ポイズンラット

名古屋猛毒中毒アイドル、ポイズンラット。結成以来、猛毒感染者を続出させてきた彼女達ががけっぷちに立たされているという。新メンバーを迎え5人体制となった彼女達だったが加入から数日での新メンバーの脱退。そして1年の全てをかけて戦いを挑んだFREEDOM NAGOYAのオーディション。全部が思うように進まない中、彼女達のメンタルも折れかかっているという。そんな中で開催が決定したのは大阪、名古屋でのワンマンライブだ。自分達を奮い立たせるように決行するワンマンライブ。この2日間を戦い抜くことでポイズンラットはまたひとつ大きくなるはずだ。勝負のワンマンを前に、今の率直な気持ちを聞くべくポイズンラットを訪ねた。

 

 

Q.さて、何から話しましょうか。

楪:もう本当に色んなことがあり過ぎて…。

 

Q.まずはどうしても避けれないと思うので、霧鮫世界さんの加入と脱退の話から聞いてもいいですか。

楪:そうですよね。やっぱりメンバーが1人後から加わるということはお互い大変なことなんだなって。私達の場合は一歩間違えたらポイズンラット自体が解体してしまう可能性もあったくらい人間関係がぐちゃぐちゃになってしまって。

 

Q.存続の危機だったと。

楪:正直、危ない時期はありました。

 

Q.霧鮫世界さんの加入時にもインタビューさせて頂きましたが、あの頃は凄く希望に満ちていたと思うのですが。

苺谷:普通に良い子だったし、やる気もあるし、メンバーが増えて、これでポイズンラットが固まったなって思ったんですよ。最初は。

楪:真面目な良い子だなって印象だったもんね。

猫屋敷:お披露目ライブとなるワンマンまで「私はどうしたらいいですか?」って、やる気のある感じだったので、これならやっていけるなって。

愛音:「5人で頑張ろう!」って気持ちだったので。みんなで上手くやっていけるか不安もありましたけど。

 

Q.その不安というか、彼女に異変を感じたのは?

楪:結構早い段階で「おや?」と思うことがあって。お披露目ワンマンがあって、彼女の3回目のライブの前日の夜に「体調が悪いので明日のライブをお休みさせて下さい」とメールが来たんですよ。勿論体調不良なんだから無理はさせれないけど、でも加入して3本目のライブでいきなり休むのは自分自身にとってもポイズンラットにとってもあまり良いことではないことを伝えて「とにかく明日はゆっくり休んでね」って連絡をしたんですね。そしたら「分かりました。すみません」と返事がきて、てるなも同じような内容のメールを送ったらしいんですけど、今度は「風邪で休めないなんて今時あり得ないと思います」っていう返事がきたんです。それでびっくりして。そういう話じゃなくて「あなたの代わりはあなたしかいないんだよ」ってことを伝えたかったんですけど。

 

Q.プロ意識の問題ですよね。

楪:そうなんです。私達もぶっ倒れそうになりながら、ライブが終わった瞬間に床を舐めるようなライブをずっとしてきた訳で。だからそのメールを見て異変というか、「おや?」って思ったんですけど。

 

Q.ライブもずっと休んでいましたよね。

楪:はい。その後に出たのは「mistFES2019」だけですね。だから彼女がステージに立ったのは合計4回なんですよ。それ以降は音信不通になってしまって。

猫屋敷:音信不通になったのはたぶん私が原因なんですよ。メンバーの誰かが出れないライブはどうしてもあるんですけど、そのときは歌割や配置が変わるんですね。それを「出来る?」って聞いたのがイジメだと思われてしまったみたいで。

愛音:歌割りや配置がだいぶ変わってしまうから覚えるのが大変だったのかなあと思います。4人でずっとやってきて、突然全ての曲を覚えて、メンバーが欠けている時にはその子のパートを歌ったり踊るのは厳しかったのかなあと。

楪:でも七十七(猫屋敷)が後から入ったときも同じ条件でやってきたし、それをやってきたから七十七は成長したと思うんですよ。七十七はそれを一番分かっているから彼女を応援するつもりで言ってくれてたんです。だけど受け止め方が私達とは違って。

 

Q.後からグループに入るのは難しいですよね。でもみんなだってポイズンラットに人生をかけてやっている訳で、そこに入る覚悟は絶対に必要だと思うんです。アイドルってキラキラしてるけど裏側の努力は本当に凄いじゃないですか。

楪:その姿は表には出さなくていいじゃないですか。でも裏ではみんな踏ん張ってると思うので。

 

Q.だからこそ乗り越えたときの団結が生まれるのかと。

猫屋敷:あの出来事があって全員の責任感は強くなりましたね。

楪:良い経験にもなりました。やっぱりポイズンラットはこの4人なんだなっていうことも分かったので。

 

Q.もうひとつ、ポイズンラットは今年のFREEDOM NAGOYAのオーディションでも残念な結果となった訳ですが。

楪:あの日の話をしますか。どこまで話せるか分からないですけど。

愛音:私達は絶対にFREEDOM NAGOYAのステージに立ちたくて、告知もいつも以上に頑張ったり、とにかく必死だったんですよ。

楪:あのオーディションはチケット代を払って、投票用紙を1枚貰って入場、ライブを見て、よかったところに投票。暗黙のルールで1人1回の入場だと思っていたのですが、めちゃくちゃになっていましたね。あのオーディションに向けて本当に頑張って、私達は1部と2部で200人程動員があったんですよ。だけどその人数を知った他グループのお客様が札束をドンと出して投票券を大量に手に入れて投票する出来事が起きていたことも知りました。その日にしたライブなんて関係なくなってしまいます。しかもそれでオーディションで勝ったグループの内3人がグループを辞めてるっていう。辞めるのに、どんな気持ちでオーディションに出たのか、どんなつもりで熱いMCしていたのか。本当に悔しかった。

