インタビュー

Atomic Skipper【インタビュー】

Atomic Skipper、2ndミニアルバム『人間讃歌』。そのタイトルが示すように人間の営みをあらゆる角度から表現したある意味コンセプトアルバムのような今作。神門弘也の物事の捉え方と描き方、開花した中野未悠の表現力、ポテンシャルの高さを感じずにいられない久米利弥と松本和希の演奏力、そして全員で心の奥から歌うシンガロング。彼らの武器を最大限に活かした表現方法で生きるということを全身全霊で叫んだアルバム『人間讃歌』についてメンバー4人に話を訊く。

2YOU:この1年、バンドとしてはどのように動いていました?

中野未悠:コロナ禍でどうなるか心配もあったんですけど、レーベルやライブハウスや仲間のバンドが協力してくれたお陰でライブも沢山させてもらえたし、バンドとしてはむしろ前進したのかなって。ひとまわり大きくなれた気がします。

久米利弥:コロナのせいで出来なかったこともあるけど、その中でやれることをメンバーで話し合ってやってきたんですよ。この状況だったからこそメンバーの結束は強くなったと思います。

松本和希:この期間に何をするかで変わるなと。

神門弘也:良い部分も悪い部分も含めて感情の変化あった時期だったけど、それを消化してバンド活動が出来たことは良かったですね。

2YOU:だからこそAtomic Skipperの楽曲にはパワーがあるんですよね。今作もあらゆる角度から生きることを肯定する歌詞に力をもらいました。

神門弘也:テーマとして今回歌いたかったことはまさに人生を肯定することだったんですよ。自分達も含め、命あるものに対する肯定の歌を歌いたかった。そういう哲学的な部分を個人的に深堀していったら音楽と結びついたんです。そこが表現から感じ取ってもらえたのなら凄く嬉しいです。

久米利弥:ライブの帰り道とかに車の中で神門と話していたことが歌詞になっていて、普段の僕らの生活に寄り添った歌詞でもあるなって。だからこそ共感出来る部分が多いし、楽器隊としても表現に広がりが持てるんですよ。

中野未悠:今回のアルバムはAtomic Skipperの7年間の道のりだったり、私達4人でやっていることの意味が落とし込まれている気がするんですよ。

神門弘也:歌詞を書くときは4人分の人生を書いてるつもりだからね。

松本和希:それは歌詞を読んで感じたよ。あ、これは俺達のことを書いてるなって。

2YOU:「コアビリーフ」でも「これが僕らの日々だ」と歌っていますもんね。

神門弘也:そう、そうなんですよ。

2YOU:「コアビリーフ」と「シグネイチャー」は心の裏側から湧き上がる気持ちや心情という形のないものがしっかりとした輪郭で歌われていて。

神門弘也:今回のアルバムは2曲ごとにセクションが分かれていて「コアビリーフ」と「シグネイチャー」は人間の内部感情について書いたセクションなんですよ。

2YOU:そのセクションで言うと次の「ミッドナイトダイバー」と「ノンフィクション」ではその人間の内部をインターネットの世界を通じて描いていますよね。

神門弘也:まさにインターネットと人間ですね。そして「スーパーノヴァ」と「カロン」が宇宙、最後の「動物的生活」と「人間讃歌」のセクションが人間らしい生活を歌うっていう。

2YOU:その各セクションが1周して「シグネイチャー」に戻ったときに全部が繋がりますよね。各々のセクションで別の角度から生きること、人間とは、というテーマを歌っているのが今回の大きなテーマなのかなと。

神門弘也:ちょっと難しい話をしちゃうかもしれないですけど、人間の脳細胞のシナプスっていう物質とインターネットのビッグデータと宇宙って似てるらしくて。ということは人間も宇宙だなって思ったんですよ。

2YOU:なるほど。

神門弘也:そう思ったら、人間と人間が一緒にいることって本来ありえないことなんじゃないかなって。その人間と人間が恋をして、子供なんて出来たらそれはもう…。

2YOU:ビッグバンだ。

神門弘也:それです。

2YOU:個人的な話をしてもいいですか?

