INTERVIEW

BabySitter

2015年に名古屋にて結成された平均年齢19.5才の4人組ガールズバンド、ベビシことBabySitterが初の全国流通作品『キンコンカン』をリリースする。これまで流通音源未発売ながらSAKAE SP-RING、MINAMI WHEEL、下北沢SOUND CRUSING、仙台サーキットフェス「サマラバ」などの大型サーキットイベントに出演し話題となった彼女たち。そんなベビシの自主制作CD 『ボクのうた』がタワーレコード渋谷店の未流通CDコーナー「タワクル」で販売開始すると異例の売り上げを記録し取り扱い店舗を拡大し、タワーレコード名古屋パルコ店では21週連続1位という「タワクル」の1位記録を塗り替える。そんな中、満を持してリリースされるのが『キンコンカン』だ。更にこのアルバムを引っさげた初の東名阪ツアーも開催されるという。ベビシの登場で名古屋からまた新たな伝説が始まる!

Q.BabySitterはどのように始まったバンドなのですか?
Yui:最初はみんなの共通の友達がメンバーを集めて、でもみんな熱量もなくて、1度はバラバラになってしまったんですけど、私が高校3年生の時に文化祭でバンドを組んでステージに立った時に「やっぱりもう一度ちゃんとバンドをやりたい!」って思いがこみ上げてきて。そしたらちょうど他のメンバーもそう思ってたらしくて、また声をかけあって集まることができました。
Mai:最初はSCANDALさんやSHISHAMOさんのコピーをしていて、初ライブはめちゃくちゃ緊張しててカチカチだったけど、とにかく楽しくて「もっとバンドやりたい!」っていう気持ちになったのを今でもすごく覚えています。Yuiがケータイのアプリで曲を作ってきて、それを練習して、コピーじゃないオリジナル曲を初めてLIVEでやった時の事も忘れられないですね。

Q.みなさんどんな音楽に影響を受けてバンドを始めたのですか?
Yui:ももいろクローバーZさんです。いつでもどんな時でも全力で歌う姿にすごく元気を貰えて勇気を貰えて、私もそんな風になりたいと思って。そしたらなんとなくギターを持ってバンドを始めてました。自分でもどうしてこうなったのか分からないけど、今でもももクロが大好きで憧れで、音楽を始めたきっかけです。
Miku:私は人生初めて買ったCDがJUDY AND MARYで、それからバンドにはまって沢山聴くようになりました。
Rio:私は元々邦楽ロックが好きで「私もやりたい!」と思ったのがきっかけです。
Mai:私は小学6年生くらいからSCANDALさんがすごく好きで、ガールズバンドに憧れてました。それからバンドばっかり聴くようになってロックフェスとかによく行ってはしゃいでました。

Q.結成から3年、この期間はどのような活動を行っていましたか?
Yui:1年目は、とにかくライブハウスでライブができるって事が楽しくて楽しくて。でもいろんなアーティストさんとやるうちに、技術の差、熱量の差を感じるようになって、このままじゃいけないと思ってスタジオ練習の回数も増やして、曲作り含めて真剣にメンバー全員が取り組むようになっていきました。そのおかげで、少しずつではありますが皆さんに名前を覚えてもらって、ライブに遊びに来てくれる人が増えて、今こうして全国流通盤を出させて頂くことができました。
Rio:私は結成して1年位後に加わったのですが、その頃はコピー曲プラス、オリジナル曲少しでライブしてました。もっと自分たちの曲をたくさん聴いてもらいたいと思って、オリジナル曲を増やしていきました。
Mai:初めはコピーバンドで、少しずつオリジナル曲をやるようになって。当時は本当に行き当たりばったりで、色んなLIVEに出たり、LIVEでも色んなコピー曲をやって、餅つき企画とかもやってました(笑)。気付いたら今があって、周りにたくさんの人がいました。

