インタビュー

BiSH【インタビュー】

BiSHの勢いが凄まじい。3月に発表されたシングル『プロミスザスター』で確実にネクストステージに突入した彼女達。現在全国20箇所を回るツアー「NEVERMiND TOUR RELOADED」で各地にBiSH現象を起こしているBiSHから届いた新作はなんと4形態でのリリース。新曲5曲収録のミニアルバム『GiANT KiLLERS』、アユニ・Dのボーカル入りで新録したベスト盤とも言える12曲収録アルバム『iNTRODUCiNG BiSH』付属バージョン、「BiSH NEVERMiND TOUR」ファイナル公演ZEPP TOKYOのLIVE映像を収録したLIVE DVDが特典DISC付属バージョン、さらに初回生産限定盤として『GiANT KiLLERS』『iNTRODUCiNG BiSH』LIVE映像(Blu-ray)に加え豪華写真集を同梱したBOXがリリースされる。そして7月22日には幕張メッセ幕張イベントホールにて「REVOLUTiONS」と題されたワンマンも開催される。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのBiSHの6人に話を訊く。

Q.『GiANT KiLLERS』とんでもなく素晴らしいです。

チッチ:やったー!

Q.「オーケストラ」や「プロミスザスター」でBiSHを知った人も多いと思うんですよ。そのタイミングで発表される作品が凄く尖った作品で震えました。

アイナ:エッジの効いたかっこいいものを作りたかったんですよ。予想の斜め上を更に超えた楽曲ばかりなのでバッチリだなって思っています。

チッチ:「オーケストラ」や「プロミスザスター」のような曲とは対照的な強くてパンクな曲がしっかり形に出来たと思います。そういうBiSHも知って欲しいので。

Q.BiSHのこういう側面を知らない人はリンリンの絶叫とか衝撃ですよね。今作で聴けるアツコの声とか。

リンリン:フフフ。

アツコ:最初は普通の声で歌っていたんですけど何か物足りなくて色んなパターンで録ってみました。エレベーターガールっぽくやってみたり(笑)。

Q.「GiANT KiLLERS」は全員で戦場に行く姿が浮かびます。ライブでもBメロでひとりずつ前に出てくるじゃないですか。あそこがナッパとベジータが待つ戦場にZ戦士達が続々と集まってくる感じがする。

アイナ:出た!

チッチ:ドラゴンボール!

Q.あとこの曲や「Marionette」で感じることが出来るアユニの成長が凄い。まるで孫悟飯だなと。

アユニ:嬉しい。

アイナ:孫悟飯って小さい子?

アツコ:そう、小さい子(笑)。

チッチ:じゃあ悟空は誰ですか?

Q.渡辺さんかなあ(笑)。で、アユニなんだけど、BiSHに加入したときは先輩達と一緒にいきなり大きなステージに立たなきゃいけなかった訳じゃないですか。その状況ってナッパと戦うときの孫悟飯だなって。でも今作のアユニはナメック星での孫悟飯くらい頼もしくなっていて。

アイナ:分からん(笑)。

チッチ:成長してるんだな。

アユニ:なんか嬉しいです。自分でも変わったと思います。前は自分のことで精一杯だったから何も出来なかったけど、今は自分で考えて表現したり楽しいって感情を出せるようになったんですよ。

チッチ:レコーディングを見ていても全然別人みたいで。歌い回しとかブレスの使い方とか凄くかっこいいんですよ。メンバーで一番成長率が高くて、追い抜かれちゃう危機感を与えてくる女なんです、アユニは。

アユニ:女(笑)。

チッチ:中身は可愛い子供だけど(笑)。

モモコ:アユニはBiSHの中に自分の居場所をちゃんと見つけたよね。辞めたメンバーの代わりにいるんじゃなくて、ちゃんとアユニ・Dとしての立ち居地をこの1年で確立していったと思う。

Q.「Marionette」の歌詞は当時のアユニのことが書かれていますよね。

モモコ:BiSHに入った頃のアユニってお人形みたいだったんですよ。今はだいぶ素を出すようになったけど、あの頃はニコニコしてたけど何処か苦しそうで。そういう感情が自分にもあったからそれを歌詞にしました。

Q.アユニは歌詞を見て自分のことだって分かりました?

