青木カズロー「LIVE HOUSE PHOTO 写殺 EXHIBITION」

 

ライブカメラマン青木カズローによるライブハウス写真展「LIVE HOUSE PHOTO 写殺 EXHIBITION」が福岡Queblickに続き、9月21日から23日の3日間に渡り名古屋は新栄CLUB ROCK’N’ROLLにて開催されている。

青木カズローの代名詞でもある「写殺」にも現れているように、彼は写真を撮る際に「生きていないと殺せない」とよく口にする。それはステージで生きるアーティストに対し、ステージの下から全身全霊でぶつかる彼のスタンスそのものである。

この数ヶ月であらゆる価値観が変わった。当たり前だったことが当たり前ではなくなり、それはライブシーンにおいても例外ではなく、ライブハウスでバンドがライブをすることがあらゆる場面で問い沙汰され、その結果、全国各地でライブは中止、以降現在に至るまで満足に公演が出来ない状況が続いている。

そんな中で開催されるライブハウス写真展である。青木カズローがライブカメラマンとして殺影(撮影)してきた写真がライブハウスに展示されている、文字通りライブハウス写真展だ。彼が何故展示の場をライブハウスにしたのか。それは会場であるライブハウスに足を運べば感じることが出来るはずだ。

名古屋初日である9月20日。CLUB ROCK‘N’ROLLに足を運び、ライブハウスに展示されている写真を観て感じたことがある。それは2020年9月現在、この写真の光景はライブハウスでは観ることが出来ないという現実だ。写真に写る満員のライブハウスでの熱狂は現時点では少し前の出来事として、ライブハウスに並んでいるのだ。そもそも青木カズローは「ライブハウスで写真の展示はしたくない」と語っていたこともある。では何故今彼がライブハウス写真展なのか。

コロナ以降のあらゆる判断のその全てが個人個人の自由だ。ライブに行くのも、ライブをするのも、自粛も、全部自由だ。そんな中で、青木カズローがライブカメラマンとして、自らの人生を豊かにしているもの、つまりライブハウスに対して何が出来るかを考えたとき、ライブハウスに人の温度を取り戻したかったのではないかと考察する。

ライブハウスに人が出入りする。それって当たり前なことだけど、この数ヶ月で当たり前ではなくなってしまったことだ。初日、沢山の音楽ファンが、まるでライブを観にくるような表情でCLUB ROCK‘N’ROLLを訪れていた。これだ、この光景だ。会場で初めて会った人同士が意気投合している瞬間も目にした。お酒で潰れている人もいた。携帯をいじりながらただただそこにいる人もいた。これだ、この光景だ。青木カズローが自らの写真で取り戻そうとしているのは、ライブハウスの日常なのだ。

CLUB ROCK‘N’ROLLでの開催は9月22日までのあと2日間。まだまだ先の見えないこの状況において、青木カズローのライブハウス写真展がライブハウスで開催される意味、意図を、是非ライブハウスに足を運び感じて欲しい。

青木カズロー
LIVE HOUSE PHOTO 写殺 EXHIBITION
9月20日、21日、22日
at CLUB ROCK‘N’ROLL
OPEN13:00〜CLOSE23:00
CHARHE 1000+D

▪️展示アーティスト
10-FEET
AliA
BRAHMAN
Crossfaith
DUB 4 REASON
Droog
G-FREAK FACTORY
hotspring
LiSA
MIYAVI
ONE OK ROCK
SA
SIX LOUNGE
The BONEZ
ガガガSP
東京スカパラダイスオーケストラ
首振りDolls
清春
氣志團