長崎 慎

LUCCIの長崎慎が主催する野外フェス「DElicious BUns FESTIVAL2018」が10月20日に愛知県碧南市JA愛知中央碧南営農センター特設ステージにて開催される。今年で5年目となる「DElicious BUns FESTIVAL2018」通称「DE.BU FES」。主催の長崎が生まれ育った町に彼が音楽を通して出会った仲間が集結する同フェスはNPO法人へきなん総合型スポーツクラブや長崎の実家が営む珈琲家族の協力もあり碧南の町興しの一環ともなっているという。レーベルオーナーとして、ライブハウス店長として、バンドマンとして、音楽に関わり続けてきた長崎慎にDE.BU FESを機に近況を語ってもらった。

 

Q.長崎さんが主宰するDElicious BUns FESTIVAL、通称DE.BU FESが今年で5回目を迎える訳ですが。

長崎:早いですね、もう5回目になります。ここまで本当に沢山のドラマがあったので。

 

Q.この5年で長崎さん自身の環境も随分変わりましたよね。

長崎:有難いことに。実は今年の9月1日付けで、分社という形でRAD CREATION株式会社から独立することになりまして。とは言え、変わらずR.A.DとParty’zの店長は任せてもらうのですが、その上で自分の選択肢の中でやれることも増えていくと思います。DE.BU FESに関しては元々僕が個人でやっていたことではあるんですけど、今後は自分の会社の中でやっていけたらなって。

 

Q会社名はもう決まっているのですか?.

長崎:RAD BEANS です。

 

Q.長崎さんはご自宅が珈琲屋さんですもんね。

長崎:そうなんですよ。両親が碧南で珈琲家族というお店をやっていて。僕はこの仕事をするまでそのお店を継ぐつもりだったんです。珈琲も大好きだし。でも僕が音楽業界で働くようになって、親は「お店を継がなくても大丈夫だから」って言ってくれていて。でもきっと心の何処かでは継いで欲しいと思っている気がするんですよね。でも自分の会社の中でやれることって沢山ある気がして。珈琲家族でインストアイベントも出来るし、そういうアイデアは沢山あるので、いずれは珈琲家族も自分の会社と絡めて展開出来たらなって思っています。あとは親と同じくらいお世話になったRAD CREATIONにしっかり恩返しもしていきたいと思っています。

Q.長崎さんはライブハウス店長、イベント主催、レーベルオーナー、バンドマンと、肩書が沢山ありますけど、その中でもDE.BU FESは一番長崎さんのパーソナルが出ているなと思っていて。

長崎:確かにそれはあるかもしれないですね。DE.BU FESは僕の地元の碧南でやっているんですけど、僕が生まれ育った場所にみんなに来て欲しいって思いが強くて。それがたまたま野外フェスだったっていう。碧南にも音楽が鳴っている場所はあるんですよ。ライブハウスはないんですけど、音楽スタジオや音楽ホールはあって、頑張っているバンドもいるので。そういう子達に希望を与えるためにも碧南を盛り上げたいんです。

 

Q.DE.BU FESは長崎さんが普段ライブハウスで出会ってきたバンドが集結していると思うのですが声を掛ける基準みたいなものってあるのですか?

長崎:うーん。僕が好きなバンドを集めているだけなので他のフェスに比べると、割と偏ってはいるなと思います(笑)。

 

Q.でもそれが個性ですよね。第1回目からずっとDE.BU FESは長崎さんとバンドの関係性を凄く感じるフェスだなと思っています。

長崎:嬉しいです。出来れば第1回目からずっと同じ面子で開催して一緒に大きくなっていったら最高だなって思っているんですけどね。でも1年経てばバンドの状況や環境ってめちゃくちゃ変わりますからね。解散するバンドもいるし、売れるバンドもいるし。そうやって出れなくなっていくバンドもいるんですけど、逆にケツを叩かれるんですよね。大きくなったバンドが帰ってこれる場にもしていきたいので。

 

Q.DE.BU FESに出たいという声もかなり増えたのでは?