アユニ:歌詞を読んで「そうかー」って思いました。

ももこ:本当に思ってる?(笑)。

Q.ギターソロ後のアユニの「見て見ぬ振りをして通り過ぎていく誰も私救い出せない」って部分で鳥肌がブワーッて立ちました。

モモコ:あそこ、めちゃくちゃ良いですよね。

Q.感情の入り方が本当に凄い。アユニが歌う意味も凄くあるし。

アユニ:えへへ。

Q.あと凄く細かい話ですけどアイナの「声が」ってとこの「こえぃが」って言い方とリンリンの「白いドレス」の言い方、最高です。

アイナ:あははは。リンリンの「白いドレス」ってとこはめっちゃ分かる。

モモコ:すごい聴いてくれてるなあ。

Q.そして間髪要れずに続く「Nothing.」ですよ。この曲は最初の一行で僕はWACKのオーディションで「オーケストラ」を失ったときのことがフラッシュバックして号泣しました。

アイナ:詳しい(笑)。

Q.「オーケストラ」を奪われたあの日、考えすぎちゃって寝れなかったんですから。

アイナ:WACKにめっちゃ振り回されてますね(笑)。

モモコ:WACK SLAVEだ!

Q.正直「WACK何してくれてんの?」って怒りすら覚えましたから(笑)。

アイナ:最高。

モモコ:まさにこの曲はちょうどアイナとアッちゃんがあのオーディションに行ってるときに書いた曲で。BiSHのことだけじゃなくてWACK全体を考えて書いた歌詞なんですよ。

Q.だからBiSの「FINAL DANCE」の引用があるんですね。

モモコ:そう。初代BiSは横アリで解散したじゃないですか。私達は「BiSをもう一度始める」ってコンセプトで始まりましたけど、BiSHは幕張で解散しないし、更に先の景色を見たいと思っていて。

Q.だから光が見える曲なんですね。ちなみにあのオーディションでアイナとアツコは何を考えました?

アイナ:正直よく分かりませんでした。オーディションの審査員として行ったのに気付いたら曲の取り合いになって「オーケストラ」を奪われてしまって。そんな中でもオーディションの子達にダンスを教えないといけなかったからレッスンしなきゃいけなかったんだけど足が震えてくるんですよ。同時進行でニコ生で「オーケストラは?」「なに練習してんの?」ってコメントが流れてくるし。とにかく悔しいし情けないし…でもとりあえずオーディションに集中しなきゃなって思ってやっていました。

Q.偉いなあ。アツコはどうですか?

アツコ:私は結構精神的に追い詰められてしまったんです。審査員のつもりだったけど気付いたらBiSとGANG PARADEと戦うことになっていて。それで普段は絶対に言わないようなことを口に出してしまったりして、精神的にギリギリだったなって。

Q.みんなは2人をどう見ていました?

モモコ:どうしていいか分からなかった。あと2人と4人でバラバラになったのが凄く嫌で早く6人に戻りたかった。だから正直、渡辺さんにムカついていました。2人を連れていかないでよって。

チッチ:私達は私達で色々話し合ったんだけど2人の状況とか分からないから想像でしか考えれなくて。それで溝が生まれることもあったんです。だから当時はあの合宿のことを「何でこんなことやってるんだろう」って思ったりもして。

Q.でもそれで生まれたのが「Nothing.」ですよね。

アイナ:そうですね。「Nothing.」の歌詞はモモコが書いたんですけど、自主的に書いて渡辺さんに提出していて。今までそんなことなかったんですよ。「VOMiT SONG」を書いたリンリンもですけど、私達があの合宿に行っている間、自分達に何が出来るか考えて一緒に戦ってくれていたんです。チッチとアユニも会いに来てくれたし。だからレコーディングのときも合宿中にみんなで戦った曲だなって思いながら歌ったらめっちゃ移入して。だから個人的には「Nothing.」はみんなで戦って出来た曲なんです。

Q.アツコが書いた「社会のルール」はどんな曲なんですか?

