったと思います。化学反応が起きることを期待して、敢えてこれまでとは毛色の違う子達を入れてみたんです。でもやっぱり考え方が合わなかったりして苦戦しました。それでメンバーの脱退も増えてしまって。

Q.確かに脱退が多かったですよね。

PERO:挑戦することは大事だと思うんですけど、少し興味本位でやり過ぎていたのかもしれないです。でも逆に飛びぬけて売れた子もいるので、結果として残せなかったかもしれないですけど色んな意味で勉強になった年でしたね。

Q.昨年はナト☆カンと究極人形のメンバーの入れ替えもありましたが。

PERO:あれは本当に大成功でしたね。最初は批判もあるかなって思っていたんですけど、ファンの人達からも「大成功でしょ!」って声を沢山頂いて。

Q.適材適所というか、いるべき場所にメンバーが配置された印象がありますね。

PERO:ななえる(為永七海)なんて絶対にナト☆カンですからね。でも最初からななえるをナト☆カンに入れなかったのは理由があって。彼女は元々ナト☆カンのファンだったんですよ。だから逆に入れるべきじゃないかなと思ってしまって。だけど人材としては物凄くパワーのある子だったので絶対に一緒にやりたくて。それでポップでハチャメチャなナト☆カンに対して、ダークな面を打ち出すアイドルを作ろうと思って究極人形を立ち上げたんですよ。そこにななえるには入ってもらって。でもやっぱり彼女のキャラクターを考えるとナト☆カンだったなって(笑)。

Q.究極人形の存在はナト☆カンに対するカウンターでもあったんですね。この2組をペロさんが同時に手掛けているのが凄く面白いです。

PERO:そう言ってもらえると嬉しいです。所謂アイドルアイドルしたものが好きな人達からは究極人形はそもそものコンセプトから理解されないのかもしれないけど、かっこいいものを作りたいしかっこいい存在でいて欲しいんですよね。勝負しているのはアイドルシーンだけど、アーティストとして育っていって欲しくて。パンクな精神も持っているので、そこは歌詞にも表れていると思うんですけど、揺ぎ無くやっていきたいですね。

Q.そもそも矢野さんはアンチアイドルだった訳で、それが名古屋のアイドルシーンを作り上げてきたひとりとして支持を受けているのも面白いなと。ペロさんからはどう見ていますか?

PERO:あの人は根本は何も変わってないと思いますよ。あと彼がアイドルと関わるようになったのってアイドルそのものよりファンの人に心を動かされたからなんですよ。

Q.それはどういうことですか?

PERO:矢野さんが初めて地下アイドルの現場を観たときに出ていたアイドルって〇〇娘。や〇〇〇48の曲をステージで歌っているような現場だったみたいで。衣装も私服っぽい感じで、彼の思っていたアイドル像とひあ全く違ったみたいなんですよ。でもそのライブを観て衝撃だったのは、そのアイドルに対する熱狂的なファンの存在だったようで。お客さんも3人くらいしかいないライブで、でも物凄い熱量で応援しているファンがいる。その姿を見て、曲も衣装もなくて、未来だって分からないけど頑張っていたら1%くらいの確立で武道館に立てるかもしれない訳じゃないですか。その1%に掛けるアイドルとファンの気持ちに心が動いたそうなんです。それで彼はこういう子達にちゃんとオリジナル曲を歌って欲しいと思い、CANDY REMIXとしての活動を決意したみたいなんですよね。

Q.ナト☆カンの曲にKEYALKの小野武正さんやみそっかすのはるきちさんが手掛けた曲があるのもそこに繋がっているんですね。

PERO:そうなんですよ。かっこいい曲をかっこいい人に手掛けてもらいたいんですよね。でもそういうのって全然当たり前に出来ている訳じゃないくて。全部ファンの支えがあるからこそなんですよね。いつもライブに来てくれたりチェキを沢山撮ってくれたり、そういうファンからの支えをちゃんと活動で返したいんです。例えば宣伝トラックを走らせるのだって大きな会場で無料ライブをするのだって、ファンのみなさんから頂いた応援のお陰で形に出来ているので。そこに対する感謝は絶対に忘れてはいけないですね。

Q.今回のナトアルのツーマンも宣伝トラックで知りましたからね。街であのトラックを偶然見たときは嬉しい気持ちになりましたからね。アイドルのモチベーションにもなるし、応援しているファンも嬉しいし、なにより親御さんも嬉しいでしょうし。

