キカズバー (キカ・フロント・フロンタール)

5月に解散した第2期BiSのキカ・フロント・フロンタールが東京は渋谷区道玄坂にてバー「KiKA’s bar」を10月8日にオープンした。渡辺淳之介氏が経営するアパレルショップ「MULTiPLE MANiACS」内にお店を構えるKiKA’s barはカウンター5席のみでの営業スタイルでキカ・フロント・フロンタールが完全にひとりで営業しており、お店のオープンには店内に入りきれないファンが集まり彼女の新しい門出をお祝いしたという。アイドルになる夢と自分の店を持つ夢を持った彼女がその両方を叶えたこと、そしてその夢を後押ししたのが渡辺淳之介氏であること。全てが繋がっていて、全てが素晴らしい。突然のBiS解散から約5ヵ月、バーという新たなステージに立ったキカ・フロント・フロンタールに話を訊く。酒飲みの皆さま、KiKA’s barでハメ外してやっちゃって酔っちゃって。

 

Q.まずはBiSの解散が決まったときの心境から聞いてもいいですか?

キカ:ついに来てしまったかという気持ちでしたね。以前からこのままじゃ先はないなと思っていたので、結構心構えはしていて。解散の話が具体的に出た頃にはもうひっくり返せないところまで話が進んでしまったので…。その後、渡辺さん(渡辺淳之介:WACK)がメンバーひとりひとりと今後どうするかを話して下さって。メンバーそれぞれ進む道も違って、解散することが決まりました。

 

Q.様々なことと戦い続けた毎日だったと思うのですが、解散ライブが終わってBiSじゃなくなった日は何を思いました?

キカ:寝てました(笑)。解散ライブが終わって最後の特典会を朝までやっていたので家に帰ったら爆睡でしたね。解散を実感したのは2、3日後ですね。「ああ、解散したなあ」って。その時点で私はバーを始めることを決めていたので動き出さなきゃなって思っていました。

 

Q.お店を出そうと思ったのはいつ頃からですか?

キカ:実は元々お店を出したい夢はあって。それこそ高校生くらいの頃からずっと思っていたんですよ。小さい頃の夢は漠然と〇〇屋さんになることで、それはお花屋さんとか、ラーメン屋さんとか、その時々で変わるんですけど、その夢がリアルになってきたのが高校生の頃で。だから大学でも経営学科に進んだりして。

 

Q.お酒を飲めるお店をやりたいと思うようになったのもその頃ですか?

キカ:そうですね。でも遡ると両親が酒飲みだったことや、父親の実家が酒屋さんだったことも大きいと思います。あと叔母さんがスナックを経営していて、まだお酒も飲めない頃にフラッと遊びに行ったことがあるんですけど、お客さんの雰囲気やママの雰囲気を見て「これだ!」って思ったんです。だから叔母さんの影響が一番大きいですね。叔母さんみたいな人になりたいなって思ったんですよ。それが高校生の頃で進路をどうしようか考えている時期で、その頃から自分のお店を持つことが夢になりました。

 

Q.その夢がありながらアイドルになったのは?

キカ:アイドルはアイドルで小学生の頃からの夢だったんですよ。でも親に話したら「馬鹿じゃない?」って言われて自分は応援する側になって一旦は就職したんです。でも本当にこのままで良いのかなって思うようになって、お店を持つのは人生の最終目標にして、そこまでの過程で子供の頃の夢だったアイドルをやってみようと思ったんです。それでオーディションを受けてBiSに入ることになったんです。

Q.アイドルになること、お店を持つこと、両方の夢を叶えているの凄いですね。

キカ:叶っちゃいましたね(笑)。でもそのどっちも渡辺さんのお陰だと思っています。BiSの解散が決まって渡辺さんとお話させて頂いたとき店をやりたいと伝えたら「店をやるなら俺が金を出してやるよ」ってポンと言ってくれて。解散を選んだ私達の面倒も見て下さるなんて…。それで最初は物件を探したり、事業計画書を書いたりもしたんですけど、結果的に渡辺さんのお店(MULTiPLE MANiACS)をお借りしてお店をやることが決まったんです。本当に感謝しています。

 

Q.お店としてはキカさんのパーソナルを最大限に活かす素晴らしい場所ですよね。

キカ:そうなんですよね。WACKのファンの方が知っている場所なので分かり易いと思います。

 

Q.営業初日はどうでした?