神門弘也:聞かせてください。

2YOU:さっき子供の誕生がビッグバンだって話がありましたけど、「スーパーノヴァ」を聴きながら子供の寝かしつけをしていたら目の前の子供の存在が宇宙に感じたんですよ。

神門弘也:うわあ。それ、めちゃくちゃ素敵ですね。あとなんか凄く嬉しい。

2YOU:「カロン」でも「大事なものには名前を書いて抱きしめていたい」という歌詞がありますが、子供に名前をつけることってそういうことだなって思ったり。

神門弘也:そういう解釈もあるんだ。凄い。それは俺達にはない価値観だもんね。

中野未悠:本当に。

神門弘也:受け取り手によって意味が変わるのは書き手としては嬉しいことなんですよ。しかもそんなに美しく受け取ってもらえるなんて。でもそれって俺の歌詞だけじゃたぶん無理で、この4人で作り上げた音楽だからそう届いたんじゃないかなって思います。

2YOU:バンドだって完全にビッグバンですからね。

神門弘也:Atomic Skipperは中野の歌が乗った瞬間に大爆発が起きますから。レコーディングしていて泣きそうになりましたもん。凄すぎて。

中野未悠:みんなの演奏や神門の歌詞が私をそうさせるんですよ。

2YOU:今作はリズム隊の攻め方も凄いですしね。

神門弘也:「ノンフィクション」のベースとか際どい攻め方してますからね(笑)

久米利弥:エゴ丸出しで弾きました(笑)。曲調やメロディに対して歌詞が攻めているのでベースで加担出来ないかなって。ギャップのあるアプローチが好きなんですよ。

松本和希:「ミッドナイトダイバー」もリズム隊で面白いことが出来たんじゃないかなって。そこは2人でスタジオに籠った成果が出ているなと(笑)。

神門弘也:みんな頼もしいんですよ。ようやくこの4人で音楽をやるってことが掴めた気がします。

2YOU:だから今作は「僕」じゃなくて「僕ら」という表現が多いのかもしれないですね。

神門弘也:確かに今まであまり「僕ら」って言ってなかったかも。それ、今言われて気付きました。

2YOU:そのことでシンガロングにもより説得力が増した気がするんですよ。サウンドとしてのシンガロングじゃなくて心のシンガロングみたいな。

中野未悠:心のシンガロング!

神門弘也:やっぱり一番歌いたいことがシンガロングになるんですけど、そこを全員で一緒に歌うことが今ならより強く歌えているのかもしれないです。

2YOU:そして最後に技を決めるのはやっぱり中野さんで。

中野未悠:もう私は大きな声で歌うだけです。さっきの話じゃないですけど、バンドで音楽が生まれることがビッグバンだとしたら、そこに立って、そこに存在していることを大きな声で歌っていたいんです。

2YOU:それが「スーパーノヴァ」で溢れ出てるんですよ。あと表現力が爆発的に上がっているなって。

神門弘也:確かに。

2YOU:休符すら表現というか、一瞬のブレスにもメッセージを感じてしまって。

神門弘也:生身の人間が歌っている感じしますよね。例えば打ち込みでストリングスを入れたり変わった音を入れたり、今って何でも出来ちゃうじゃないですか。でも俺達は俺達の身体ひとつで音楽したいんです。だからブレスひとつも武器になるんですよ。ドラゴンボールで例えるならサイヤ人じゃなくて地球人が戦ってる感じですね。

2YOU:ナメック星とかに行く前の天下一武道会で戦ってるような。つまりは人と人のぶつかり合いですよね。

神門弘也:本当に。ライブだってそうじゃないですか。人と人がぶつかればビッグバンが起きるんですよ。だから俺達はライブを続けるし、そこで起きることにワクワクしているんです。この4人で、ライブハウスで大爆発を起こすので楽しみにしていて下さい。

interview by 柴山順次

Atomic Skipper
人間讃歌BURC-017
1600円(+税)
4月7日発売

https://atomicskipperoffic.wixsite.com/info/

 

2nd mini album「人間讃歌」ReleaseTour
初日シリーズ“僕らのビックバンツアー”

6月22日(火)渋谷O-Crest(振替公演)
8月15日(日)心斎橋HOKAGE(振替公演)

2nd Mini Album「人間讃歌」 Release Tour
“超新星爆発ツアー”

6月3日(木)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
6月11日(金)金沢vanvan V4
6月13日(日)松本ALECX
6月11日(金)金沢vanvan V4
6月23日(水)栄F.A.D
7月9日(金)柳ケ瀬ants
7月10日(土)鈴鹿ANSWER
7月11日(日)岡山CRAZY MAMA 2nd Room
7月16日(金)横浜F.A.D
7月17日(土)千葉LOOK
7月28日(水)神戸太陽と虎
7月29日(木)京都MUSE
7月30日(金)大阪福島 2nd LINE
8月7日(土)高松DIME
8月8日(日)高知X-Pt.

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