noodles

前作『Metaltic Nocturne』のツアーを経て91年の結成時より共に歩いてきたドラマーが脱退し2人体制となったnoodles。これまで彼女達は物事が変わる刹那を歌い続えてきた。その中で自分達もメンバーの脱退を経験する中で今作では「変わらないこともある」と歌っている。形が変わっても変わらないもの。それはまさしくnoodlesそのもので、それを今作では「終わらない旅」とも歌っている。バンド存続の危機もあったはずだ。それでも「辞める」という選択肢が彼女たちにはないことを宣言したような切なくも力強いアルバム、それが、『I’m not chic』だ。9月からはツアーも控える中、noodlesのyokoにメールインタビューを行った。

 

Q.ayumiさんの脱退を経て新体制初リリースとなりますが、前作からの2年間はバンドにとってどのような時期でしたか?

yoko:一昨年はやっぱり寂しい1年でした。なので自然と前作のアルバムは寂しい楽曲がそろっている気がします。昨年は不慣れな感じであわただしい1年でした。この2年間で一番感じたことは、私は一生音楽を続けていくんだなという気持ちです。

 

Q.今作はSALON MUSICの吉田仁さん、the pillowsの山中さわおさん、そしてセルフプロデュースの3パターンでの制作となっていますが、この経緯を聞かせて下さい。またそれぞれどのようなプロデュースワークでしたか?

yoko:今年はデリシャスレーベル20周年という事もあって、久しぶりにさわお君にプロデュースお願いしたいなという気持ちや、新体制になったので今作はプロデューサーをたてて作りしたいという気持ちなど理由はたくさんありました。吉田仁さんはミックスまですべてやってくれるので、サウンド重視、さわお君は楽曲重視、セルフあまりものって感じで振り分けました。どのセッションも当日ドラムパターンを決めたりした曲もあり、本当にサポートの吉村由加ちゃんに感謝です。

Q.今作には『I’m not chic』と名付けられていますが作品のイメージやテーマはありましたか?

yoko:もともと4人体制で始めたバンドが1人辞め、2人辞め、なんだか切れ切れで、もう全然格好良くなくなってしまったけど、それでも別にいいんだ!という気持ちが含まれたタイトルになってます。

 

Q.タイトル曲でもある「I’m not chic」は現状のnoodlesをありのまま歌っていると思うのですが「Violet days」でも「I’m not chic」という歌詞が出てきますよね。初期のnoodlesを感じさせる「Violet days」と今のnoodlesがしっかり繋がっていることにグッときました。

yoko:まさに「Violet days」は初期のnoodlesを意識して作りました。このアルバムを一番象徴している歌詞になってます。なのでタイトルを歌詞の中にも入れました。昔は「花のうちに散る」みたいなほうが美しいと思っていましたが、時を経て今は「無様で終わる」ほうが美しいと感じるようになりました。

 

Q.「Cinnamon tambourine」では「世の中には変わらないものがある」と歌っていますが、これはまさに形が変わっても何も変わらないnoodlesのことだなと。そして「小さな惑星」では「変われない私」とも歌われていますよね。

yoko:不思議な事に私は昔からずーーっと「何もかも変わっていってしまう、だから切ない」的なことをテーマに歌詞を書いていたのですが、私はこんなにも長い間、曲を作って、アルバム出して、ツアーしてっていうサイクルの1年をずっと繰り返しているんだなぁと思って、なんか、自分の身をもって「この世には変わらないものもあるんだ」と気づかされたという感じです。

 

Q.あと「Ruby ground」がリード曲になっていることが凄くnoodlesらしいなと思いました。日本語詞もメロディもアンニュイさも、全てがnoodlesど真ん中だなと。

yoko:今回はレコーディングに入るまでになかなかエンジンがかからないと言うか、喪失感のような不思議な感覚でした。頭では絶対にnoodles史上一番のいいアルバムを作りたい!と思ってるんだけど進まない。でも「Ruby ground」が書けた時に絶対いいアルバムになる!って一気にエンジンがかかりました。その時点でリード曲にしよう、日本語詞にしようと決めていました。

Q.アルバムのラストを飾る「Cosmic tour」では「まだ旅の終わりは見えない」と歌っていますが、バンドの形態が変わる中で不安も葛藤もある中、それでもnoodlesとして前を見ている姿勢を感じました。

yoko:この曲はイクノちゃんの曲で、デモを作ってきた時に仮で歌が入っていて、「まだ旅の終わりは見えない」って歌詞があり、同じ気持ちだなって思いました。細かい考えや葛藤よりも、ただ単に「やめる」という選択がないというのが答えのような気がします。

 

Q.今作はジャケットを奈良美智さんが手掛けておりますが、この経緯も教えて下さい。

yoko:10年以上前になると思いますが、奈良さんがnoodlesのことを知っていてくれて、ラジオで曲をかけてくれてるという事を知り、それがずっとずっと私たちの誇りでもありました。いつかアルバムジャケットを描いてもらいたいなぁという夢を見ていたけど、まぁ現実的ではないなと思ってました。でも今回はnoodles史上最高のアルバムにしたかったので、ダメもとで頼んでみたという経緯です。

 

Q.9月からツアーも始まります。意気込みを聞かせて下さい。

yoko:長くバンドを続ければ続けるほど、お客さんの喜ぶことをしたいなと思うようになりました。そんなツアーにしたいです。

 


タイトル:I’m not chic
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2,500 yen (+tax)
NOW ON SALE

 

I’m not chic tour
9月14日(土)名古屋HUCK FINN
9月20日(金)大阪・難波Mele
9月22日(日)福岡Queblick
9月23日(月・祝)岡山ペパーランド
9月28日(土)下北沢CLUB Que

http://noodles.velvet.jp/