キカ:バタバタでした(笑)。前日もソワソワしちゃって寝れなかったんですけど、初日の営業が終わって家に帰っても眠れなくて。その内、お店の鍵をちゃんと閉めたか不安になってしまって、夜中の3時くらいにお店に戻って確認しましたから(笑)。鍵はちゃんと閉まってましたけど(笑)。それくらい落ち着かない1日でした。お客さんが来てくれるかも心配でしたし。でも本当に沢山の人が来てくれて、入れない人もいて申し訳なかったですけど、本当に嬉しかったですね。

 

Q.BiSとしてステージに立っているときとはまた違う感覚なのでは?

キカ:全然違いますね。正直、めちゃくちゃ気楽です(笑)。アイドルだからっていう気の遣い方をしなくていいし、みなさんお酒を飲みに来ているのでそこまで気負わないで楽しく接することが出来るのはお店に立っていて面白いなって。会話するのも楽しいですし。

 

Q.お客さんは久し振りにキカさんに会えるということで緊張していませんでした?

キカ:会えるのが5カ月振りだったので泣き出してしまう人もいて。だけど私はもうアイドルじゃないから「やっほー!」って感じで会ってます(笑)。

 

Q.あ、もうアイドルじゃないっていう感覚なんですね。

キカ:アイドルじゃないですからね。今は店のことしか考えていないですし。自分で言うのも変ですけど経営者としての気持ちが完全に上回ってます。アイドルに未練も全くないんですよ。歌を歌うのは好きなので歌いたいと思うことはありますけど、アイドルに対する未練は全くないですね。

 

Q.新しい自分の居場所を見つけたことが大きいのかもしれないですね。

キカ:そうだと思います。それもこれも渡辺さんが用意して下さったことなので、アイドルだった自分のことは誇りに思っています。

 

Q.BiSの解散後、メンバーがそれぞれの道を選択する中、キカさんがバーを始めたのはキカさんらしくて最高だなって思いましたよ。キカさんが作詞した「YPP」の説得力もより増しましたし。

キカ:あははは。私はやっぱりお酒が好きなんですよ。だから自然と「YPP」に寄っていったんだと思います(笑)。家計が酒飲みなので、もはや遺伝子的なものなんじゃないかな(笑)。

 

Q.アイドルだったキカさんも本物だったと思うんですよ。でももうひとつの本物キカさんをお店を始めたことで解放したのかもしれないですね。

キカ:今は本当にそういう気持ちですね。お酒が大好きだし、自分のお店でお酒を出していることも大好き。本当にお店に立てていることが幸せなんですよ。

 

Q.ちなみにもう白塗りはしないのですか?

キカ:もうする必要ないじゃないですか(笑)。あ、でも飽きられた頃にいきなり白塗りとかしてみようかな。キカズバー白塗りDAYとか(笑)。

 

Q.あははは。何もしらないで飲みに来たお客さんはびっくりしますね(笑)。

キカ:意味が分からないですよね(笑)。でも本当にずっと白塗りだったから普通のメイクの私と会うのが嬉しいって言ってくれる人が沢山いて。白塗りは何だったんだろうって思いますけど(笑)。私も普段の私のまま会えるのは嬉しいです。

Q.普段バーに行ったことのないキカさんのファンもお店に来たりします?

キカ:来てくれますよ。未成年でジュースだけ飲みに来てくれた子もいましたし。そういう子が隣の大人の人の飲み方を見てその場で学んでいたり。

 

Q.そういう交流もあるんですね。

キカ:めちゃくちゃあります。完全に私ひとりでお店をやっているので、この空間に6人しかいないんですよ。その6人が同じ空間の中でお酒を飲むので自然と仲良くなるし全員で記念写真を撮ったり、LINEを交換していたり、別々で来た人が一緒に帰って行ったり。お客さん同士の交流が生まれているのは見ていて凄く嬉しいです。

 

Q.バーとして在るべき姿ですよね。

キカ:BiSの現場で顔は見たことがあるけどちゃんと話すのはキカズバーが初めてとか。全然いますからね。お店のやり甲斐があります。

 

Q.バーを初めて1か月ほど経ちましたが、これからキカズバーを通してどんな人になっていきたいですか?

キカ:会社の愚痴や学校の愚痴、恋の悩みとか、そういう話を何でも話してくれるような対象でいたいですね。

 

Q.もう完全にママですね。

キカ:あははは。本当に(笑)。でもそうやって「キカちゃん、聞いてよ!」って集まってくれるお客さんとお酒を飲みながら話せるお店にしていきたいですね。皆さん、是非飲みに来て下さい!

all photo by 飛鳥井里奈

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KiKA’s bar
住所
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-20-9 道玄坂柳光ビルB1階
営業時間
月曜21:00~24:00、火、水曜17:00~24:00