CARRY LOOSE

2019年5月のBiS(第2期)解散後、WACK残留を決めたパン・ルナリーフィとYUiNA EMPiRE、WAggより昇格したウルウ・ル、そしてオーディションにより加入が決定したユメカ・ナウカナ?の4人によって結成されたWACKの新ユニット、CARRY LOOSEがセルフタイトルのデビューアルバム『CARRY LOOSE』を完成させた。メンバーそれぞれの経歴を持ち寄り新たなステージでその全てを塗り替えるべく「行かなきゃ」「動かなきゃ」精神で戻せない過去でも遠い未来でもなく今を信じて走るCARRY LOOSEに結成の経緯からアルバムに至るまで話を訊いた。

 

Q.第2期BiSからカレールーず(仮称)としての始動まではどのような流れだったのですか?

パン:BiSの解散が決まって、まずはWACKに残るか辞めるかを渡辺さん(渡辺淳之介:WACK)と相談したんですけど、私とYUiNAがWACKに残ることになって。でも残ったからといって活動が出来るかは分からないってこともその時点では言われていたんです。それでも残りたいことを渡辺さんに伝えて。

YUiNA:解散の次の日から毎日作詞の課題を続けていたんです。

パン:トータル150曲くらい歌詞を書いたんですよ。それで6月に新グループとしてカレールーず(仮称)という名前とユメカちゃんを除く3人のメンバーを伝えられて。その後、7月にオーディションでユメカちゃんが決まって8月5日に4人で顔合わせをしました。その期間も歌詞はずっと書き続けていたんですけど、そこから一気にアルバムの歌詞を書いてレコーディングをしてお披露目があって、めちゃくちゃ目まぐるしい毎日だったので入ったばかりのユメカちゃんは大変だったよね。

ユメカ:大変だった!歌詞を書くのも言葉が苦手なので難しかった!

 

Q.ユメカさん、めちゃくちゃ元気ですね。

ユメカ:元気です!

 

Q.ユメカさんがオーディションを受けたきっかけは?

ユメカ:私は以前もアイドルをして、そのグループは色んな楽曲のカバーをするアイドルだったんですけど、そこで音楽の幅が広がってバンドに興味を持つようになったんです。それまでは本当にアイドルしか聴かなかったので。そのグループが解散してからも音楽は続けたかったのでギターを買って練習したりしていたんです。そんなときにWACKの音楽に出会って衝撃を受けたんですよ。バンドサウンドでこんなにかっこいいアイドルがいるんだって。完璧だって思いました。

パン:完璧!

ユメカ:そう!完璧だったの!それでオーディションを受けました!

 

Q.ウルウ・ルさんはWAggを卒業するまでの期間はCARRY LOOSEと並行して活動していたんですよね?

ウル:そうですね。ある日、WAggの練習の日に「ちょっと早く来れる?」って言われて絶対怒られると思ったんです。そしたら加入することを知らされて。そこからしばらくはWAggの遠征先でも歌詞をずっと書いていたのでWAggのメンバーがごはんを食べに行っても1人で残って歌詞を書いていました。でもみんながお菓子を買ってきてくれたりして。優しいんですよ、WAggのみんな。あと私の加入を凄く喜んでくれたのも嬉しかったです。

 

Q.ウルウ・ルさんはデビューアルバム『CARRY LOOSE』の中でも作詞の才能が開花していますよね。

ユメカ:ウルちゃんの歌詞、凄くないですか?私の歌詞と全然違うんですよ!

ウル:あははは。

 

Q.確かに歌詞にはみなさんの個性が強く出ていますよね。楽曲もエレクトロやパンクなど色んなタイプの曲がありますが、中でも力強いバンドサウンドが印象的でした。

パン:めちゃくちゃかっこいいですよね。デモをもらった時は男の人の声で仮歌が入っているのでバンドを始めるんじゃないかって思ったくらい(笑)。バンドサウンドの曲はBiSの頃も歌ったことはあるけどCARRY LOOSEみたいな曲調はなかったのでワクワクしました。

Q.「CARRY LOOSE」や「When we wish upon a star」は悩みながらも前に進まなきゃという作詞された渡辺さんからの叱咤激励ソングだなと。「行かなきゃ」「動かなきゃ」はまさにCARRY LOOSEが始動する今だからこそのリアルがありますよね。

YUiNA:「CARRY LOOSE」は歌詞が自分と重なることが多くて歌っていても感動しちゃいます。

ユメカ:「CARRY LOOSE」を初めて披露したとき、歌詞と振り付けが重なったことでエモさが増して涙が出そうになりました。

パン:お客さんの前で歌ったら本当に気持ちがこもりましたね。自分でもびっくりするくらい。

YUiNA:私はこの曲を歌えることが本当に嬉しいです。「When we wish upon a star」も気持ちが爆発しちゃう曲なんですよ。歌いながら自分が励まされる曲なので、聴いてくれたみんなも励ませれたらなって思います。

 

Q.「CHEER SONG」も歌詞全部に線を引きたいくらいポジティブな曲ですよね。

ユメカ:めちゃくちゃ元気が出る曲です!