アツコ:とあるAさんとBさんがいて、その2人は凄く普通の人なんですけど、そういう一般的な人ほど変なことをやるなて思っていて。そういう人のことを書いた曲ですね。

Q.誰かモデルはいるんですか?

アツコ:2人とも1年前くらいに世間を騒がせた人ですね。これ書かないんだったら言えますよ。モデルは○○さんと○○さんです。

Q.書けません(笑)。

アツコ:あははは。見た目が真面目でもやばい人っていますよね。

Q.この曲の最後には色んなことがあっても寝たら忘れるっていうアツコらしさも歌われていますが。

アツコ:へこんだりしても寝て起きたら頑張ろうって思えるんですよね。そうじゃない人は大変だと思うけど私は寝たらリセット出来るので。振り付けとかも全部忘れちゃいますけど(笑)。

アイナ:本当ね、しばいたろかって思うときあるから(笑)。

アツコ:悩み事はリセット、振り付けは忘れません!(笑)。

Q.「社会のルール」は曲調も今までのBiSHにはなかったタイプの曲ですよね。

モモコ:新しいと思います。

チッチ:ハシヤスメっぽさが出てますよね。

Q.あ、ハシヤスメ教ですね。

アツコ:ありがとうございます!

アイナ:詳し過ぎる(笑)。

Q.そしてリンリン作詞のVOMiT SONG。この曲はリンリンの内面が凄く出ていますよね。

リンリン:この歌詞を書いていたときは凄く落ち込んでるときで。友達と遊んでも気分が満たされないし東京にいたくなくて実家に帰ったんです。私、実家に帰るといつも親に連れていってもらって通っていた小学校とか中学校の校舎を見に行くんです。優しかった自分の中の記憶に会いに行きたいなって。建物とか、人とか、全部優しいんですよ。

Q.過去に触れ合うことで強くなれると。その話と繋がるか分からないですけど、BiSHのライブを観ているとみんなの後ろに小さい頃のみんなの姿が重なることがあって。

モモコ:想像力!

Q.そう、想像力が豊か過ぎて「あの子が今こんなに頑張ってるんだ」って気持ちになるんです。

チッチ:母性本能だ。

アイナ:ママー!

モモコ:ちょっとアユニと顔が似てると思ってた。

アユニ:あははは。

モモコ:目が似てる。

アイナ:似てるわ(笑)。

Q.いや実は僕の娘がアユニにちょっと似てるなって。だから勝手に子供の成長と重ねて見てしまっているのかもしれません(笑)。

チッチ:パパ、私達道を外さないように頑張ります!

Q.真っ直ぐ育って下さい(笑)。あとアユニは『iNTRODUCiNG BiSH』でこれまでの楽曲を新たにレコーディングしていますが。

アユニ:BiSHに入った頃の私の歌って棒読みだったんですよ。でも今は感情を込めて歌えるようになったのでそこが形に出来たと思います。

Q.アユニの声が入ることでしっかり今のBiSHの音になりましたよね。サウンドもパワーアップしているし。

アイナ:音圧が全然違いますよね。

チッチ:鬼バンドと一緒にやったことも活きているのかも。アユニもパワーアップしたし、どの曲も凄くかっこよくなったと思う。

Q.しかしこうやってズラッと曲を並べると感慨深いものがありますね。「スパーク」はBiSHの歴史を一緒に歩んできた曲ですし。

アイナ:そうなんですよ。「スパーク」は渡辺さんが歌ったバージョンがあって、サウンドクラウドに上がったバージョンがあって、「Brand-new idol SHiT」にも「FAKE METAL JACKET」にも入っていて、今回アユニが入ったバージョンもある。そうやってずっと進化してきた曲なので私達と幼馴染のような感じがあって。これからもずっと歌い続けていきたいし、ここからどう変わっていくかも楽しみな曲ですね。

Q.少年だった孫悟空が大人になっていく過程を見ているような気になりますよね。今の「スパーク」は超サイヤ人くらいかな。

チッチ:どんどん強くなっていきますね!