 

Q.負けたポイズンラットは当日ボランティアでドリンク販売の手伝いをしてたじゃないですか。その姿を見ている人は絶対に見てるし、だからこそ来年はぶっちぎりで勝ち取って欲しいですけどね。

楪:はい。ぶっちぎりで勝ちます。実際に負けは負けなので。札束で埋められないくらいの圧倒的なライブをして動員ももっと頑張れば勝てただけの話でもあるじゃないですか。だから私達の力不足でもあることは分かっているので。ただ、あの日私達に投票してくれた人たち力を貸してくれた人たちに申し訳なくて。そういう人の為にも来年は絶対に勝ちたいです。正々堂々。

 

Q.失礼かもしれないですけど、みなさんは決してポジティブな人間じゃないと思っていて。メンバーのこと、FREEDOMのこと、色々な出来事がありましたけど、それを原動力にポジティブなライブに変換しているのは強さだと思いました。

楪:正直、活動を続ける中で良い流れの時ばかりじゃなくて、集客が上がる時期も下がる時期も経験してきたんですけど、今は確実に下がっている時期で。その落ちかけている状況がしんどくて先が見えない日々が続いていたんですよ。霧の中にいる気分というか。それでもライブすることを止めてしまったらそこで終わってしまうのでやるしかないんです。

苺谷:間違っても伸びてるとは言えないよね。自分の気持ち的な面でも、下がり方に落ち込んでしまっていたり。結成時の勢いが早すぎて、その分落ち方も凄いんです。だから正直スランプを感じています。その中でどうポジティブに変換していくか。そこは絞り出して前に進んでいかないと。

猫屋敷:先が見えない不安もあって。かといって進まない訳にもいかなくて。そんな状況の中で必死にもがいています。ワンマンもあるし、その前には生誕祭もあるし、そういうきっかけをチャンスにして伸ばしていけたらなって。

愛音:きっとみんな同じ気持ちで頑張っていると思うので、前に向かって進んでいきたいです。

 

Q.大阪、名古屋で開催されるワンマンライブはポイズンラットにとって大きな転機になりそうですね。この日でポイズンラットの明暗が分かれると言っても過言ではないほど重要な日になると思うのですが。

楪:私達、ずっと負け続けてきているんです。イベントごとにおいては勝てたことが1回もなくて。それでも反骨精神だけでやってきたけど、そろそろ心が折れそうで。でも弱い部分を見せたくないから強い言葉を使って奮い立たせているけど、今回のワンマンで何か答えが出る気がします。それがプラスの答えなのかマイナスの答えなのかは自分達次第ですけど。だから「ソールどしなかったら解散」とかは言うつもりはないけど、そうなってしまう可能性は大いにあると思っていて。だからこそ負けられないワンマンになると思います。

愛音:前回のワンマンライブはソールドアウトでは無かったので、とにかく5月のワンマンを超えたいです。ここ半年で私達のライブの見せ方はだいぶ変わったと思うので、現場に来てない人も、普段来ない人にも「ポイズンラットってこんなにかっこよかったっけ!」って思わせるライブをするので後悔させません。少しでも興味ある人には絶対来て欲しいです。

 

Q.今回のワンマンは、何かを成し遂げたワンマンではなく、自ら課題を設けてのワンマンだと思うんです。がけっぷちのワンマンというか。

楪:その通りですね。何故お客さんが来てくれないのか。なぜ勝てないのか。本当に分からなくなるんですけど、自分達を信じてやるだけだなって思っています。

 

Q.笑い飯がずっとM-1で優勝出来ない時期がありましたけど、記憶に残るほど面白かったのも笑い飯なんですよ。そういう無冠の王者もいるのでポイズンラットにも勝ち負けだけに捉われないで、自分自身の最高のライブをして欲しいです。

楪:ありがとうございます。無冠の王者、かっこいいですね。

 

Q.がけっぷりのクソ力、見せて下さい。

楪:絶対に良いライブをするので遊びに来て欲しい。もし1人でライブハウスに来るのは怖いって人も大丈夫、絶対に私達がいるから。

猫屋敷:私も1人でライブに行くから腰が重いのもよく分かる。だから無理に来いって言い難いんだけど、自分が演者になってライブに来て欲しいってこういうことなんだなってやっと分かりました。だから言い続けるしかないんですけど、本当に来て欲しいです。

愛音:今まで以上に気合い入れて頑張らなきゃと思ってます。

苺谷:ワンマンを成功させるにはFREEDOMのオーディションのときのような一体感が必要だと思っていて。あのときのように、もう一度一緒にみんなで戦いたい。私達、本当にがけっぷだし、切羽詰まっているので、死ぬ気で戦います。

楪:FREEDOMのオーディションを戦い抜いた直後にあったワンマンは新メンバーのお披露目もあってお祭りというか、パーティーっぽい空気の中でライブをしたんですけど、今回のワンマンはFREEDOMオーディションよりもシビアな戦いだと思っています。絶対に負けたくないので一緒に戦って欲しいです。そしてポイズンラットが汚い大人をぶっ壊す!

3rd ONE MAN LIVE Pandemic pathway “infection”
2019年11月 30日 大阪 アメリカ村 BEYOND
2019年12 月22日 名古屋 大須RADHALL

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