パン:歌詞が応援しかしてないんですよ。

 

Q.「生きてることが素晴らしい」という言葉になんだか全部が報われた気がしてグッときました。

パン:めちゃくちゃ良いですよね。

YUiNA:そこの振り付けはメンバーが肩を組んで歌うんですけど自然とみんな笑顔になっていて。

ウル:練習のときからみんな自然と笑ってたよね。

パン:「CHEER SONG」はそういうポジティブなパワーを持った曲だなって思います。

 

Q.メンバーそれぞれのストーリーがあって、それをCARRY LOOSEとして集約させたようなエモーショナルな曲が今作には多いと思うんです。その中でユメカさん作詞の「たんたかたんたんたん」はアルバムの中で異彩を放っているなと。

ユメカ:ありがとうございます!私、脳みそがたんたかたんたんたんって感じなんですよ!

 

Q.えっと…。

ユメカ:この曲はUFOを見たときの気持ちを書きました!私は2回UFOを見たことがあるんですよ!仮歌の入った楽曲を聴いたときに宇宙っぽさを感じたので、UFOを見たときのことを書いたら採用されました!

 

Q.導入部分とかSF映画っぽいなと思ったんですが、まさかの実話だったとは(笑)。

ユメカ:実話です! UFOがいることはウルちゃんも知ってるんですよ!ね!?

ウル:うん。知ってる。

ユメカ:ウルちゃんもUFO見たんですよ!

ウル:見たことありますね。

 

Q.UFO…。

ユメカ:異様な雰囲気を放ってました!「あ、これUFOだ!」って感じの!

ウル:私は急いで写真を撮ったけど写らなかったんですよ。

ユメカ:私達、UFOっていう共通点があるんです!

パン:そんなの見たことない(笑)。

ユメカ:CARRY LOOSEはUFOを見たことある勢と見たことない勢の2対2に分かれるんですよ。

 

Q.そんなグループ分け聞いたことないです(笑)。

ユメカ:「たんたかたんたんたん」はUFOに会った時のお互いの気持ちを書いたんですよ。30秒くらいで。すぐ出来ました!

 

Q.出来るでしょうね(笑)。

ユメカ:はい!ぴゅんぴゅんぴゅん!って書きました!

 

Q.「たんたかたんたんたん」から「pretender」に続く高低差が物凄いんですけど。

ユメカ:本当に!全然違うんです!

 

Q.「pretender」「WEATHERCOCK」「やさしい世界」とウルウ・ルさんの書いた曲はユメカさんの歌詞とは対極の世界観ですよね。そこが共存するのが本当に面白いなと。

ユメカ:ウルちゃんの歌詞、本当に凄いから話聞いてあげて下さい!

 

Q.「やさしい世界」は今の世界が優しくないからこそ逆説的に、希望も込めて歌っているのかなと思いました。大人と子供という表現も出てきますが、大人が優しくない世界で子供が優しい世界を表しているのかなって。

ウル:凄い。本当にその通りです。それぞれの解釈をして頂けたらなとは思うんですけど、私が言いたかったのはそういうことです。優しい世界なんてないものだと私は思っているんですね。でも子供みたいにみんなが優しくなれたら優しい世界が出来るんじゃないかなって。そういうイメージで書きました。

 

Q.大人になると汚いことも見るし、覚えるし、でも子供の心って純粋ですからね。

ウル:そうなんです。私は結構そういうことを考えだしたら眠れなくなるタイプなんですよ。

 

Q.その描写は「WEATHERCOCK」でもありましたね。「始まる朝と終わらぬ夜」という表現は夜中に考え込んでしまって眠れないまま迎える朝のあの感じを表しているなと。

ウル:「今日は駄目だったな」って日は、夜中に反省会を開くんですけど、そのときの頭の中のぐちゃぐちゃした感情をこの曲で書きました。

Q.パンさんの書いた「ERASE and REWRITE」もリアルですよね。「戻せない過去」「大誤算」「行動間違い」といった言葉もあって。

パン:感情をストレートに殴り書きました。もう全部書こうと思って。後悔しても仕方ないけど、後悔しちゃう過去があって、そこに引っ張られている自分が凄く嫌になったんですよ。だからそんな過去を消して未来に進まなきゃっていう曲を書きました。BiSでの活動を通して、最後の最後で自信を失くして、足りないものばかりだと思っていたんですけど、CARRY LOOSEが出来たから私はまた希望を持てた。そういう感情を詰め込んだ曲になったと思います。

 

Q.この曲、結構長いスパンで歌詞を書きました?

