AFTER SQUALL

活動休止中のAll Found Bright LightsのTakuya、memeで活動していたたいようみゆを中心に結成されたバンド、AFTER SQUALL。突如SNS上で発表された「NEW WORLD/roolling」のMVを皮切りにライブハウスでは合言葉のように「AFTER SQUALLのMV観た?」と話題に。ガールズロックにメロディックパンクやハードコアのエッセンスを注入したAFTER SQUALL節が早くも確立したそのサウンドと空気感から漂うザ・バンド感。近い将来、必ず名古屋を代表するバンドになると確信を持ち、インタビューを決行。さあ、雨は上がった。ここから始まる物語に胸が躍る!

 

 

Q.まずは結成の経緯から訊きたいのですが。

Takuya:All Found Bright Lightsが止まることになって「バンドどうしようかな」ってタイミングでちょうど出会ったのがたいようで。最初は「いい声の奴いるな」くらいにしか思ってなかったんですけど、何回か会っていくうちにたいようがやっていたmemeというバンドも解散するってなって。それでたいようがひとりで弾き語りで名古屋に来たんだすけど、滅茶苦茶良かったんですよ。そのときにがっつり話して「一緒にバンドやろう」ってなったのが2019年の2月くらいですね。

 

Q.memeの解散が決まったのは?

たいよう:全然覚えてないんですよ。なんか解散するって話はちょくちょく出ていて。たぶん1月くらいだった気がする。名古屋に弾き語りでくる直前だったので。その頃は東京に住んでいたんですけど、名古屋で弾き語りをしたりでらロックに出させてもらったりする中で「名古屋に来たいな」って思うようになって。それでTakuya君と色々話して名古屋に出てくることにしたんです。

 

Q.All Found Bright Lightsとmemeの繋がりは?

たいよう:全然なかったです。

Takuya:全くですね。YouTubeの関連動画にmemeが出てきて、それが滅茶苦茶良かったので共通に知り合いに紹介してもらったんですよ。

 

Q.たいようさんはAll Found Bright Lightsは知っていました?

たいよう:がっつりキッズでした(笑)。

Takuya:あははは。

 

Q.じゃあまさか一緒にバンドをやることになるなんて。

たいよう:思ってないです(笑)。あと周りの友達がびっくりしていましたね。

Q.セイヤさんはどうやってバンドに加わったのですか?

Takuya:たいようを誘った時点でセイヤはたいようと東京で一緒にやることが決まっていて。「だったら一緒に名古屋来なよ!」って。

たいよう:それで2人で名古屋に来たんです。

 

Q.上京ではなく名古屋に来るっていう。

たいよう:逆パターンです(笑)。私は伊勢が地元なんですけど一回上京して名古屋に来ているので。でも名古屋に出てくることは全く抵抗なかったですね。居心地が良いというか。

Takuya:住みやすいもんね。

たいよう:あと、そこまで深く考えてなかった(笑)。

 

Q.Takuyaさんは女性ボーカルのバンドをやるのは初めてですよね。

Takuya:そうですね。まったく眼中になかったです。All Found Bright Lightsの活動が止まって、僕は当たり前のように新しいバンドをやろうと思っていたんですけど、頭の中にあるビジュアルも男ボーカルだったし。でもたいようを見つけて、女男ボーカルのかっこいいバンドをやってみるのも面白いかもなって。きっとみんなゴリゴリの男ボーカルのバンドをやると思ってただろうから裏切るのもありだなと。

 

Q.All Found Bright Lights脱退以降、Kids Returnとロックンロールハイスクールのサポートをしていたじゃないですか。その中でどんなバンドを始めるかと思ったら、公開されたMVを見てびっくりしました。まず「NEW WORLD」のMVを観て「うわ、こうくるか!」って驚いていたら「roolling」に切り替わって「うわ、こうくるか!」って。

Takuya:作戦大成功ですね(笑)。MVを2曲繋げるのはBBQ CHICKENSやRANCIDもやっているんですけど、そこにインスピレーションを受けつつ、繋げるなら全く違うタイプの2曲を繋げようと思ったんです。「NEW WORLD」が、ザ・ガールズバンドみたいな曲なので「roolling」でザ・バンド感を出したくて。

