PIGGS

色んなことがありすぎてPIGGSにまつわるあれもこれも全て2020年の出来事だなんて信じられない。オーディションを経て2020年4月に始動したPIGGSはその後メンバー共同生活を送りながら生配信企画「I HATE PIGGS」を開始、またクラウドファンディングやデビューアルバム『HALLO PIGGS』リリース、ワンマンツアー「はじめましてPIGGSです!!」開催とコロナ禍でありながらも目まぐるしく活動を展開。10月には109回連続パフォーマンスで話題となったMV「クマンバチの独白」を公開、さらに全行程を徒歩で行ったツアー「WALK or PORK」を敢行、そして12月にはニューEP『5 KILL STARS』発表と2020年を思いっきりPIGGSしまくった5人。旅の途中、様々な事件、経験を繰り返しながら成長するその姿はまるで西遊記だ。怒涛過ぎる1年を駆け抜けたPIGGSに話を訊く。

 

2YOU:PIGGS結成以来やることなること驚かされていますが、「WALK or PORK TOUR」を徒歩で決行するのはどういう経緯で決まったのですか?

プー・ルイ:まずは12月にEPをリリースしようって話があって。そこに合わせて何か面白い企画が出来たらなってことで全国歩いて歌を届けにいくことにしたんです。最初はチャリで行く節もあったんですよ。岡山に星が綺麗な場所があるって聞いて「フューチャー・スターダストじゃん」とか言っていたんですけど、チャリだと何かあったときに一発で死んじゃうなって。本当は岡山まで行って、星空の下で歌いたかったんですけど。それで今回は徒歩で行けるとこまで行くことにしたんです。他にもメンバーが色んな所に散らばって帰ってくるとか、色々あったんですけど。

 

2YOU:でも歩いてきたことがちゃんとPIGGSに落とし込まれていますよね。109回連続でパフォーマンスした「クマンバチの独白」のMVや共同生活もですけど、全部が繋がっているなと。ここまで歩いてきたことも、ここから歩いていくことも、活動が全部PIGGSになるから、その全部をちゃんと見届けないとなって気持ちになるんですよ。

プー・ルイ:歩いてきた中でびっくりするような事件も起きましたしね。

SHELLME:すみません。

 

2YOU:確かにあの事件はざわっとしましたよね。

CHIYO-P:いや、本当ですよ。ざわざわざわざわみたいな。

プー・ルイ:流石の私も焦りましたから。

 

2YOU:この話は突っ込んでいいんですか?

プー・ルイ:もう配信されちゃってますからね。まあ、簡単に言うと大阪直前でSHELLMEが過呼吸になりまして。その理由が恋愛沙汰っていう。でも実はその問題は前からあって。そろそろいい加減にせえよっていう。本当に今変わらなきゃ駄目だよっていうのはずっと言ってたんですよ。それがあの日にモロ出たよね。この件に関しては初めてじゃないからメンバーからもめちゃくちゃ言われたし。

BAN-BAN:夜中にね。

CHIYO-P:車の中で。

SHELLME:もうやだ、この話お腹痛くなっちゃう。

プー・ルイ:オンラインで乗っちゃったから、グループとしてどうやって着地させるかは考えたんですよ。だから一旦は一件落着みたいにせざるを得なかったんですけど、根本は解決してなくて。それで4人で話し合ってもらったんです。

BAN-BAN:でも結局上手く話せなくて。

プー・ルイ:話し合いが終わらないまま帰ってきたから「それでいいの?」って。だからオフラインでも色んなことが起きまくっているっていう。

 

2YOU:そういう出来事を経てのライブだからエモーショナルなライブになるはずですよね。

プー・ルイ:あまりライブには持ち込まないようにしているんですけどね。だってムカついたままライブをしたらきっと顔に出ちゃうし、誰かに腹が立っていてもPIGGSは5人でひとつなので。だから事件は事件、ライブはライブでやってるかな。でも最近変わろうとしているのは一緒にいたら伝わっているので。

 

2YOU:なんか西遊記みたいだなって。桃源郷を求めてひたすら歩きながら答えを探すような。歩きながら感じることも沢山あったのではないですか?

CHIYO-P:シェルさん、何を感じたの?

