THE NIGHT HILLS

2018年8月に元better cakesじょーぶ、元NEOのもっちー、元NOSE GRINDのはるきにより結成されたTHE NIGHT HILLS。2019年2月に自主レーベル643RECORDSより1st e.p.『残り香と副菜』をリリース、栄Party’zにて開催された自主企画、全国ツアー開催、栄R.A.Dにて行ったツアーファイナルの大成功と着実とステップアップしてきた彼ら。9月には1st single『アンダーザハイウェイブリッジ/ストレイト』を配信限定リリースと順風満帆に見えた中、フロントマンであるじょーぶの声帯ポリープ療養のため、ライブ活動休止を発表。11月11日に行われる名古屋CLUB QUATTROでのイベント出演以降、休止に入るという。栄Party’zの店長として、643RECORDSオーナーとして、THE NIGHT HILLSメンバーとして、真っ直ぐに歩き続ける為の休止を選択したじょーぶにバンドの結成から現在に至るまで話を訊いた。

 

Q.THE NIGHT HILLSはどのように始まったのですか?

じょーぶ:僕が前やっていたbetter cakesの解散がちょうどNOSE GRINDからはるきが、NEOからもっちーが抜けるタイミングで。2人は就職することになったんですけど、ライブハウスで出会った奴とバンドをやりたかったので誘いました。本当はもう1人ギターがいたんですけど転勤が決まって。それで今の3人でやっていくことになったのが始まりです。

 

Q.NOSE GRINDとNEOはメロコアバンドですが、じょーぶ君のやってきた音楽とは違いますよね。

じょーぶ:そうですね。better cakesはそれこそマイヘア(My Hair is Bad)の背中を追うようなバンドだったので。でもTHE NIGHT HILLSを組んだ当初はメロコアに寄っていたんですよ。

 

Q.確かに『残り香と副菜』は2ビートの「1K」から始まってますもんね。

じょーぶ:はるきともっちーに寄せようと思っていたので。だからあのEPはメロコアのアプローチがまだ残っているんです。それもあって「残り香」なんですけど。

 

Q.そこから変わっていったのは?

じょーぶ:「Farewell」をスタジオで衝動的に作ったんですけど、そこをメンバーと共有出来たことが大きいのかもしれません。それまでは意識的に自分が前やっていたバンドの要素を消さなきゃと思っていたから2人の要素を前に出さなきゃと思っていたんですけど、身体に染みついているものは出るなって。

 

Q.バンド名と楽曲の世界観が凄くマッチしているなと思いました。

じょーぶ:THE NIGHT HILLSって夜と昼って意味なんですよ。昼をHILLで表したんです。後付けなんですけど、NIGHTが付いていることでバンドの世界観が伝わり易くなっているなって自分でも思います。

 

Q.楽曲はどのように制作しているのですか?

じょーぶ:まずは僕が弾き語りで曲を作って、それをメンバーと展開していく流れですね。実は曲が書けなくなった時期があって、メンバー同士で改めてルーツだったりやりたい音楽を話し合ったんですよ。そしたら共通点としてルーツにみんなストレイテナーやACIDMANの名前が挙がって。それでバンドが一歩先に進めたんですよね。ヒントを得たというか、光が射すくらいイマジネーションが湧いて。それで書いたのが「ストレイト」なんです。

 

Q.メンバー間でバックボーンを共有したことで新たな道が拓けたと。

じょーぶ:はい。まあ今でも譲らないとこは譲らないですけど(笑)。

 

Q.じょーぶ君は栄Party’z の店長でもありますが、ライブハウスの立場からは今のシーンをどう見ていますか?

じょーぶ:若手が少ないですね。平日のライブハウスが稼働しなくなったイメージがあります。平日に形振り構わずライブをするようなバンドが極端に減った気がします。でも中には仕事が終わった後に駆け付けてライブをしてるバンドもいるので、そういうバンドが日の目を浴びるシーンを僕が作れたらなって思っています。

 

Q.643RECORDSを始めたのもそういうバンドをサポートする為ですか?