パン:書き上げたのは8月ですけど、BiSが解散したときからTwitterの下書きに書き溜めていた気持ちを集めて歌詞にした感じですね。

 

Q.やっぱり。1曲の中で気持ちが動いていってる気がしたんです。過去があって、それを書き換えるような未来があって、でも一気に切り替わったのではなくて徐々に変化して言った気持ちが歌われているなと。後悔も、それを乗り越えた今の気持ちも、両方入っていますよね。

パン:BiSが解散したときに、ヒラノノゾミさんの「どうせ消えてしまう命なら…」を聴いて歌詞に共感しまくって大号泣したんですけど、私も自分の気持ちを素直に書かなきゃと思って。

YUiNA:私もずっと一緒にやってきたから「ERASE and REWRITE」は自分に向かって叫ぶように歌っています。どうしても感情的になってしまいますね。

 

Q.ウルウ・ルさんとユメカさんは如何ですか?

ウル:WAggに入ったばかりの頃は自分に自信もなかったし泣いてばかりだったんです。そういう自分と向き合いながらこの曲は歌っています。

ユメカ:私も前に所属していたグループが解散して悔しい時期もあったし、辞めたくて解散した訳じゃなかったので、そういう気持ちが「ERASE and REWRITE」には全部出せると思っています。サビの振り付けでガラスを割るような振り付けがあるんですけど、そこもガチで割りにいってますからね(笑)。ぶち当たっていこうぜ!って気持ちでやっています!

 

Q.「ANYBODY」の「少しのことだけで世界をおかしくしたい」というメッセージは、ストレートに言うならば第2期BiSで果たせなかった夢をCARRY LOOSEとして果たそうとする意気込みを感じました。

パン:「CHANGE the WORLD」ですよね。それは私達も思いました。「世界をおかしくしたい」っていう気持ちを大事にしてみんなで進んでいこうっていう、私達の決意表明のような曲になったと思います。

YUiNA:「神様」に対して「歯向かうつもりさ」「言うこと聞かねぇよ」って歌っているんですけど、この「神様」って誰だろうなってみんなで考えながら歌いました。かなり気持ちを込めて歌っていますね。

 

Q.CARRY LOOSEの曲 って、みなさんのこれまでの活動やCARRY LOOSEが生まれた経緯があって、それを乗り越えて先に行くという共通のテーマがあるように思いました。「たんたかたんたんたん」以外。

ユメカ:えー!仲間にいれて下さいよー!聞いて下さい!私がUFOに会ったことはCARRY LOOSEにとって意味があるんですよ!

 

Q.一応聞きましょうか(笑)。

ユメカ:あのときUFOは地球にどういうアイドルかいるか偵察に来てたと思うんですよ。だから今度またUFOが偵察にくるまでにCARRY LOOSEは大きくなって、宇宙にCARRY LOOSEを広めてもらうんです。「地球に凄いアイドルがいるぞ!」って!だからCARRY LOOSEは宇宙一のアイドルを目指します!

パン:これ、最初は本当に「何言ってんだ?」って思ってたんですけど、色んなインタビューで毎回UFOの話をユメカがしているのを聞いていたら段々洗脳されてきちゃって。そういえば最初のアー写も宇宙だったなとか。

ユメカ:ほら!ほら!

パン:うう…。もしかしたらもう洗脳されているのかもしれません。(一同笑)

 

photo by 飛鳥井里奈

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CARRY LOOSE
デビュー・アルバム
『CARRY LOOSE』

2019.10.22 ON SALE
TPRC-0241/¥3,000(税別)
[T-Palette Records]

 

LIVE
「ゆるくはこんでください」
2019年11月4日(月・祝)渋谷GARRET udagawa

「ルーズに場所はずしてみましたツアー」

2019年12月1日(日)京都府 京都VOXhall
2019年12月15日(日)長崎県 DRUM Be-7
2019年12月22日(日)岩手県 Club Change
2020年1月5日(日)静岡県 HAMAMATSU FORCE
2020年1月25日(土)埼玉県 HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3

 

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