Q.今作『キンコンカン』はバンドにとって初の全国リリースとなりますが出来上がった作品を聴いてどう感じましたか?
Miku:学校のチャイムがキンコンカ~ンと授業の始まりの時になるので、それとかけて、キンコンカン=はじまりの曲、ファーストアルバムって感じです。
Yui:今回のミニアルバムは、全ての曲が大切で大好きな曲で、完成した曲を聴いた時に、自分の思い描いてた以上の仕上がりで「早くみんなに聴いてもらいたいっ!」って気持ちでいっぱいになりました。初めての全国流通盤、しかも初めてのミニアルバムで、ある意味私たちの新しい物語の始まりだなって思って。そしたら頭の中でキ~ンコ〜ンカ〜ンコ〜ンって鳴った気がしたんです。授業が始まるチャイムの音とかけて、私たちの物語が始まる音。そういう意味で、この名前を付けました。最初はみんな、「えっ?」って感じだったんですが、理由を伝えたらメンバーみんな「めっちゃいいじゃん!!」ってなって、キンコンカンになりました。
Rio:曲はいい意味で変わったなって思います。もちろん最初の頃の曲も好きで、これからもLIVEでやっていきたいっていう気持ちは変わらないけど、よりバンドっぽいサウンドになったと思います。タイトルは最初にYuiから『キンコンカン』がいいって聞いたときは「えっ?!」って思ったけど、理由を聞いて直ぐにしっくりきたし、何よりベビシらしくていいと思いました。

Q.曲作りはどのように行っているのですか?
Rio:ふとした瞬間に思ったことをメモして、そこから歌詞にしていったり、その時の気持ちだけでばばばって書いたりもします。メロディは書いた歌詞を読んでるうちに気付いたら付いてることが多いです。
Yui:私はお風呂に入ってる時が多いんですけど、適当なメロディーを歌ってたらたまに「キタコレ!!」的なメロディーが降りてくる気がして。あとは車の運転中とかも多いですね。悩んで考えて作る歌より、そんな風に作った歌の方がいいものが多い気がします。歌詞は普段から携帯のメモに箇条書きで書いたり、適当に口ずさんだ言葉をそのまま使う時もあるし、結構貯めて貯めて作る曲もあれば、これもメロディーと一緒で、たまに降りてくる時もあります。アレンジはメンバーと一緒に考えたり、いろんなアーティストさんの曲を聞いて刺激を受けたり参考にしたりしています。

Q.アルバムの全体像やテーマなどはありますか?
Yui:テーマとか全体像を先に決めて、それに合う曲をはめていったというよりも、とにかく自分達が今作った曲の中から、今みんなに1番聴いてもらいたいって思う6曲を選びました。自分たちの「今」を届けたいって思います。

Q.アルバム冒頭の「流れ星はきっと」はイントロからノスタルジックが爆発しそうになりました。「キンコンカン」じゃないですけど、鳴っていないはずのチャイムまで聴こえるような感覚というか。 そしてBメロのギターとリズムのポストロック感も堪りません。
Miku:リズムが崩れやすい場所なので、重心をぶらさずに冷静に刻むように心がけています。

Q.「オレンジブルー」は疾走感の中で「伝えなくちゃ」「届けたい」という気持ちが強く歌われているのが印象的でした。「オレンジから青に変わる前に伝えなくちゃ」という歌詞から連想する景色や状況もグッときます。
Rio:この曲は恋愛の曲ですけど、恋愛だけじゃなく他のことでも、言葉にして何かを伝えるって大切だなって思うことがすごく増えました。自分の本当の気持ちを伝えるのは勇気がいる時もあるけど、その勇気で何かを変えられるのならっていう自分の経験を歌にしました。 「オレンジが青に変わる前に伝えなくちゃ」という詞は、夕方のオレンジの空から夜に変わってばいばいする前にっていう意味で書いたんですけど、信号のオレンジ(赤)から青に変わる前にって捉えたメンバーもいて、人それぞれの解釈ができて面白いなって思いました。

Q.「ボクのうた」は何も出来なかった日の夕方に感じる後悔に対して「明日頑張ろう」という気持ちにさせてくれる曲ですね。この曲の展開が凄く感情とリンクしていて、「明日の夢を描くだけ」からサビに繋がる気持ちの変化がそのまま曲に現れているように感じました。
Yui:この歌詞は、その日何をやってもうまくいかない自分が嫌で嫌で、そんな日の真夜中にギターを持ってその思いをそのまんまを歌ってできた曲で、自分が聴いて明日からも頑張ろうって思えるように作りました。だから「ボクのうた」なんです。 同じような気持ちの人が聴いた時に、その人にとっての「ボクのうた」になればいいなって思います。

Q.「bpm89」は「もうどのくらいの時間が経って何回涙したんだろう」という歌詞から過去を振り返った歌だと思うのですが、この曲で向き合っている過去はどのようなものですか?
Yui:これを書いたのが10代と20代の狭間で、改めて自分自身を振り返りながら作りました。まだまだ何も知らなくて、分からなくて、だからこそ出来たこともあったし、沢山色んな事を感じて経験して、考えてるうちに分からなくなって逃げたくなる時もあったし…。そんな自分を振り返りながら、そしてこの先の未来に繋がるといいなって、そんな思いで作りました。

