BACK LIFT

BACK LIFTが配信限定シングル「So long」をリリースした。配信のみのリリースは今回が初となる彼らにとってリリース通算100曲目にあたる「So long」は、バンドの決意が綴られた別れと始まりがテーマとなった楽曲となっている。現在「So long Tour2020」真っ最中のBACK LIFT。5月16日には毎年恒例となったBACK LIFT主催フェス「少年少女秘密基地FESTIVAL2020」の開催も発表されている。2020年を驀進するための決断、決意、そしてその先へ。ただ前を向いて突き進むBACK LIFTをこれからも追い続けたい。

 

Q.前作『Reach』から約1年3ヶ月ぶりのリリースとなりますが、『Reach』はかなり手応えもあったんじゃないですか?

KICHIKU:『Reach』は久し振りに英語曲を多くしたんですけど、ライブでも滅茶苦茶反応が良くて。『Seeding』でも「Catch」みたいに英語のみの曲はあったんだけど、これまで色んなことを挑戦してきた上で、そういうパターンの曲を作ったことで、ライブでお客さんが上がってくれることが増えたなと。

YU-PON:ライブの雰囲気も良くなったんですよ。それは『Reach』のツアーで凄く感じました。

Q.確かにライブを観ていても「Dawn」や「Because of you」の盛り上がり方が物凄いなと。「これを待ってた!」みたいな。

KICHIKU:それは僕らも滅茶苦茶感じています。以前よりガンガン反応が返ってくるなって。

Q.ただ原点回帰している訳じゃなくて、そこに辿り着くまでに経てきたことがあった上での今だからこその説得力もあって。

KICHIKU:単純に昔に戻った感じでもないんですよね。色々やってきたからこそやっと辿り着いたんだと思っています。色んなことを試してきたけどひとつも悔いはないですし。

Q.界王拳や元気玉を覚えたけど最後にはかめはめ波みたいな。

KICHIKU:あははは。結果かめはめ波が一番強いっていう(笑)。かと言って元気玉を使わない訳じゃないんですよね。日本語で歌う俺らを好きでいてくれる人もいるし、そういう経験を経てなかったら「Because of you」とかは書けなかっただろうし。

Q.なので英語詞でのメロディックパンクを今のBACK LIFTがやることって前進なんですよ。振り返ることもあるとは思いますけど、前を見ているのはライブでも伝わります。

KICHIKU:2010年に『THE MEMORY MAKES ME SMILE』をリリースしてから2018年の『Reach』まで、毎年必ずリリースしていたんですよ。たけど2019年は初めてリリースがなかった年で。それで2019年は自分達の持ち曲を全曲ライブでやろうと思ってツアーを回ったんです。俺ら、持ち曲が99曲あるんですけど、「この曲待ってくれてたんや」とか「これは意外と受けないんや」って発見がツアーの中であって。じゃあそれを経た上でどんな曲を作ろうかなって。それで出来たのが今回の「So long」なんですけど。

Q.じゃあ「So long」は記念すべき100曲目なんですね。

HEAVIN:作ってきましたね(笑)。

KICHIKU:同世代のバンドや下の世代のバンドと話してても結構驚かれます。みんなまだ30曲くらいなんですよ。勿論沢山作れば良いって話ではないんですけど、俺は曲を作るのも好きやし。

Q.BACK LIFTの曲ってドキュメント性が強いから、そのときのバンドの状態が滅茶苦茶分かりますよね。

YU-PON:そこがひとつの武器でもあると思っていて。恥ずかしいくらい生々しいじゃないですか。そういうリアルを楽曲に落とし込めるのは僕達らしいんじゃないかなって思っています。

Q.そんな中、今作「So long」は別れを連想させる曲だと思いますが。

KICHIKU:この曲で書きたいことが明確にあって。あの、なんて言うとしっくりくるか難しいんですけど、俺ら、バンドとしてもっと強くなりたくて。これまでずっと叶えたい夢に向かってやってきたんですけど、それも周りの助けがあったからこそなんです。そういう人達の夢も叶えたいんですよ。例えば応援している球団があるとして、そのチームがずっと最下位で何とかしたくても応援している側は何も出来ないじゃないですか。それと一緒で俺らを応援してくれている人達ってきっと歯痒い思いをしてきたと思うんですよ。「なんでBACK LIFTはもっと上にいかないんだ」って。そういう思いをしている人達に見せたい景色があって。その為に別れを決断しなきゃいけない場面ってこれまでもあったし、これからもあると思うんです。最近も俺達は苦渋の選択をしなきゃいけない状況にぶち当たったんですけど、バンドを先に進める為の別れも必要だと俺は思っているんです。それを歌にしたのが「So long」です。

Q.別れがバンドを前に進ませると。

KICHIKU:はい。そういう選択をしなきゃいけないことってバンドに限らずあると思うんですよ。だから俺は別れをネガティブに捉えていなくて。出来るだけ前を向いて進めたらなと。

Q.ある意味決意とも取れる曲が通算100曲目ということもドラマティックですよね。

KICHIKU:確かに。周りのバンドとかって結構普通3年くらい音源のリリースを空けたりするんですけど、俺は曲を作らないと不安になっちゃうんですよ。リリースがそんなになくてもちゃんとライブをしながら上に行くバンドってホンマに凄いと思う。俺は曲を出さないと絶対不安だし怖い。最近、新しいお客さんが来てくれることが増えたんですけど、そういう熱いお客さんが各地で沢山いてくれて。だからこそ回り出した歯車を止めたくないんです。むしろ倍速で回すくらいの感じにしたい。

Q.「So long」は別れの曲だけど始まりの曲でもあって。長く続けていると仲間のバンドの解散や脱退も沢山見てきたと思うんです。そういうことも連想させつつ、その先をこの曲では歌っているなと。