 

Q.「NEW WORLD」が終わってたいようさんがRAD HALLに入っていくじゃないですか。そこにメンバーがいて「NEW WORLD」とは違う男臭いロゴが出てTakuyaさんのベースが鳴った瞬間にぶち上っちゃって。観た瞬間LINEしちゃいましたから。

Takuya:柴山さん(インタビュアー)が一番早かったです(笑)。「やばすぎる」って。

Q.AFTER SQUALLとして現時点で発表している4曲はタイプもそれぞれ違いますよね。

Takuya:今回のCDは僕らの名刺代わりでもあるんですけど、これが僕らの全てである気もするし、まだまだ序章にしか過ぎない気もするし、色んなことに挑戦しながら自分達らしさを探していきたいですね。

 

Q.通ってきたカルチャーやバックボーンは近かったりするのですか?

Takuya:いや、全く違いますね。たいようはちょっと前までガチガチのフォーリミキッズだったので(笑)。普通にディッキーズ履いてライブに行っているような(笑)。

たいよう:ライブハウスに通うようになったのも実は最近なんですよ。それまでは遊助とか聴いていましたからね。

Takuya:遊ぶに助って書いて遊助ね。でも芯にあるかっこいいって思うポイントは一緒なのかも。聴いてきた音楽や育った環境は全然違うけど「これ良いよね」って思うものは一緒だったりするんですよ。曲を作るときは凄くざっくりしたニュアンスで言ってきますけど。

たいよう:「森っぽい感じ」とかね。

 

Q.「NEW WORLD」の冒頭とか、確かに森っぽい。ちょっとマイナスイオンが出てる感じしますもん。

たいよう:マイナスイオン系の声が好きなんですよ。

Takuya:マイナスイオン系(笑)。

たいよう:聴いていて気持ち良くなるような。

 

Q.でもそのマイナスイオンを掻き消すようなバンド感も持ち合わせている訳で。

Takuya:女ボーカルのイメージを壊したいんですよ。女ボーカルっていうカテゴリーの中にいると、「可愛い」とか「元気いっぱい」とか、そういう見られ方をするじゃないですか。「半袖、ハーパンでイエーイ!」みたいな。だからってその感じをディスってるわけじゃなくて、もちろんそういうバンドも好きなんだけど、AFTER SQUALLはそうじゃないなって。

たいよう:このバンドでやりたいことはそこじゃないよね。

Takuya:やっぱりバンドだし、泥臭くいきたい。可愛いとか見た目がどうとか、そういう感情は全然いらなくて、曲だけで勝負したいんですよ。

 

Q.面白いのは「NEW WORLD」のMVで敢えてたいようさんを押し出してるじゃないですか。だけど「roolling」で全部ひっくり返すみたいな。あれが「可愛いとかに惑わされるな」ってメッセージに感じて。

Takuya:もう本当におっしゃる通り。わざと「NEW WORLD」で可愛さをちらつかせておいて「いや、そうじゃねえ!」って打ち出したかったんですよ。

 

Q.メンバーはみんなそれぞれ別のバンドをやってきた訳ですが、その経験を経てここに集まっているのがAFTER SQUALLというバンド名にも繋がっていて、それもグッとくるなと。

Takuya:メンバー全員が前にやっていたバンドで夢を見て、その夢が駄目になった奴ばかりなんですよ。そういう奴らが集まったのがAFTER SQUALLなので、雨が上がった後にみんなが集まって「イエーイ!」みたいなバンドになったらいいなって思っています。

 

Q.MVの日って雨は降っていたんですか?

たいよう:そう、偶然雨上がりだったんですよ。

 

Q.やっぱり。雨上がりの街をたいようさんが歩いていて、地下のライブハウスにみんな集まって「せーの!」で音を鳴らすみたいなストーリーが本当に最高だなって。反響も凄かったんじゃないですか?