長崎:「どのフェスよりも出たい」って言ってくれるバンドがいたり、若いバンドが「DE.BU FESに出るのが目標です」と言ってくれたり、おこがましいですけどそう言ってくれるのは嬉しいですね。FREEEDOM NAGOYAにしても京都大作戦にしてもしっかりストーリーがあるし人間像が見えるじゃないですか。そういうフェスを目指しているので。

 

Q.そういう意味ではDE.BU FESはめちゃくちゃ長崎さんの顔が見えますけどね。

長崎:名前から言ってそうですよね(笑)。僕はレーベルもやってるし、LUCCIもやっているし、ライブハウスの人間でもあるから、何を主にしてやるか悩んでいたんですよ。そんなときに綿さん(RAD CREATION)とdaipon(ENTH)と話していたら「絶対デブフェスでしょ」って言われて(笑)。それで「DE.BU FES」になったんですけど、そこに後付けで「DElicious Buns」と名付けて。

 

Q.このネーミングは奇跡的ですよね。

長崎:そうなんですよ。自分のレーベル名ともリンクしていて。元々僕はブッキングイベントに「まこっつ NiGHT」と付けるくらいネーミングセンスがないんですけど。たまに若手のバンドが「まこっつ NiGHTに出れて光栄です」ってMCで話しているのを見て、この名前どうなんだろうなって今でも思います(笑)。まだ解禁前なんですけど、実は年末にそうやってまこっつ NiGHTとかで頑張ってきてくれたバンドと大きなイベントもやろうとしているので楽しみですね。

 

Q.そのイベントも、DE.BU FESも、長崎さんとバンドがライブハウスで一緒に作り上げてきた時間がそこに繋がっているんですよね。

長崎:はい。どのバンドもいきなり人気がある訳じゃないし、平日の誰もいないようなライブハウスで戦ってきたんです。平日のライブハウスを盛り上げようという姿勢は今池HUCK FINNの黒崎さんやR.A.Dの綿さんやTHE NINTH APOLLOの旭さんを見て憧れていたので。それを僕が自分の会社でもやっていけたらなって。勿論責任もありますし、自分で会社をやっていくには覚悟も必要なんですけど、僕なりのやり方で名古屋の音楽シーンを面白くしていきたいと思っています。

Q.長崎さんは今のご自身周りのシーンをどう見ていますか?

長崎:僕周りで言えば若いバンドが沢山出て来て面白いんじゃないかなって。04Limited SazabysとかBACK LIFTが若手だった頃って先輩がいなかったんですよ。かなり上の先輩としてNOT REBOUNDがいて、そこから間が空いてしまっていて。だけど今はENTHやEVER LONGがいて、明日、照らすがいて、クアイフやTHE BOY MEETS GIRLSがいて、そこに憧れた世代としてMakiやmoon dropやotter hangoutもいる。RAD CREATIONで言ったら、そういう若い世代を引っ張ろうとしている高山というブッキングマネージャーもいるし。そうやってライブハウスから色んなバンドが育っていったら面白いですよね。一般曹にも広げていきたいですし。

 

Q.一般曹に広げるという意味ではDE.BU FESは碧南の町興しにも繋がっていますよね。

長崎:同日に碧南で「大浜てらまちウォーキング」というお祭りが行われるんですけど、今年から僕も運営実行委員として参加しているんですよ。そうやって町と音楽がリンクしたイベントを作っていけたらと思っています。碧南という僕を育ててくれた町で今の自分を支えてくれる音楽や仲間と一緒に恩返し出来たら最高ですね。

長崎慎
RAD BEANS/BUNS RECORDS代表
DElicious BUns FESTIVAL実行委員長
栄R.A.D/Party’z店長
LUCCI Dr

DElicious BUns FESTIVAL2019
10/20(日)
愛知県碧南市JA愛知中央碧南営農センター特設ステージ
〒447-0844 愛知県碧南市港本町4−40
入場料無料
START10:00 END18:00(予定)

http://debufes.radcreation.jp/