SHELLME:えーっとですね。変わらなきゃっていうのはツアー前から言われていたことで、だけど表向き「ちゃんとやります」っていうフリをしてツアーが始まっちゃって。それが足を引っ張っている自覚もなかったし。変えようと思っている風だったんですよね。正直今でもこのままじゃやばいと思っているし、変わらないとPIGGSにいられないと思ってるし、だから毎日ハラハラしているんです。でもあの事件が起きるまではそれさえ考えないで「歩いて着いたわ」みたいな、本当にそんなクソ野郎だったんですよ。だからこのツアーで感じたことをその場しのぎじゃなくて、これからも考えながら活動していきたいです。たぶん忘れたらまた駄目になっちゃうので。

プー・ルイ:SHELLMEは楽しいことが好きなんだよね。何かを頑張った先にある楽しいことっていうよりかは、チューしたとか、セックスしたいとか、友達とクラブ行ったりとか、そういう楽しいが好きだから。

SHELLME:うう。

プー・ルイ:分かり易く楽しいことが好きなんだよ。でもそれは別に悪いことじゃないと思っているし。だけどメンバーみんながPIGGSに向かってやってるときに一人だけ違う方向を向いてるのが駄目だってずっと言ってきたんですよ。だからその依存する先が男とか遊びじゃなくてPIGGSに向かえば凄い力を発揮すると思うんですよ。仕事に依存する分には何も問題ないので。

SHELLME::それくらいのことを言われて、道中とか色々考えていたんですけど、メンバーはそんなこと当たり前にやっていて、そりゃ何も考えないで遊んでしまう私をムカつくのは当然だなって。今は素直にそう思います。

プー・ルイ:友達と遊ぶ約束をGoogleカレンダーに入れちゃうんですよ(笑)。

SHELLME:もう本当にクズなんで。

プー・ルイ:今はもう笑い話だよ。それに全部が全部クズなわけじゃないから。良い奴だし。

 

2YOU:結果、全部曝け出した上であのライブを観るから感情移入しちゃうんですよ。だって下手したら辞めちゃう可能性もあったわけじゃないですか。

プー・ルイ:絶対辞めないんでしょ?

SHELLME:うん。

 

2YOU:辞めるほうが簡単ですからね。それでも辞めなかったのはかっこいいですよ。

プー・ルイ:やったじゃん。

SHELLME:クソかっこ悪い姿を見せたので、かっこよくならないと。メンバーには「また繰り返す未来が見える」って言われて。それが一撃必殺っていうか、グサッときたんです。「もう絶対その未来は見せないから」って気持ちになったんですよ。初めて。

プー・ルイ:私、何回も言ってたんだけどな(笑)。

 

2YOU:今回はたまたまSHELLMEさんの話をしていますけど、たぶんこの先も色んなことが起きて、その都度成長していく姿が見えますけどね。

プー・ルイ:事件とかじゃないことで話題になりたいな(笑)。

BAN-BAN:今回のことがあって改めて自分がPIGGSに対してどう向き合ってるかは考えるきっかけになって。今はメラメラ燃えていますね。

UMI:やっぱりPIGGSが好きなのでもっともっと頑張りたいなって強く思うようになって。「クマンバチの独白」の途中でCHIYO-Pが離脱したこともあったし、徒歩ツアーもやばいんじゃないかなって思っていたんですけど、心も身体もタフになってきたと思います。

 

2YOU:東京から歩いてきてそのままライブをするっていうタフさは中々ないですよ。バンドではちょっと考えられないですし。

プー・ルイ:アイドルって不思議ですよね。理由とか特に明確にないけど頑張れちゃうじゃないですか。それがアイドルの美しいけど一瞬で潰れていく儚さなのかなって最近思います。

 

2YOU:最初からゴールがあるわけじゃなくて、ひたすら歩く中でそこに意味が出てきたりゴールが見えてくるっていう。だから凄くギリギリなことをしているんですよね。下手したら壊れてしまう危険も孕んでいるので。だけど乗り越えていくっていう。そこにロマンを感じるし、起きること全ては必然なのか偶然なのか、もはやプー・ルイというカルチャーだなって思うんですよ。

プー・ルイ:起こしたいつもりないんだけど自然に起きちゃう。

 

2YOU:そうやって何かが起きることが楽曲そのものにリアリティが増していくのも面白いなと。「フューチャースターダスト」とか今回のツアーでどんどん完成して言ってる気がしますし。

プー・ルイ:「フューチャースターダスト」は今回のツアーのキーワードでもあるんだけど、本当に強い曲だからツアーを重ねる中でどれだけ自分のものにしていくかが課題だったし、乗りこなすのは難しいと思うんですよ。私は経験や歴史が乗ってるけど、それを半年で同じとこまで持ってこいって言われてるんだから難しいのは分かっていて。だけどやらなきゃっていう。