Takuya:ぶっちゃけ予想の倍以上の反響でしたね。色んな人から連絡も着たし。なんかそれでやっと地に足が着いた感じがしましたね。それまではずhっとフワフワしていたので。自信はあったけど不安もあったし。でも発表してからはグッと気合いが入りました。

Q.MV以外の2曲も良いですね。「ONLY」も「Night Adventurer」もメロディの良さが際立っているなと。

Takuya:Hawaiian6とかdustboxとかFOUR GET ME A NOTSのようなメロの良いバンドが好きなんですけど、そういうメロディが心地良いものを「おやすみメロディ」って言っていて。そのおやすみメロディをAFTER SQUALLでやりたいんですよね。

たいよう:今まで色んなことをやってきたけど全部中途半端だったんですよ。そんなときに見つけたのがバンドだったので「やるぞ!」って気持ちを歌詞にしたのが「ONLY」で。「Night Adventurer」はそこまで深いことは歌ってないんですけど(笑)。

 

Q.たいようさんは歌のパワーが凄いですよね。そのまま太陽みたいだなと。

たいよう:これ、本名なんですよ。苗字なんです。

 

Q.名は体を表すじゃないですけど、歌にそのまま出ているのは凄いですね。Takuyaさんがバンドに誘いたくなるのもよく分かります。このインタビューが公開される頃には初ライブが終わっていると思うのですが、どんなライブになりそうですか?

たいよう:正直全然想像つかないです(笑)。

Takuya:やっぱり僕らのテーマであるバンドっぽさは大事にしたいですね。そこが垣間見えるライブにしたいなと思います

たいよう:早く次のライブを観たくなるような衝動を起こさせるライブがしたいです。

 

Q.ライブではCD以外の曲も演奏する予定ですか?

Takuya:やります。今曲もガンガン作っているので。

 

Q.それは楽しみです。バンドの目標はありますか?

Takuya:グラミー賞ですね。日本で1番とかじゃなくて、ワールドワイドな感じでいきたいです。本気で。

 

Q.日本のバンドが夢や目標にグラミーとかを上げると馬鹿にする人もいるじゃないですか。

Takuya:絶対いますね。実際笑われるし。

 

Q.でも本来グラミーを目指すことなんて全然おかしくないことですからね。音楽をやっている以上可能性は誰にでもある訳ですし。だからAFTER SQUALLにはガチで狙っていって欲しいです。

Takuya:ガチでいきます。

たいよう:本気で目指します。

 

Q.現時点(12月)でまだライブもしていないバンドに期待し過ぎかもしれないですけど、滅茶苦茶ザワザワしてますよね。周りもお客さんも。勿論僕も。

たいよう:ライブの発表をしたら一瞬でチケットが売れちゃってびっくりしました。

Takuya:秒で想像以上のチケット予約が着て。びっくりしちゃった(笑)。

 

Q.それだけ期待させる映像を最初に出したのが大正解ですよ。

たいよう:でもみんなまだあのMVとデモの曲しか知らないから、ライブではまた裏切りたいなって思っています(笑)。

 

Q.memeにしてもAll Found Bright Lightsにしても、元々のイメージがあるし、元〇〇のメンバーが組むバンドって難しさもあるじゃないですか。でもAFTER SQUALLからは希望しか感じないんですよ。MVを再生する瞬間までは頭の中にAll Found Bright Lightsのことがあったし、そこに引っ張られるかもなって思ったんですけど、MVを観終わった頃にはAFTER SQUALLのことしか頭になかったんですよ。

Takuya:嬉しい。でもそこは凄く考えていました。別にAll Found Bright Lightsは凄く売れていたバンドじゃなかったけど僕のイメージはそこだろうし、たいようもmemeのイメージが強いから、それが邪魔するんじゃないかって思っていて。でもそこで悩んでいても仕方ないし、僕は今でもAll Found Bright Lightsが好きだし、たいようだってmemeを大事に思っているし、それはそれ、これはこれでやっていこうって思ったんですよ。前のバンドのことは今でも大事だし、脱退した今でもメンバーだと思っているんですけど、それを踏まえた上でのAFTER SQUALLってことなので。

たいよう:正直、memeは2年も活動していないからあまり分からないまま終わってしまったんですけど、これからはAFTER SQUALLとして頑張っていきたいなって今は思っています。

 

Q.雨が上がりましたね。完全に。もうここからは太陽が出るだけかと。

Takuya:太陽ですね。

たいよう:太陽です!


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AFTER SQUALL
『THE NEW WORLD』
1000円(税込)
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