THE TOMBOYS

神戸発のおてんば女子4人組ロックンロールバンド、THE TOMBOYSがとんでもなく素晴らしい。これまでのSEX PISTOLSのオリジナルメンバーであるグレン・マトロックをプロデューサーに迎えたミニアルバム『COME BACK TO 19』『TO THE DREAM』のリリースやヨーロッパツアーなど、ワールドワイドな活動で世界を駆けまわってきた彼女達。2018年12月には心斎橋BIGCATにてワンマンライブを大成功に収め、2019年にはワンマンツアーを開催。全国各地のロックンロール好きを痺れさせてきた。そんなTHE TOMBOYSが5枚目のミニアルバム『NOW‘N’RUN』を完成させた。22歳だからこその気持ちをロックンロール、カントリー、ロカビリーに乗せて歌う彼女達の今を感じて欲しい!

 

Q.昨年末から今年の3月にかけてワンマンツアーがありましたがアルバムの制作はいつ頃から行っていたのですか?

タバタヒナ:ワンマンツアーが終わってすぐですね。曲作りはずっとしていたんですけどレコーディングは4月から。

和木マドカ:制作期間自体は短かったよね。

 

Q.みなさん、その時期はちょうど大学を卒業して社会人になった頃ですよね。

タバタヒナ:そうですね。ちょうど社会に出るタイミングでした。だから自分の人生について、これまでのことやこれからのことをよく考えていました。

 

Q.そういう気持ちがダイレクトに「RUN」には反映されていますよね。

タバタヒナ:はい。大学を卒業して音楽だけの生活に飛び込んでいく心境をそのまま曲にしました。

 

Q.「RUN」は新しい何かが始まるワクワクとちょっとの不安の両方が思い切り前向きなロックンロールで歌われていますが、THE TOMBOYSの鳴らすロックンロールは使い古された言葉ですけどめちゃくちゃ等身大ですよね。

和木マドカ:ありがとうございます。やっぱり私達はロックンロールが大好きだし、この熱量をどうやって同世代にも届けようかってことばかり考えていて。やっぱり私達がやっているようなロックンロールって自分達と同世代の子にはあまり馴染みがないと思うんです。だからこそ、ロックンロールを当たり前のものにしたいんです。

タバタヒナ:受け取り方は聴く人によって違うと思うけど、まずは知って欲しいよね。

和木マドカ:私達はロックンロールでワクワクしたいし、ロックンロールで踊りたいので、この感じをもっと広めたいなって思っています。

のん:同世代の人たちにはまずTHE TOMBOYSのライブに来て欲しいですね。そしたらロックンロールの楽しさが分かると思うので。

 

Q.THE TOMBOYSにとってライブってどんなものだったりします?

タバタヒナ:めちゃくちゃ楽しい。レコーディングも好きだけど、やっぱり一番楽しいのはライブですね。ロックンロールを面と向かってお客さんに届けられるのはライブなので。大好きです。

 

Q.「RUN」では「たとえば百年できれば千年」と歌詞もありましたが「なんにもない」では10年後の自分に問いかけるようなメッセージもあります。10年後、何をしていると思いますか?

タバタヒナ:あんまり変わってなさそう(笑)。

和木マドカ:バンドはやっていたいよね。

のん:大きいライブハウスでやるようになっているといいな。

和木マドカ:いまやってることをそのまま大きくしていきたいね。

タバタヒナ:だけどやっぱり先のことは分からないほうが面白いかなって。10年後の自分に興味はあるけど、それより今が大事だなって。そこがちゃんとあってからの10年後、100年後かなって思います。

和木マドカ:前作は時間より場所のことを歌った曲が多かったけど、今回のアルバムでは10年とか100年とか歌っているのはやっぱり今のこのタイミングだからなのかもって私は思いますね。大学を出て友達は人生のプランを立てる人も多いんですけど。私達はバンドだけで勝負しようとしていて。だからこの先の10年って漠然と10年先を見てるだけじゃなくて、10年間で何をするかを考えなきゃなって思っています。

Q.「なんにもない」では「これさえあればなにも要らないのに」という歌詞もありますが、それは今のみなさんにとっては音楽ですか?

タバタヒナ:今はそうですね。

和木マドカ:でもGGは電車だよね。

 

Q.え?電車?

GGワカナ:電車ですね。大好き。電車は見るのも乗るのも好きです。顔を見るのが好きなんですよ。あ、車両の顔ですね。あと路線図を見るのも好きです。名古屋といえば「リニア・鉄道館」ですよね。私、まだ行ったことがないので早く行きたいです。

 

Q.ワカナさんの電車愛は伝わりましたが、みなさんにとって音楽ってどんなものですか?