PERO:それは直接親御さんからも言われましたね。あと嬉しかったのがファンの人で何枚もチェキを撮ってくれてる人が「運営も支えていかないとプロモーションも出来ないし飯も食えないでしょ。」って言ってくれて。そんなことまで考えてチェキを撮ってくれてるんだって感動したんですよ。

Q.チェキを撮るのは推しているアイドルと写真を撮りたいだけじゃなく、事務所を支えることも目的のひとつだと。

PERO:泣けますよね。愛しかない。そうやって支えてくれたファンの支援はちゃんと意味のあることに使っていきたいと思っています。それが宣伝トラックだし、ReNYの無料ライブだし。これからも面白いことを考えてしっかり返していきたいです。アイドルって夢を与える仕事だけど、アイドルも夢をファンからもらっているんですよ。

Q.ReNYでのツーマンはどんな日になりそうですか?

PERO:いつも応援してくれているファンの人に対しては感謝の日になると思います。でもこの日は入場無料なのでナトアルのファンじゃない人やちょっと行ってみようって人も沢山いると思うんですよ。そういう人達の心を掴むような圧倒的なライブをしなきゃいけないと思うので、ファンの為にライブをするのは勿論だけど、ひとつ上のパフォーマンスを見せなと意味がないと思っているので、凄いライブをするんじゃないかなと。

Q.今のナト☆カン、究極人形をペロさんはどう見ていますか?

PERO:究極人形はどんどんその世界観が完成されていってる気がします。この1年でめちゃくちゃ変わりましたね。究極人形の子達って、一歩踏み出せない子や自分に自信を持てない子のような、言ってしまえば弱者が集まっているグループなんですよ。そんな弱者がスポットライトを浴びて歌っている姿にグッとくるんですよね。

Q.スラムダンクで小暮先輩がシュートを決めるみたいな。

PERO:まさにそれ。弱い人に光が射す瞬間って最高にエモいんですよね。それが究極人形のライブでは常に起きているので。それで「光を探して」という曲を最近書いたんですけど、本当にそういうグループなんですよ。もがいてもがいて、自分達で考えて、そうやってアーティストになっていく姿は本当にかっこいいなって思ってみています。

Q.対してナト☆カンはどうでしょう。

PERO:最近のナト☆カンはお笑いの要素も自分達で取り入れていて面白いですよ。ステージに掃除機を持って登場して暴れたり、布団を敷いて寝たり(笑)。そういうことを自発的やるようになりました。昔はそういうネタっぽいことを嫌がっていたけど、最近は自分達で面白いもの、テンションが上がるものをどんどんやっていますね。そういうギアが入ったのか、メンバーも本当に楽しそうにライブをしていて。僕が無茶な指令を出す前に何が面白いか自分達で考えてやってくれるので頼もしいですね。

Q.楽しみ方を覚えたのかもしれませんね。

PERO:そうだと思います。いかに楽しくやるか、そこを覚えたんでしょうね。メンタルも鍛えられているのが分かりますし。

Q.内面は外側に出ますからね。しかし本当に対照的な2組ですね。

PERO:ナト☆カンと究極人形がCANDY REMIXとして同時に動いているのは僕も矢野さんも面白がっています(笑)。

Q.ナト☆カンと究極人形ってCHOKOと→SCHOOL←みたいですよね。

PERO:正解です。そこ気付きました?まさにそうなんですよ。

Q.やってきたことがナトアルに投影されているなって。7年前にふたつに分かれた道が太くなって1本に戻ってきた印象があるんですよね。

PERO:そういうことです。7年前に始めた頃はバンドとアイドルのイベントをやると「何してんの?」ってめちゃくちゃ言われたんですよ。それでもずっと続けてきたら今はそういう雰囲気がシーン全体になくなったじゃないですか。だから諦めないでやってきてよかったと思いますね。

Q.マイノリティだったものがマジョリティになって、その分仲間も増えてシーンが生まれて。信じてきたものが間違っていなかったことが証明されましたね。

PERO:面白い人も増えましたしね。気持ちで動いている人や音楽が好きでやっている人、色んな人がいるけどシーン全体としてもっと盛り上がっていけるように僕も矢野さんも名古屋の中村区から発信していこうと思っています。

LIVE
2019年5月14日(火)名古屋・栄ReNY limited
ナトアル布教会~特大ツーマンライブ~
入場無料(D別600円)
OPEN 17:30 START 19:00
出演
ナト☆カン
究極人形

http://candysoul.info/candyremix/

関連記事

ONLINE SHOP