じょーぶ:いや、そこはあまり関係ないです。レーベルを始めたのはTHE NIGHT HILLSの音源をリリースする為なので。このバンドは全員社会人だし、スタートから活動に制限があるバンドなので、さっき言ったことと矛盾しますけど、平日に形振り構わずライブをするのが厳しくて。じゃあ自分がやれる範囲のことを精いっぱいやろうと思って、そのひとつがレーベルだったんです。頑張れるキャパシティを全部やろうって。

 

Q.活動の一環としてのレーベルだと。

じょーぶ:誘っているバンドもいますし、入りたいって言ってくれるバンドもいますけどね。だから今後バンドが増える可能性は大いにありますけど、始まりはTHE NIGHT HILLSの活動の一環としてです。背伸びしてやれないことをやっても仕方ないと思うんですよ。でもやれる範囲の最大限は自分でやりたい。だから自分と付き合ってくれるバンドやこれまで繋がってきたバンドと一緒にやっていきたい気持ちはありますし、それが平日のライブハウスに繋がっていったらなって思っています。自分を信用して頼ってくれるバンドを自分のライブハウスに呼びたいし、地元で頑張ってるバンドをツアーバンドのサポートにあてたい。そうやって全部が繋がっていったらなと思っています。

 

Q.じょーぶ君はRAD CREATIONに所属しているじゃないですか。

じょーぶ:はい。

 

Q.その中でTRUST RECORDSやTONIGHT RECORDSやBUNS RECORDSを意識することはありますか?

じょーぶ:ないですね。僕が誰にも相談しないでレーベルを始めたのはRAD系列のレーベルだと思われたくなかったからなんです。それは変な意味じゃなくて、結局会社の中でやってると勘違いされるのが嫌なんですよ。勿論尊敬しているレーベルばかりですし知名度的にも対等にいこうなんて思っていないけど、そことはメンタリティが違うものがあるし、僕は僕のやり方でレーベルをやっていきたいので。だから影響は受けてないですね。でもやっぱり僕はRAD CREATIONの人間でもあるので、それ故の葛藤はあります。でも甘えたり頼ったりはしたくないんです。だからそこは独立して考えていますね。

 

Q.そんな中、声帯ポリープの療養の為ライブ活動の休止も発表されました。

じょーぶ:実はかなり前からポリープは発覚していて。6年前くらいかな。その頃はラウドバンドをやっていてシャウトやスクリームもしていたんですけど。前作のツアー中に喉の調子が悪くなって、病院で診てもらったら状況があまり良くなくて。休養するかポリープを取るか悩んだんですけど、手術すると声が変わってしまうかもしれないので、お世話になっている先輩やメンバーと相談してしばらく休むことにしたんです。このバンドを長く続けるためにも休むべきだなと。

 

Q.結成から駆け足で進んできた中での休止は不安もあると思いますけど、その選択は長い目で見たら素晴らしい判断だったと思います。

じょーぶ:EPを出したりツアーをしたり、足早に進めてきたけど一旦冷静になれるいい機会かもなと。この期間に自分達がやりたいことを見つめ直してバンドとして成長出来たらなって思っています。勿論、僕はプレイヤーなのでライブが出来ない辛さはありますけど、それを味わっておくのも大事かなって。幸い僕はライブハウスに毎日いるのでこの期間も色んなバンドに出会うと思うし新しい視点で見れるかもしれない。そういう成長の期間に出来たらなと思っています。

 

Q.毎日ライブハウスにいるからこそ歌えないフラストレーションも溜まりそうですけど。

じょーぶ:ノイローゼにならないか心配です(笑)。でも全く歌えないわけじゃないので制作やレコーディングはしようと思っていて。だからそこまで思い詰めての活動休止でもないんですよ。ライブが出来ない期間にミニアルバムの制作も進めようと思っているので。だから活動再開後に発表するミニアルバムはきっと凄く濃い作品になると思います。

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THE NIGHT HILLS
アンダーザハイウェイブリッジ/ストレイト
643R-002
価格 ¥400-(各¥200-)
各種音楽配信サービス、サブスクリプションサービスにて展開。

https://thenighthills.jimdofree.com