和木マドカ:めちゃくちゃ好きです。とは言え、音楽が生活の全部だとは思っていないんですよ。もし音楽がなくなったとしても生活は出来るじゃないですか。音楽がなくなっても新しい楽しいものを見つける自信はあるので。だけど今の段階では音楽が本当に楽しいし、音楽のおかげで確実に人生が豊かになっていると思っています。

タバタヒナ:今周りにいる人の殆どが音楽をやっていなかったら出会っていない人ばかりですからね。

和木マドカ:これからも音楽で色んな人に出会っていきたいです。

 

Q.「Vilgilia」はまさにそういう出会いが歌われていますよね。

タバタヒナ:この曲は私達がヨーロッパにツアーをしたときにイタリアで宿泊したゲストハウスのオーナーのことを歌った曲なんですよ。

のん:そのオーナーの名前がビルジリアって名前で。

タバタヒナ:ビルジリアは私達を孫みたいに可愛がってくれて、見ず知らずの私達に色んなことを教えてくれたんです。物凄く印象的な出会いで、彼女との時間は私達の人生の宝物になったんですよ。

和木マドカ:あのツアー以降ずっとビルジリアが心の中にいるんです。それで曲にしたんです。ビルジリアは自分のことが曲になっているなんて知らないと思うんですけど(笑)。

GGワカナ:また会いに行きたいね。

 

Q.カントリー調の曲からビルジリアさんの優しそうな顔が想像出来ます。

和木マドカ:元々カントリーは好きなんですけど、そこに大好きなヒルビリーバップスやアイリッシュパンクの要素を足して作りました。ビルジリアに合うなって。

 

Q.「やんなっちゃうわよ」や「DO IT!」のような骨太なロックンロールもめちゃくちゃかっこいいです。「DO IT!」は曲の中に何度も展開があって面白いですね。

タバタヒナ:やりたいことをギュッと濃縮した結果、面白い曲になりました。

GGワカナ:この曲、大好き。

和木マドカ:やりたいことを全部串刺しにしたような曲だよね。

 

Q.確かに串刺しになっていますね(笑)。だけどちゃんとひとつの曲として成立しているのが凄い。

タバタヒナ:そこは結構苦労しました。まとめるのは大変でしたね。でもやっていて面白かったです。

 

Q.「やんなっちゃうわよ」はメッセージ性も強いですよね。

タバタヒナ:何かを選択するときにそれが正しいか間違っているかって、実は選択したその瞬間ではなくて、決めたその後の自分の行動で決まるんじゃないかなって私は思っていて。だから何かを決断するときに恐れなくてもいいんだよっていう。何事も自分次第だと思っているので。それをこの曲では歌いたかったんです。

 

Q.そして「What Are We Gonna Do?」ですが、この曲はTHE TOMBOYSを象徴するような楽曲ですよね。まるで映画「アメリカン・グラフィティ」の中に入ったような。

和木マドカ:まさに「アメリカン・グラフィティ」のようなダイナーでティーンが躍っている感じが書きたかったんですよ。

 

Q.ああいう60’sカルチャーをTHE TOMBOYSが体現することで当時のカルチャーを知らない世代に届いたら最高ですね。新鮮に聴こえるでしょうし。

和木マドカ:それが私達のやりたいことなんですよ。やっぱりあの時代のカルチャーに対する憧れが強いし、ああやってロックンロールで踊れる場所や環境を私達が作っていければなって思っています。上の世代の人には懐かしいと思ってもらえると思うんですけど、私達と同世代にロックンロールを当たり前のものにしたいんですよ。

 

Q.そもそもそういったロックンロールカルチャーに出会ったのは?

和木マドカ:何がきっかけで好きになったか全然分からないですけど、きっとファッションとか映画とかの影響もあると思うし、ザ50回転ズが好きだから、そこからルーツを掘り下げてラモーンズに辿り着いて、さらに50’sとかストレイキャッツとか掘るになって。そうやって好きになっていったんだと思います。

タバタヒナ:そうやって自分達にとって新しいものに出会えることが楽しくて。それをずっと求め続けているんだと思います。

 

Q.さきほどラモーンズの名前も挙がりましたが「なんにもない」はラモーンズの「The KKK Took My Baby Away」のオマージュですよね。

GGワカナ:わあ!分かりました?

タバタヒナ:凄い。やっぱりラモーンズを好きな人には分かるんですね。

 

Q.そうやってTHE TOMBOYSをきっかけにラモーンズだったり「アメリカン・グラフィティ」だったり、音楽や映画やカルチャーを掘り下げる人が増えたら素晴らしいですよね。

和木マドカ:はい。そういう入口になれたら嬉しいです。私達もそうやって音楽にハマっていったので。

 

Q.10月からは今年2回目のワンマンツアーも開催されるということですが。

タバタヒナ:1年に2回もワンマンツアーが出来るのは凄く嬉しいです。今まで行ったことのない土地にも行くので新しい出会いにもワクワクしています。

和木マドカ:色んな町の色んな喫茶店に行きたいね。

のん:名古屋の喫茶店でモーニングを食べたい!

和木マドカ:その土地土地で色んなことが違うので楽しみです。

 

Q.「Vilgilia」のような出会いがまたあるかもしれないですしね。

タバタヒナ:そしたらまた曲が出来ると思います(笑)。楽しみですね。

 

Q.ワカナさんは電車移動ですか?

GGワカナ:そりゃ電車で移動出来るならしたいですけど、メンバーに迷惑です(笑)。

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タイトル:NOW’N’RUN
FVMI-0019
1,700円(税別)
NOW ON SALE

 

ワンマンツアー2019『RUN RUN RUN』
10/26(土)神戸VARIT.
11/1(金)札幌 SPIRITUAL LOUNGE
11/3(日)仙台 FLYING SON
11/4(月)金沢 GOLD CREEK
11/9(土)福岡 UTERO
11/10(日)岡山 PEPERLAND
11/16(土)難波Mele
11/17(日)高松 TOONICE
11/23(土)名古屋CLUB ROCK’N’ROLL
11/24(日)六本木VARIT.

 

http://thetomboys.net/