KICHIKU:そうですね。別れは始まり。だからこの曲は力強く歌いたかったんです。

Q.ベースと歌から始まった瞬間、込み上げるものがありました。

KICHIKU:ベース始まりの曲って意外と少ないんですよ。

YU-PON:ライブで滅茶苦茶映えるんですよ。まだ数回しかやってないけどお客さんの反応も凄く良くて。メロディの良さとビートの気持ち良さが際立ってるからライブでやっていても気持ち良いんです。

Q.無駄が一切ないですよね。軽量化したミニ四駆みたいだなと。

KICHIKU:確かにそうかも。重くなり過ぎないっていうのはこの曲のテーマでもあったから。最初はもっと重かったんですよ。

Q.これだけシンプルだからこそサビのシンガロングが効いてくるんですよ。

KICHIKU:あのシンガロングはライブでもみんなで歌いたいですね。英語の文章なので歌いづらいかもしれないですけど、なんとなくでも良いからみんなで歌いたい。

Q.あと今回ドラムの鳴りもめちゃくちゃ良いなと。

HEAVIN:それは滅茶苦茶嬉しいです。今回、買ったばかりのドラムセットを初めてレコーディングで使ったんですよ。やっぱり自分のドラムセットで叩いた曲が音源になるのは嬉しいですね。「So long」はまだライブでほとんどやってないにも関わらずライブで化けるイメージがはっきりとあるので、お客さんがこの曲をしっかり覚えてくれた頃にはBACK LIFTのライブに欠かせない曲になると思います。

Q.曲ってバンドと寄り添っていくことで成長していきますよね。そういう意味では「So long」とは長い付き合いになりそうだなと。

KICHIKU:俺もそう思います。

YU-PON:配信オンリーでリリースするのは初めてだったんですけど、気軽に聴けるからツアー初日から既に浸透している印象もあって。そこはこれまでのツアーとは違う感触でしたね。

Q.配信オンリーにしたのは?

KICHIKU:やっぱりスピード感ですかね。俺は盤が好きだし、これからも盤でリリースしていくと思うけど、今回のシングルは1曲だし、この曲に関してはメッセージ含めてスピーディーに届けたかったんです。あとはBACK LIFTの名前だけ知ってる人も配信なら手軽に聴いてもらえるんじゃないかなって。今、俺ら滅茶苦茶沢山ライブをやってるんですけど、有難いことに先輩も後輩も全国各地で呼んでくれるから、音源じゃなくてライブで出会ってくれる人が沢山いて。そういう人もサブスクならすぐに聴けるし、ライブ後にキッズがすぐに曲を検索して「これだ!」って聴いてくれてる姿を見るのも嬉しいんですよ。

HEAVIN:あとは出来てすぐに届けられるのも魅力ですよね。

YU-PON:出来た瞬間真空パックで届けるようなイメージだもんね。

Q.特にBACK LIFTのようなドキュメント性が強く歌詞に反映されるバンドにとってはそのスピード感は大事ですよね。

KICHIKU:このタイミングじゃなきゃ「So long」は歌えなかっただろうし。これが出来てから数ヶ月後にリリースだったらこの生々しさは薄れてた気がする。この曲に関しては気持ちをそのまま即出ししたので。

Q.単体でリリースする意味合いもこの曲にはありますしね。

KICHIKU:まさに。でも1曲だからこそハードルも高くなるじゃないですか。しかもこれだけシンプルな曲だから勝負出来るのか不安もあって。

YU-PON:悩んでたもんね。だけどメンバーでアレンジを話し合って、さっき言ってもらったようにシンプルなアレンジに全員のシンガロングがグッとくるなって。案の定、滅茶苦茶良かったし。正直、僕、この曲大好きなんですよ。ライブでやるのも気持ち良いし、本当に大好き。

KICHIKU:きっと追い込まれていたんでしょうね。そういうときは凄いの出ますから。逆に余裕があるときは余計なことをしがちだから無駄な足し算をしちゃうんです。そういう意味では今回はシンプルに真っ直ぐ投げつけることが出来たかなと。

Q.今回の手応えから余裕が出てきて次の曲がいきなり派手になっていたりして。

KICHIKU:あははは。

YU-PON:いきなりオーケストラとか入れたり(笑)。

Q.音楽の垣根がなくなったからこそなんでも起きえると思うんですよ。

KICHIKU:本当に。今ってミックスカルチャーな時代やと思っていて。パンクも青春パンクも、ギターロックも、HIP-HOPも、全部ごちゃ混ぜでかっこいいもの同士が繋がってるじゃないですか。その中で自分達の音楽をどう突き詰めていくかだと思うんですよね。そういう奴らが色んなシーンにいまくるのが今の面白さだと思う。

Q.少年少女少年少女秘密基地FESTIVALが良い例かと。あっちこっちから強い奴が集まってるじゃないですか。

KICHIKU:そういう場所にしたいんですよ。ここ数年で色んな出会いがあってジャンルを超えた付き合いも出来ているし幅も広がって。それが少年少女秘密基地で年に1回見せれたらなって思っています。あれのお陰で気を引き締める瞬間が年1でやってくるんですけどね(笑)。だからこそライブしまくって、力つけまくって、もっともっと強くなりたいです。まだまだレベルアップしますよ、俺ら。

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BACKLIFT
タイトル:So long
iTunes Store , レコチョク等主要配信ストア(有料)及び
Apple Music , LINE MUSIC , Spotify , AWA等
主要定額制音楽ストリーミングサービスにて配信スタート

 

BACK LIFT presents 少年少女秘密基地FESTIVAL2020
5月16日(土)名古屋DIAMOND HALL & APOLLO BASE
http://backliftjapan.com