 

2YOU:物凄いスピードで成長しているし、どう成長してくかを見届けることが出来る今のPIGGSのライブは見逃したくないんですよ。もう全部見たい。

プー・ルイ:私的には今の規模だったらもっと汚いものを見せていいと思っていて。ホールとかで汚いライブをしていたら本当に汚いけど、今の規模だったら汚いものがライブだと思うんですよ。初ライブからいったらまだ数ヶ月しか経っていないからもっとぶつけていいと思う。写真で切り取ったときに綺麗なものより、心に残るものを今しないと次のツアーの動員は減る気がするんですよ。もっと一本一本を擦り切れるくらいのライブをしないとなって。ライブで声が枯れてもいいし、そういうライブが観たいんじゃないかなって。

CHIYO-P:ライブで目の前の人に何をどう伝えるか、そういう意識を持ちだしたのはまだまだ最近で。最初はアイドルになってステージで歌うことが楽しいっていうだけだったのが、伝える楽しさも分かるようになってきて。だからライブって本当に凄いし、色んな人とライブでぶつかり合いたいなって思うようになりました。

UMI:私も最初は自分自身が楽しいかどうかっていう自己完結みたいな感じだったから見てるようで見えてないことが多かったと思うんです。だけど伝えることを意識したらお客さんの顔がはっきり見えるようになったしもっと色んなステージに立ちたいと思うようになりました。

CHIYO-P:歌うことが大好きだし歌うことが自分の自信になっていくと思っているんですけど、上手く歌わなきゃいけないとか、常に安定した歌を歌わなきゃいけないとか、そんなことばかり考えちゃっていて。だけど今回のツアー中に上手く歌うことも大事だけど、相手に自分の気持ちを伝えることの大事さも知って。その殻を早く破って成長したいなって思っています。

SHELLME:よく見られたいというか、そういう表面的な部分をこのツアーで浮き彫りになったと思うので、そういうのは捨ててグチャグチャでかっこ悪い部分も見せていきたいなって。そういうところも曝け出すぞっていう。もう充分かっこ悪いとこは見せたので(笑)。

 

2YOU:頼もしいですね。プー・ルイさんは色んな経験を重ねてきた中でPIGGSはこれまでとは少し立ち位置が違うじゃないですか。

プー・ルイ:全然違いますね。

 

2YOU:その中でPIGGSをどういうグループにしていきたいですか?

プー・ルイ:アイドルとしてはこれが本当に最後だと思っていて。何回も最後最後詐欺をしてるんですけど、流石に最後だと思うんですよ。そう思うと、プー・ルイの物語を完結させるためには掲げてた目標を達成しないとかっこ悪いじゃないですか。そこは絶対に目指したいし、そこで終わるのか、そこからも続くのかはその時の状況とか、私の気持ちだったりとかで変わると思うけど、目標を達成するまでは覚悟を持ってやりたいですね。あと流石にそろそろファンのみんなを幸せにしたい。毎回泣かせてるから(笑)。

 

2YOU:PIGGSのライブを観て感じたのはファンの方は勿論、PIGGSという名の下に色んな人が集まっていて一緒に戦っているんだなって思ったんですよ。例えばダンスからはカミヤサキさんのエッセンスを感じるし、ステージに立っているのは5人だけど沢山の人の姿をそこに感じるなって。

プー・ルイ:生き霊?だから最近ライブ中の顔が怖いって言われるのかな。前はもっと笑顔で可愛かったんだけど(笑)。でも本当に支えてくれる仲間が沢山いて、その人達が頑張ってくれるからもっとやらなきゃって思う。めっちゃ荷は重いですけど、責任がないと怠けちゃうし、社長っていう肩書がある今、凄く楽しくやれていると思います。さっきも言ったけどファンのみんなも幸せにしたいしね。

 

2YOU:そのまま返しますけど、今度こそプー・ルイさんにも幸せになって欲しいと思ってるはずですよ。関わってきた人みんな。

プー・ルイ:あははは。幸せになりまーす。

 

interview by 柴山順次

 

「I HATE PIGGS」総集編公開
2020年4月から約2ヶ月に渡り共同生活をしながら生配信を行った「I HATE PIGGS」の総集編第1弾を公開!


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