Q.ドラゴンボールの主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」でも「スパーキング!」って歌っていますし。

アユニ:チッ。

チッチ:!!

アイナ:アユニ、今「スパーキング!」にイラついたでしょ。舌打ちしたよね(笑)。

アユニ:なっちゃいました!ごめんなさい!

Q.…ドラゴンボールの話はもう辞めます。でも『iNTRODUCiNG BiSH』でこれまで大事にしてきた曲達が最新型のBiSHとして生まれ変わったのは嬉しいです。

チッチ:常に新しい形を見せていけたらなって思っているので新しくなった曲達を楽しんで聴いてもらえたら嬉しいです。

Q.そして7月にはいよいよ幕張メッセでのワンマンがあります。どんなライブになりそうですか?

アイナ:全く想像付かないんですよね。

チッチ:今私達は「BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED」を回っているんですけど前回のツアーで埋まらなかった箱にお客さんが沢山集まってくれるようになったんです。それが凄く嬉しくて。全国各地で集まってくれた人がみんな幕張に来てくれたら嬉しいですね。

モモコ:あと勿論幕張のライブも大事だけど私は幕張のその先も楽しみなんですよ。昔の私達だったら幕張を頑張ることに必死だったと思うけど更に先の目標もあるので。そこは変わったなって思うし変わった姿を見せたいなって思っています。

Q.幕張がゴールじゃなく、更に先を見据えていると。

チッチ:はい。そこは前とは全然違う感覚ですね。

アツコ:勿論不安な気持ちもあるし「こんなことやっちゃうの?」っていう挑戦もあるのでワクワクもしていて。そういう不安と期待が半々くらいなんですけど、とにかく思いっきり楽しみたいですね。

アユニ:私は今までは野音に立つことの凄さとかをよく分からないまま立っていたんですけど、今は幕張に向けてそんなに軽い気持ちではなく自覚を持って挑もうと思っているので正面から向かっていきたいです。

アイナ:正直もっともっと頑張らないと駄目だと思うんですよ。今の状態じゃ伝説のライブにはならない気がするんです。幕張まで残された時間でもっと進化したい。まだまだ進化出来る。じゃないと立てないと思うんです。その上で更に先に進みたいのでここからみんなでもっと頑張っていこうと思っています!

アーティスト名:BiSH
タイトル:GiANT KiLLERS
発売日:2017年6月28日


【初回生産限定盤】
mini AL+AL+Blu-ray Disc
写真集(100P)付・BOX仕様、初回生産限定盤
Disc-1 [mini AL]
Disc-2 [AL] iNTRODUCiNG BiSH 全曲アユニ・Dボーカル収録
Disc-3 [Blu-ray] BiSH NEVERMiND TOUR FiNAL / GiANT KiLLERS Music Video
AVZD-93683~4/B
10,800円(税込)


【LIVE盤】
mini AL+DVD
Disc-1[CD] mini AL
Disc-2[DVD] BiSH NEVERMiND TOUR FiNAL
AVCD-93685/B
6,458円(税込)


【iNTRODUCiNG BiSH盤】
mini AL+AL
Disc-1[CD] mini AL
Disc-2[CD] iNTRODUCiNG BiSH *全曲アユニ・Dボーカル収録
AVCD-93686~7
3,024円(税込)


【CD盤】
mini AL
Disc-1[CD] mini AL
AVCD-93688
1,620円(税込)

※メンバー
アイナ・ジ・エンド
セントチヒロ・チッチ
モモコグミカンパニー
ハシヤスメ・アツコ
リンリン
アユニ・D

BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED
2017.07.22 (土)THE FiNAL “REVOLUTiONS“
幕張メッセ 幕張イベントホール

http://www.bish.tokyo/

関連記事

ONLINE SHOP