Q.「ナイン」は人生の分岐点に立たされた人の背中を押す曲だと思いました。
Rio:この曲は、去年の春頃にメモに残してあった自分の気持ちを元に作った曲です。その頃はバンドでも自分の中でも、前に進むための大事な時期で、沢山悩んで悩んで辿り着いた答えが正しいかなんて誰にも分からないし、それは今でも分からないけど、自分を信じて頑張ろうって思いながら作りました。この曲は自分の為に作った曲だけど、誰かの背中を押せることができたら嬉しいです。

Q.「パッパパリらッタ」はトトロがサツキとメイを連れて空を飛んでいるイメージと重なりました。
Yui:そのイメージめちゃくちゃ楽しいですね!(笑)。この曲は、ある日の夜に真っ黒な空見てたら、なんか怪獣に見えたんです!でも怖い怪獣じゃなくて、この真っ黒な空を吹き飛ばしてくれそうな、どこか遠くに連れてってくれそうな、そんな怪獣がいたんです!そしたらもう、なんか多分その時は本当に怪獣とワンダーランドに行っちゃったんだと思います。自分にとっても、悩んでることって実はちっぽけなんだなって思わせてくれる曲です。
Mai:怪獣たちがパッパラと踊っているイメージです。Yuiらしさがこの曲にめちゃくちゃ現れてます。この曲の最初のデモには、曲中に「ぱぴぷぺポイポイポイ」みたいな歌詞があったり、ちょっと変わったキャッチーな歌詞とメロディがボーカルYuiの個性全開だなと思いました(笑)。

Q.アルバムを通して「僕」や「ボク」が何かに躓きながらも前に進んでいくストーリーが描かれていると思いました。改めてどのようなアルバムになりましたか?
Rio:今の私たちの気持ちや想いがたくさん詰まったアルバムになったと思います。今できる精一杯を尽くしました。
Miku:「これから突き進んでいくぞ!」って感じのアルバムになったと思います。
Yui:その時にしか描けない「僕」や「ボク」がいて、きっとこの先にはもっと違う「ぼく」が現れていくのかなって。沢山の不安や葛藤や、いろんな経験の中から、今しか言葉にできないものを全部詰め込んだ、そんなアルバムだなって思います。

Q.今先は曲の持つ世界観を更に広げるアレンジが秀逸だと思いました。音作りやアレンジで意識したことがあれば聞かせて下さい。
Yui:今回は初めて使う音やエフェクターだったり、リズムだったり、自分の音と改めて向き合って、より幅広い曲の世界観が出せるようにと意識しました。
Rio:今回曲をアレンジしてくださった方に音作りも色々提案してもらいました。ベビシの曲の幅がすごく広がったと思います。

Q.アルバムを引っさげ東名阪ツアーも開催されます。ツアーの意気込みを聞かせて下さい。
Rio:初めての全国流通盤ミニアルバムで、初めての東名阪リリースツアーができるのが本当に嬉しいです!ツアーに向けて色々考えてるので、ちょっとでも気になってくれた方がいたら是非是非遊びにきて欲しいです!すっごく気合い入ってます!
Mai:初の全国流通、東名阪ツアー、めちゃくちゃワクワクしています! たくさんの人に、このミニアルバムを手に取ってもらいたいです!
Miku:とにかく楽しみです!体調に気をつけて頑張ります!
Yui:初めての全国流通盤、初めての東名阪ツアー。初めてづくしで、とにかくもう楽しみも不安も全部ひっくるめて、めちゃくちゃに楽しいツアーにしたいなって。東名阪、全部来てくださいとはなかなか言えないけど…、全部来ても全部違って全部楽しくって!そんなツアーにしたいなって!気合いが半端ないです!だから…全部来てください!!!


BabySitter
タイトル:キンコンカン
HPP-1010
1,500円(+税)
2018年9月4日発売

メンバー
Yui(Gt/Vo)
Rio(Gt/Cho)
Mai (Ba/Cho)
Miku (Dr)

“BABY ROCK Vol.5 キンコンカンツアー”
12/02(日)渋谷 eggman
12/20(木)大阪 LIVE SQUARE 2nd LINE
12/24(月祝)名古屋 CLUB UPSET

https://www.babysitter.band/

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